ジャンプのMMA漫画第二十八話🤼
相変わらず位置は後ろの方だがドベではない。
予想通り、3週程度に亘って試合を終わらせた。
こんな打撃からの組み技をコンビネーションとして駆使するのは中々居ないし、寧ろ天才の部類である。
何度も何度も繰り返すが、MMAとは言っても実際は将棋みたいなもので段々相手の駒を潰して王手を掛けるものである。
打撃系の選手は打撃しか出来ないし、組み技の選手は組み技中心しか出来ない。
選手達は相手に隙を見せないようにガードは固くして間合いを保ち5分間の中で牽制し合いながら時間を潰していく。
そして大体は判定に持ち込まれる。
KOや一本は珍しい。
こんな感じでスカッと勝つのならもうUFCにだって行けてしまう。
時々UFCと契約して参戦する日本人選手や日本の興行で活躍した外国人選手がいるが余り活躍出来ていないのが現実。
日本のMMAは漬け中心と言われるが、相手の単発の攻撃力が強くて漬ける間も無く体力負けしてしまうことが殆どである。
とは言ってもUFCの選手はレスリング出身の選手も滅茶苦茶強くてやっぱり何でもありである。
それじゃあ打撃の強いUFC選手がボクシングの王者に挑むものならとなれば、やっぱり勝てないのである。
その辺りは均等に振り分けられた総合力なのだと感じる。
日本人のボクシングの世界王者はいても未だUFCの王者になったことはない。
UFCの最軽量級であるフライ級(56kg)でさえまだ王者が出ていないのである。
ボクシングならフェザー級だがこの階級の日本人王者は出ている。
柔道やレスリングでは日本人の王者はいてもUFCだけはいない。
何故なのかと考察してもあんまり意味はないし、そう言う話はまた別にしておこう。
文字通り、噛ませ犬なのは分かっているが後がなく「引退」を賭ければ「ストーリー」が滲み出て来るのだからある種の無理矢理感が否めないと思う。
しかし、一期一会なのでどうしても「噛ませ犬」を置き去りにしなくてはならず途中でこうした試合の外の話も盛らなくちゃならなくなる。
この手法は火ノ丸相撲でも使われた。
モンゴル人無双を続けてしまった為にストーリーが無くなったから無理矢理ストーリーを作らせたのだったが、結局現実は日本人力士(旭天鵬に続いて琴奨菊も)が優勝してしまったので途中から少しちぐはぐするようになってしまった。
まあ、とは言いつつも日本人でUFC王者なんて向こう数年出る筈もないので多分この作品が連載を続けている内はそこを目指すストーリーなんて組み立てなくてもいいのだろう。
そもそも二兎が追い続けている兄の一狼の目標が不鮮明だし、はっきり分かっているのは祖父から逃げていることである。
現実世界がどう転ぶか分からないが当分はこれで行きそうな気がする。
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