公民館の仕事はもう卒業!
長いこと、本当に長いこと、公民館の仕事に携わってきた。20年以上になるか。
公民館は、大体において、昔の村の寄合所が基盤になっている。だから、とても僻地的な所にある。
講師に交通費は出ない。電車やバスを乗り継いで行く体力が最近ない。苦手な車の運転で遠くへ行くのはもっと精神的な重荷になってきた。
事故でも起こしたら、人生が崩壊する。パーになる。
報酬の少ないことは若いころは苦にならなかったが、最近、それも苦になる。
家でゆっくりしている方が得ではないか、と思うようになってきたのだ。
年間報酬が20万円を超えただけで一時所得と見なされ、確定申告を義務づけられ、市民税県民税がかかってくる。
最近、確定申告がものすごく負担になってきた。所得が多いのなら遣り甲斐もあるだろうが……
「高齢者も働くべし」「支える側に回るべし」の掛け声とは裏腹に、現実は働かない方が得なのだ。
医療費、健康保険費、介護保険費から何から何まで。
いろいろな葛藤の中で、それでも仕事が好きで働いてきた。
でも、もう、いいかな。
沢山の思い出もあり、良き出会いもあった。一回もポカをせず時間に遅れることなくやりとげた。そんな自分を褒めまくっていたけれど……
来年3月の年度末で公民館奉仕には幕を下ろそう。突然、決心した。出かける時、思いがけず雨が降っていたから、こんな決心をしたのだろうか。
理由は分からない。雨傘をさしてバス停に向かいながら、決心したのだ。
今日は、スタッフの方に写真を撮っていただいた。
良い講座にしようと頑張ってくれた公民館のスタッフのみなさん、私の講座を作ってくれてありがとう。
私は何か新しいことをしてみたくなったのだ、この年齢で!
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