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ジャンプのボクシング漫画第十話🥊

10話である。

10週打ち切りの壁を何とかクリア出来たようである。

しかし最近はどんな作品でも10週打ち切りという訳ではなさそうである。

その前に連載会議を重ねてこいつは少なくとも10週は越えられるよなと判断した上でゴーサインを出すのだろう。

単行本の上下巻の保障はなされるのだろうから、少なくとも今回の話で出て来る目の前の敵を倒して後残り少ない数話で当面の“ラスボス”を出して終わらせるのだろう。

話をコンパクトに纏めるのならそれ、思いの外連載が続けば過去篇を描いていくのだろうと察しが付くが、今の話の流れでも過去篇も繋げているようだし3巻分の先は見えそうもない。

そんな先の話は置いといて、この虹村という男、ポン中だったとは。

この辺りも“よく描けている”なと思う。

戦後もやっぱりヒロポンが合法的に出回っていたし、そうでもなきゃやっていけなかったのも分かるがここで削ぎ落とされて主権を回復して戦後から抜け出していくのだろう。

このポン中虹村が今後の展開ではそれが引き金にもなりそうな気がしてならない。

今のようなボクシングのマッチメイクではなく、自ら因縁をつけて敵を炙り出してボクシングルールで戦うというある種の遊戯王的な律儀なルールを感じる。

そう言えば遊戯王も前半は御仕置みたいなゲームで相手を闇に葬り去っていたのだが、途中からカードバトルになった途端に大人気となってジャンプの枠には留まらなくなってしまった。

そうなると、このドリトライもどうやって梃入れ的急展開を迎えさせるのだろうか。

ジャンプ作品は人気が伸び悩むと話を急展開させる傾向にある。

ドリトライが急にプロレスやったりキックボクシングやったりするような話にはならないよな…?

スポーツ漫画は当たればヒットはデカいが、単調になり易いので常に尻すぼみとなってしまう。

ジョジョも1部2部と波紋の呼吸だったのに3部からカードバトル的団体戦となった途端に大人気となってしまった。ただそれでもシリーズがアニメ化するまで20年以上の歳月が掛かってしまったが。

  • ギャグ漫画→伸び悩むとバトル漫画

  • 勧善懲悪系漫画→伸び悩むとカード(メンコ)バトル漫画

  • スポーツ漫画→伸び悩むとラブコメ

  • ラブコメ→伸び悩むと毒親バトル漫画

大体少年漫画はこんな感じで4つに分類されるが週刊連載故に読者に飽きさせないようにするために殆どが「バトル漫画」へと突入してしまう。

ラブコメもバトル漫画だってのは気付いた?

そもそもラブコメも主人公が始めに会った人間を最後に好きになるというただそれだけの話なのに、連載の緊張を保たす為だけに恋敵?を用意させてヒロイン(別にこれは女が主役のヒロインが男でもいい)に揺さ振りをかけるということばっかりやらせているだけなのである。

そもそもその恋敵はジャギやアミバみたいに噛ませ犬となり下がるだけである。

そうして敵がいなくなった時に最後のラスボスとしての「親」が出て来る。

戦後何十年このラブコメはこうしたパターンを繰り返して来たのだろうか。

食傷気味のパターンを繰り返して遂に読者は飽きてしまったのだろうと思われる。少女漫画が衰退して少年漫画の電子版や青年誌に軒先を借りているのが現状だろう。

前にも言ったが、ドリトライは鬼滅の刃のように家族を守るということもテーマに添えているのでラブコメの要素が排除されてしまった。

高校生家族は伸び悩んでた訳ではなかったが部活やらせたらその時の回だけ人気が上がってしまうという奇特な状況になってしまった。

余り主役のラブコメ回は盛り上がらなかったけど。

しかし作者は下手にスポーツ漫画的展開へはシフトさせなかったところにギャグ漫画家としての矜持を感じた。

キルアオはこのまま何でも屋部活、スケットダンスみたいな話になっていくのだろうか?

アオのハコはスポーツ漫画なのかラブコメなのかはっきりしないな。

ラブコメかと思ったら二人の主人公が部活やってる。

キルアオ、アオのハコ、高校生家族は一つに集中しないマルチジャンル的スポーツ漫画を感じるが、こうした類型は先にも挙げたがスケットダンス、更には銀魂、シティーハンター、源流はこち亀になるのだろう。

ドリトライはラブコメも排除したスポーツ一本鎗で進むのだからある種の純粋さも感じる。

ただ、スポーツ漫画は勧善懲悪系のメンコバトル漫画もやり易かったりするので人気も安定してある程度の仲間が揃えば団体戦も可能になって来るだろう。

ドリトライは組所属なので安定すればこそ組対抗バトルにもなりそうな気がしないまでもない。

ヤクザの抗争をボクシングで代理戦争やるのか…。

そこまで辿り着ければいいのだけど。

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