天の払暁、人生の黎明

 「早起き習慣 を作るには、環境が大切」というお話。

私:早起きです。

 毎日5時起きです。

 私にとっては日常ですが…、人に話すと、

 「死にます」「人生損してるよ」「私の前世、布団なんです。」etc...

 と、いろいろ大喜利じみた答えが返ってきます。

 振り返ってみると、もともとそうだったというよりは、環境に影響を受けて身についた習慣だと思います。その話を書こうと思います。

 話は15年前、私の大学時代にさかのぼります…。

青春:ボートを漕いでいたあの頃

 2006年春、晴れて地元の大学に入学を果たし、プカプカと浮かれていました。

 そんな私は、さくら舞い散るキャンパスで、たまたま声をかけてくれた好青年と出会うわけです。彼は、目が冴えるような青いジャージを、身にまとっていました。

 彼は私に言いました。

 「ボートを漕ぎませんか?」

 (ボート、って、BOAT BEAT HEART?)

 それが、早起きの始まりでした。

ボート ⇒ 日本語訳:漕艇 (正式な英語名:Rowing)

 というわけで、ボート部に入部しました。

 ボート部の朝は、とにかく早い。

 キャンパスから自転車で40分離れた練習場(川) に朝練に向かいます。

 ちなみに、練習の開始時間は、朝5時です。朝焼け以前です。

  Q. ということは、何時に起きるでしょうか?

  A. そう、答えは、4時ですね。

 週5日朝練があります。

 夜明け前に起き、夜明けとともに漕ぎ、夜はさっさと寝る。

 そんな生活をまる3年続けました。

 以上が、第一次早起き期です。

暗黒:パン工場勤務時代

 ボートを引退したのちは、しばらく学業にいそしみ(?)…、卒業&就職に至ります。

 私が新卒で就職したのは、大手食品製造会社のパン工場でした。

 パン工場といっても少し特殊で、冷凍生地生産に携わることになったのです。そのあたりはまた後日にします。

 パン工場も、朝は早い。

 日勤の場合は、朝7時が始業の場合が多いです。といいつつ、7時までに出社すればいいのかというと、そんなに優しくありません。始業前の朝礼があり、夜勤担当者からの引継ぎがあり…、それとあまり大きな声では言えませんが、業務時間外の業務も少々ありました。

 なんやかんやで、6時前には工場で身支度していましたね。

  Q.. ということは、何時に起きるでしょうか?

  A.. そう、答えは、5時ですね。

 実際は夜勤や、14時出勤とか、出勤時間は様々変わっていくので、毎日ではありませんでした。とはいえ、いずれのせよ、早起きです。

 まぁ、本当にきつかったです。パン工場は。日本の製造業は、本当にやばいです。(この話も、いずれしたいですね)

 という、グラグラと湯が煮えたぎる窯の中から、這う這うの体(ホウホウノテイ)で這い出すまでに、私は6年の歳月を要したのでした…。

そして、いま…

 人生の細い糸を手繰ってみると、意外なところに行きつくもので。

 突然の電話を契機に、新たな職を得ます。

 そう、農業研究職です。 (※ 大学の学部:農学部)

 そして…、農家の朝も、早い。

 夏シーズンは、日の出前の涼しい時間に作業しないと、灼熱で、シンプルに、死にます。

 なので、夏は基本4時に起きます。

 諸々、なんとも。

 早起きに縁の深い人生であります。

 (ここまで、長くなりすぎました、すみません。)

結論:環境をつくることが大事

 早起きしたい方に、アドバイスをするとしたら、「環境をつくること」です。”やりたいこと”、”やらなければならないこと”を作ると、自然と起きるようになります。

 やりたいこと、ありますか?

 できないことができるようになるという感覚は、けっこう快感です。いまでも早起きの習慣を大切にする理由はそこにもあります。

 習慣にするために大切なことって、「脳が心地よいと感じること」なんだそうです。

 心地よい、朝の空気で、日常を開放していきましょう。

 (ちなみに、私はいまはプログラミングを勉強しています。)

早起きの習慣は、人生を豊かにする。

 なんだって、いいんですよ。

  だれもいない朝の公園を散歩してみませんか。

  港にドライブに行ってもいい。

  山の上から朝焼けをみてもいい。

 ちょっとだけ早く起きる…

 そんな朝を迎えてみてください。

 あなたの一日が。

 少し素敵に。

 なりますように。

 (実際には、クロノタイプといって、遺伝的に朝型・夜型が決まっているという話もありますので、夜型の方には無理して勧めません。)

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