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ZINE 「KIOKU」@NEWoMan 横浜で販売と、その気持ち。

明日8月18日(火)から30日(日)まで、NEWoMan 横浜 7F でギャラリールモンド・ポップアップショップに参加いたします。
私は新作のZINEと、今までのZINE3種類、原画3点を販売します。
私自身とても楽しく描けた、お気に入りのZINEです。

参加イラストレーター
赤 / いとう瞳 / 一乗ひかる / 榎本マリコ / 草野碧 / 小林ラン / 辰巳菜穂 / 中島ミドリ / 西山寛紀 / 花モト・トモコ / 星野ちいこ / millitsuka / riya / Chou Yi
会場:NEWoMan 横浜 7F NEWoMan Lab.
会期:2020年8月18日(火)〜30日(日)11:00 - 20:00


『KIOKU』の中の絵について

最近、良くしてくださった知り合いのデザイナーさんがご逝去されました。
トークショーで二度お会いしたくらいの面識でしたが、
今年の5月頃から私がSNSに絵を毎日投稿し始めてから、
よくコメントをくださっていました。
憧れの装丁家だったので、私の絵を褒めてくださったり、リツイートしてくださるなんて思いもよらず、とても励みになっていました。

そして亡くなる数週間前に最初で最後のご依頼をしてくださいました。
本当に本当に嬉しかったです。

ラフをお送りして、確認されることなくご逝去されました。

秋にお会いする予定があったので、その時に直接お礼を伝えようと思い、
結局その気持ちは伝えることができませんでした。

今回のZINEの作品は
そのデザイナーさんが依頼してくださったきっかけになった
思い出の絵たちです。

なぜ、今までの絵には反応はなく、
これらの絵にコメントをつけてくださったのか。
ある日『なにかふっきれたような気がする』とおっしゃっていました。

仕事で描くとどうしてもいろんな思想が入り混じりますよね。
自分だけで考えるより、更に面白い展開になることが多く、
コラボレーションとして完成度は上がると思います。

でも、自分の中にあるものを突き詰めて描くというのは
オリジナル作品ならではではないでしょうか。
これを描きたい、という想いには他人の入る余地はないのです。

この絵は、誰に依頼されるでもなく、
個展で発表するためでもなく、
自粛中に自分の中に入って描いた絵たちです。

ふっきれたように見えたのは、
他人の目がない、ということだったのかもしれません。


仕事でこそ本領を発揮させるべきなのに、
小心者の私はイラストレーター失格なのかもしれないな、と思うこともあります。

『ダメな自分のままで進むしかない』
これは、宮崎駿の言葉です。
あんな巨匠でもずっと辛いそうです。

理想があるからこそ、現実との差を見てずっと辛いのでしょう。

ダメな自分なんて、仕事では決して言えませんよね。
失礼ですから。
今の自分の中では精一杯やった。これ以上はもう無理。
というラインで、よしとしなければならない。
自分が思うほど自分ができることなんて全然大したことないのだし、
依頼してくださる方も現状を見て、依頼してくださるわけで。

自分が自分に一番厳しい。
これ、やめたいなってずっと思ってるんです。
だって褒められた方が成長するじゃないですか。
不甲斐ない自分を認めて、進むしかないですよね。

とりとめもない記事になってしまいました。
めちゃくちゃ暗い。。(笑)

最近海外とのやりとりが増えて、色々とプレッシャーもあり
正念場です。
フリーランスも会社の社長も、
自分が決断して進むしかない、という意味で自立が必要です。
誰かが助言をくれるわけではなく、
自分がこうする、と決めて進むしかない。
その答えは自分にしかないのです。

ということは、
やっぱりお仕事であれ、オリジナルであれ、
自分が良い、と思うものを出すしかないですね。

最後に、
気にかけてくださったことを心から感謝します。
良い絵をかけるよう、これからも描き続けます。
本当にありがとうございました。



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