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[茶道のキモチ]ハードル越えてみませんか

こんにちは。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。
note一週間。PCが一行目の自己紹介を予測変換してくれるようになりました。ありがとうありがとう。

やってみたいこと、気になること、けれど縁がなかったり決心がつかなかったりで、そのままにしていることがどなたにもひとつやふたつあるのではないでしょうか。ヨガやフィットネスなら健康のため、お料理系は実益も兼ねて、語学系は旅行に役立ち…習い事の人気ランキング10位以内はほぼこの3つの系統に占められていますが、茶道も捨てたものではない、12番目か13番目にちゃーんと顔をのぞかせています。が、10位以内にランクアップできないのは、やはりハードルの高いイメージがあるからでしょうか?仰々しい茶道教授の看板を掲げた和風建築のお宅の門戸をたたくのは、たしかに気後れしますよね。いくら、初心者は何も分からなくて当たり前、それでいいんですよといわれても。

そんなわけで、お稽古に入門しなくてもどなたでも気楽に抹茶を召し上がっていただける抹茶のカフェ「喫茶去草の庵」を開いています。普通のカフェみたいにゆっくり過ごしていただいたり茶道に関する本を読んだり、ご自身で抹茶を点てることもできるようにしています。少しでも興味がある人が、構えずに入れるよう、そういう場所を提供したいと思っています(教室への勧誘はしていませんのでご安心を)。

茶道教授としての私の信条は、まず、なるべく本物にふれていただける教室でありたいということ。茶室「花月庵」は自宅の和室を改装した小さなものですけれど、下地窓あり、壁はちゃんと左官さんに塗っていただき、それなりに法則に適うものです。茶室ができあがったばかりの頃、ご縁をいただいて求めた「蝸室」という掛物が、一番の宝物。大切なお客様をお迎えする時や茶事のお稽古に掛けています。この掛物については、また後日ゆっくりと。
夏は風炉、冬は炉に灰を作り炭を入れて、生徒さんやお客様をお迎えしています。お道具も、お金に糸目をつけずにあれもこれもと求めることはできませんが、季節を感じられるしつらえを心掛けています。

本物にふれるというと、なにか気後れするような格式張った気持ちにもなってしまいそう。そこでもうひとつ大事にしている信条は、気楽に過ごせる教室でありたいということです。本物のお道具だ、何やらお高そうなものだなんて、むしろ気がつかないでいてほしいし、生徒さんの方から目に留めておたずねがあれば説明する程度です。何年かお稽古を続けて、ふと、「あの時お稽古に使った茶器、きれいでしたね。もしかして…」と、思いだしてくれるとうれしいなと思うのです。

日本中で茶道教授をつとめておられる多くの方が、私と同じように考え、あまり考えすぎずに一度いらしてみては?と願っているのではないでしょうか。

この文章を読んでくださっている方と私とのご縁がどのようにつながるのか、時間や距離の隔たりもありましょうし予測のできないことですけれども、茶道という広い世界で、何かのかたちで御縁を結ぶことができればと思っています。茶道をやってみたいけど行けていない、そんな方がこれを読んで、どこかで茶道への一歩をすすめてくださったら、なによりです。

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