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第5回 ほんまる神保町の棚主として

 2024年(令和6年)4月27日(土)の朝が来ました。この日は、ほんまる神保町がオープンする日です。

6時52分、朝一番の讀賣新聞で報道がありました。

うおおー
「これから『ほんまる』を47都道府県に広げていきたい」
すごい大きな話になってるぞ!

ほんまるは16坪の1階、地下1階に、364棚を備える。通常の書店と違うのは、本の品ぞろえだ。棚を借りた棚主が、思い思いの本を並べて販売する。

棚主は、一般の人から作家、俳優、自治体、企業など様々。今村さんは「本棚を見たら、どういう思考回路をしているか分かると言われる。お客さんには、そんな楽しみ方もしてもらえるのではないか」と話す。

ほんまるのロゴや店舗デザインを手がけたのは、日本を代表するクリエイティブディレクターの佐藤可士和さん。ほんまるには、「出版界をこれからよくしようとする反撃の本丸」、「人と人、人と本をつないでいく」といった思いを込めたという。

讀賣新聞「本よみうり堂」より

この日、オープニングセレモニーとして、テープカットがあります。このセレモニーに参加申し込みをしましたが、

見事に落選しました😭😭😭

だからと言って、記念すべきオープニングセレモニーを見逃すわけには、参りません。

ここは絶対に馳せ参じなければならないのです。
ということで、🚃にゆられて、約1時間、
神保町駅に10時50分に到着。

 オープニングセレモニーのテープカットは、11時30分からですが、とりあえず現地前で待とうと思い、改札をでて、階段を上り、ほんまる神保町へ向かいました。

すると、店の前には、報道陣が沢山いました。

うわあ。凄いな!
書店が一店舗開店するのに、こんなにマスコミが来るって、前代未聞。
まさに歴史が変わる瞬間を目撃しています。

あっ!今村翔吾さん発見!
講談社の人と話している。

そうか、Netflixで『イクサガミ』(講談社文庫)が映像化することが決まったしね。

見渡すと角川春樹事務所の方や双葉社など出版社の方も大勢来ていますね。

出版社からお祝いの花がたくさん来てます

「第3回 ほんまる神保町の棚主として」に登場した元中央公論新社、現在、講談社の編集者である菅龍典さんに再会しました。
(またゆっくり話をしましょう)

あ!テープカットの準備ができてきました。

まもなく始まります。

パチパチパチパチパチパチ👏👏👏👏👏

今村翔吾さんは

出版業界を諦めないための反撃の本丸として、『ほんまる』が本の聖地である神保町にできたことは喜ばしい。歴史の一ページになるように頑張ります

と宣言しました。

セレモニーが終わり、しばらくすると、ほんまるラジオのことで、僕の背中を押してくれた棚主さんの瀬田崇仁さんにも、お会いすることができました。

つづく、午後は、佐藤可士和さんと今村翔吾さんの開店記念イベントがあります。

会場は、御茶ノ水駅前にある日販本社ビルの7階にある「オチャノバ」です。

靖国通りを歩き途中に、ほんまるラジオの第1回目に稲羽白兎さんが言っていたカレーの店🍛ばんび の横を抜けて僕は明大通りの坂道をのぼり、御茶ノ水駅へ

日販本社の1階に行くとエレベーター前に、ご案内係がいて、エレベーターのボタンを押してくださり、7階オチャノバへ

受付は13時30分。まだ5分早いけど
電子チケット🎫を提示すると、会場へ案内されました。

イベントの電子チケット

まだ誰も来ていません。一番乗りです。
席は自由だと聞いたので、ここはもう行くしかありません。
最前列のセンターの椅子に腰掛けました。

すると、僕の隣に佐藤可士和さんデザインのTシャツを来て「ほんまる」のトートバッグを持っている女性が座りました。

「一番乗りですね」と聞かれたので、
「はい、棚主なので」と答えると
「私も棚主です」と言う。
僕は名刺を出して、ご挨拶すると
「名刺がないからFacebookやってますか」と聞かれ「はい」と答えると、友達申請をしてくれましたので、承認すると、
なんと!なんと!
共通の友人が二人いました。
TAKIBI🔥の店主の安藤哲也さんと、同じくTAKIBI🔥の棚主の日丸邦彦さん
「えー」「世の中狭いですね」
その女性は、福島県のいわき市から来たとのこと。
すっかり意気投合していたら、トークショーのはじまりはじまりです👏👏👏

佐藤可士和さんは、今村翔吾先生から13枚の直筆の手紙を受け取ったことを話しました。
「やっぱり作家が書く手紙なので、上手いんですよ。ストーリーがあるというのか、読み終わった時に自分も、この仕事をしなければならないと思わせるような手紙だった」と語りました。

今村先生は「可士和さんとは、リアルの場で話すようにしていました。お互い忙しいので、同じ車で移動中に、お互い違う会社とzoomで打ち合わせしているのですが、可士和さんの打ち合わせしている相手の企業が大手すぎて、うちは中小企業ですよ」

世界に進出をする企業のクリエイティブディレクターである佐藤可士和さんが本気になって、取り組んでくれたのです。
「うちのスタッフも『ほんまる』の仕事は喜んでやってますよ」と佐藤可士和さんは言う。

佐藤可士和さんは、ほんまるの本棚の木材は、無垢の木のツゲを使っている。経年によって、いい色合いにもなると言ってました。

出版業界を盛り上げるため今村先生は「武道館で本にまつわる“大人の学園祭”がしたい」と宣言しました。「本が原作のアニメの声優さんが歌ったり、芸能人を呼んだり。“本”というキーワードでつながれる学園祭みたなものをしたい」と言いました。

既に武道館の利用料金を調べてあり「いけんこともない。作家ではじめての武道館ライブを5年…、いや10年以内に絶対やりたい。もう武道館押さえるわ」とノリノリでした。
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最前列の赤い帽子が僕です😆

そして、質疑応答の時間となると、僕の隣の女性が、真っ先に手をあげました。
「17章1節の『ゆきおんな@いわき』の棚主です。さきほど隣の人(僕のこと)と話していたら、お互い棚主であり、共通の友人がいることもわかりました。同じ棚主どうしの交流会は、いつ頃ありますか?」

今村先生は笑いながら「仕込んでたみたいな質問やな」と言って「これは、やります。1年までは待たせません。なんとか半年後には開催したいと思ってます」

他にも、2、3の質問の後で、佐藤可士和さんから「逆に、こちらから質問しても良いかな?なぜ棚主になったのかな?センターに座っている三人の方」と言ったのです。

センターの三人とは、僕の隣の隣の人から僕までとなる。

すると、隣の隣りの女性が立ち上がり、「10章1節(現在は、30章4節にお引っ越ししました)の棚主の桃と言います。札幌から来ました。棚名は『猫は本棚でまどろむ』」と話し始めました。
こちらの棚主紹介で、ご確認ください。

そして、次に僕の隣の女性が「17章1節の棚主で棚名は『ゆきおんな@いわき』です」と語りはじめました。
こちらの棚主紹介で、ご確認ください。

そして、僕の番です。
「30章1節、棚名はBook Seller Assist、草彅と申します。私は別のシェア型書店で、棚主をしていましたが、その書店が、この2月に閉店したため、次の店を探していたのです。シェア型書店の良さの一つとして、棚主同士の交流があります。閉店してしまった店では月に3回くらい棚主と飲みに行ってました。棚主同士がお互いの棚の本を購入することで、同じ本を読んだ者同士、本を介して真っすぐな心で向き合うことができたのです。まだ会ったばかりなのに距離が近い、密度の濃い人間関係が築けたこともシェア型書店ならではのことと思い、ちょうど探していたタイミングで『ほんまる』に出会ったのです」
「ほお」今村先生は感心して、佐藤可士和さんは「月3回って、ほぼ週一ですね」と笑っていました。

今村先生は、笑いながら「この自己紹介の時に必ず何章何節の〜を名のるは、うちの店独特の名のり方になりそうやね」「僕の棚は何章?」と司会に聞くと、司会の方が「今村先生は31章3節と4節です。佐藤可士和さんが、その隣りの32章3節と4節です」と言うと、「忘れんように言わんと」と言いました。

その後も終始和やかなオフレコトークもあり、まだまだ話も聞きたかったのですが、トークセッションは終了しました。

僕は会場を出ると再び、「ほんまる」へと向かったのです。

つづく


ほんまる神保町の棚主になりたい方は、下記から申し込みできます。

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