撰石積記 voL.2 ~巻き返し物語のプロローグの終わり~
ここまで、本当に心配ばかりだった石垣滞在記。
まさかの連続
こんなにも思い通りにいかないことがあるのかと、自分のことを責めたくなることが、年に何回かある。
ただ2021年に限っては、もう打ち止めにしてほしいくらいに、すでにいろいろとあったものだ。
飛ばない飛行機、届かぬ荷物
一番きつかったのは、荷物が届かないことだ。
ヤマト運輸にお願いすれば、本来、石垣島までのは中2日で届く(飛行機便の場合)。それが今回は当日になっても着かなかった。
原因はコロナだ。
石垣島に向けて飛ぶ飛行機が、平生の1/3 らしい。
それに伴って、飛行機で輸送する貨物が、飛行機に乗りきらず…。結果として、輸送が滞りがちになっていたのだ。しかも、いつになるかわからない。これはなかなか、ココロを刈り取られる出来事だった。
もし、2月20日に間に合わなければ…。そんなことを考えると、身の毛のよだつ事態だ…。
(こんなことになるくらいであれば、もっと早く発送すればよかった…。)
そして、ここに至る
果報は寝て待て。
とは、少し違うような気がするものの…。
あながち間違いでもない。
ここ3日ほど、気が気でなかったのだが…。昨日夕方、ついに、吉報が入る。
圃場脇で作業していると、携帯電話の着信音が鳴った。
ピリリリリッ
見慣れない番号からの通知だった。なにごとか、と思って電話にでると、相手がこう名乗った。
「ヤマト運輸石垣営業所です。」
海底に沈むような心地から始まった石垣島滞在記の、
その序章の終わりを告げる。
鐘の声を、聴くようだった。
プロローグの終わり
ほんとうにここまで、いろいろあった。
昨日は強風で、ほとんど作業は進まなかったし。
港の運送会社に預けた荷物の保管場所を見つけるのにけっこう手間取ったし。
荷物は届かなかったし。
乗りたかった飛行機は欠航したし。
地震で新幹線が止まったし。
まぁ、いろいろあったけど。
思うのだ。
これは、巻き返し物語のプロローグだ。
まだまだこれからだ!
きっと終わったころには、
「おれは、やりきった!」
と、そう言える。
さて、今日も夜が明ける。
痛い足腰に鞭打って、
やってやろうじゃないか。
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