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30歳のturning point
成人式は基本的に二十歳の人々を集めて行なわれる。
法的にも「大人」として認められるようになる一方、保護者からの保護を離れて一人で決断をして生きて行く権利も有するのである。
※ただ、この国は余りにもパターナリズムが強過ぎて個人の自立を促そうとは決してしなかったりするのである。これについては別の機会にする。
二十歳になるまで既に働いているか、それとも働くまでに準備を終えているところか、立場は人それぞれではあるがいずれにしても人は“自立”をしていかねばならない。
自立する必要はないとも言えるだろうが、少なくとも保護者は自分よりも先に老いる。
老いた先には何が待ち構えているかはここ昨今の事象を見ても明らかであろう。
自立が出来なければ、終わるだけである。
8050というワードがあるように高齢の親が高齢の子を支えるという社会問題の一つである。
最悪のケースでは自立する機会を失い年老いた子が自棄になって社会に仇をなすというものである。
人はどう育つかは分からない。
厳しく接しても自身を律することの出来る大人になるとは限らない。
そんな例は今までだって見て来ている。
保護者や教育者は常に子供を育てることに目を背けずに向き合っているのである。
そうした中で子供達は保護者や社会から育まれて軈て自立をして行く。
自立して手に職を持っていてもそれで一生身を窶す訳でもない。
二十代をそれこそ一つの期間として設定し、次の為に準備をすることもある訳だ。
分かり易く言えば次の十年の為の準備をしておくというものだ。
三十代に突入したら職業を変えることもあるだろうし、結婚もするだろうし、ある程度のターニングポイントとして設定することはある。
三十までに結婚をするというのは特に女の人には多い傾向のようだ。
三十代だと体力が落ち始めるので出産への負担をなるべく減らすべくそれまでに恋人を見つけて結婚しようとする。
他は転職だろうか。
スポーツの世界だと昔と比べてスポーツをやれる期間が長く出来るようになったと思う。
科学の発達により体に気を使うことが更に出来るようになって選手寿命も伸びてきたのではないのかと思える。
ただし、それはスポーツが出来る可能性を残していることにおいてのみである。
相変わらずだが、三十代(厳密に言うと三十)はピークである。
どこまで二十代と同じように維持出来るかということに懸って来ている。
激しいスポーツは消耗品を扱うが如くであるとも感じる。
蓄財を削って余生を過ごすのが三十代であろう。
勿論三十超えても成長段階であるというような人もいるが。
さて、ここへ来てとある人物のこの呟き。
アマチュアボクシング引退
— 但馬ミツロ(Brandon Lee) (@taji_mitsu) February 2, 2020
戦い続けるよ
次の舞台は近々発表する
伝説の始まり
応援してくれる皆んな
いつもありがとう
love#boxing
そしてもう一つ。
3月14日引退式の抽選応募はもう始まってるよ😊✨
— 川崎あや (@kawasaki__aya) February 3, 2020
応募はお済み??https://t.co/mmbYGIe7nW
募集期間
2/2 19:00〜2/8 20:00
この日を最後に会えなくなるので
是非会いに来てね🤝❤️ pic.twitter.com/yjRbnYKk8g
共通するのは二人とも「引退」を宣言していることである。
上記の但馬ミツロは次のステージへ行く為にアマチュアを引退すると言うもので、下記の川崎あやはグラビアアイドルを引退するだけでなく芸能界そのものから完全引退をするというものである。
但馬に関しては後述するが、川崎あやの場合はまだまだ残って他でも活躍出来るのではないかとさえ思えるが、本人曰くグラビアの世界だけしか興味はないという。
昔だったら勿体無いとさえ思えただろうが、自分が歳を取った今だからこそこの完全引退の意味も分かるし、そして但馬ミツロがこの時期になって東京オリンピックを蹴ってまで次のステージを選ぶ理由さえも何となく分かって来る。
川崎あやは1991年(平成三年)の1月3日生まれで先月29歳となったばかり。
既に気付いているであろうが、一月生まれは早生まれである。
早生まれでなければ平成二年生まれと変わらなく、今年2020年の令和二年ならば三十歳を迎える人が殆どであろう。
昔ならグラビアアイドルは十代後半がピークで二十代になったら後発に譲っていたりもしていたのだが、三十代でグラビアをやれてしまうほしのあきの登場で随分と引き伸ばせるようになってしまった。
尤も少子化に伴い若者自体の数が少なくなって固定客を維持せねばならないとしてグラビアだけでなくアイドル産業自体も長期化するようになっていった。
格闘技もアイドルも根本は体が資本であるが。
川崎あやは元々レースクイーンでグラビアデビューとしては5年くらいだという。
この、5年間は個人的に注目する数字である。
5年を区切りとして人が大体入れ替わったりする。
完全入れ替わりという訳でもなく新規層が入り始めて定着するまでの期間が大体3年くらいである。
3年が出たとこ勝負で後の2年で定着させていく。
こう見ると、キックボクシングのノックアウトも3年で体制を入れ替えているし、新生K-1も3年で体制を入れ替えている。
RIZINも体制は旗揚げから変化はないが選手層が嘗てのPRIDEやDREAMとは違っていて、企画内容もその年毎に変化を来しているのである。
変化なくば滅びるだけなのは世の常だろう。
川崎あやの所属しているゼロイチファミリアでは一番の年長者が川崎あやなのである。
他は十代二十代前半で全体的に若い。
後輩を育てる上では後進に譲るというものもあるのだろう。飽くまでも想像上だが。
そう言えば、滝沢秀明もアイドルどころか芸能界を辞めて裏方に回ってしまった。
川崎も滝沢も本人達はやり切ったと思っているのだろう。
滝沢が裏方に回る理由の一つとして後進に道を譲って育成するという意識があった。
滝沢は辞める決心をした時は三十歳を超えていたが、この三十代もまた道を選ぶ上でのターニングポイントとなるのであろう。
結局年齢幅は広いじゃないかと思うが、ここで先の但馬ミツロに戻る。
但馬ミツロは一昨年の国体で優勝した経歴を持つ。
ライトヘビー級というボクシングのアマチュアでもプロでも少ない人口においてこの人材は貴重である。
もしも、東京オリンピックに出場すれば村田諒太よりも重い階級でのメダル獲得も夢ではなかった。
しかし、但馬は去年の国体には出場しておらず今年に入ってから引退宣言をしている。
果たして、但馬がブラジル国籍🇧🇷➡️🇯🇵だったから出られないというものだったのだろうかと思う。
メダル獲得🥇🥈🥉が確実視されるのにここで国籍要件でハイ出られませんでしたとするならばこれは寧ろ国の怠慢であるとしか言えない。
もっと、別の理由はあるのではないかと推測される。
但馬は次のステージに向けて準備しているという。
次のステージは「プロ」だと思われる。
K-1かMMAかそれともプロボクシングか。
アマエリート出身者達を多く抱えるワタナベジムで練習している風景が写し出されるので恐らく「プロボクシング」を目指すのであろう。
JBCの国内でライセンスを得るには別に当該国籍に拘っていないようなので国籍問題はここではクリアしていることになる。
そもそもブラジルは政治家や公務員になるため以外に国籍の離脱を認めていない。
但馬が日本国籍を取得しても政治家や公務員になると宣言しない限りブラジルが離脱を認めることはまずないのである。
既に持っている可能性はあるかも知れないが、ここではそのことに関して追うことはない。
但馬は今年で26歳になるようだ。
仮にボクシングプロデビューしたとすれば最速最短かつどのくらいで世界王座を狙えるだろうか。
このことに気付いてから何故アマチュア引退を宣言したのか見えて来る。
三十歳まで逆算して何試合すれば世界へ辿り着くのだろう。
大体のボクサーは年間3試合程度なのでこれを三十歳までとしてその間の×4とすれば12試合で世界戦へと辿り着けられる。
目標通りオリンピックに出場すれば丸一年はオリンピックで潰れる。
その後にプロデビューを目標としたら9試合分だけで世界戦に臨まなくてはならなくなる。
まずそうした試合数で三十歳までに世界のベルトなんか取らせてくれない。
軽量級なら世界戦に臨めるのだろうが、重量級となると殆ど巡って来ない。
少しでも試合数を増やして行かなければ相手にされることはないのである。
今回の記事のサムネイルは井上浩樹であるが、試合に勝った時のインタビューでは「後何年できるか分からないけど」と断りを入れていた。
井上浩樹は1992年生まれで今年28歳になるという。
三十歳ピーク説を念頭においたらやはり続けられることの出来るタイムリミットを肌で感じるのだろう。
そして必ずしも万全の状態で試合まで臨めるかと言えばそうでもない。
怪我や減量失敗で駄目にしてしまうこともある。
そうして日数を費やすのである。
三十歳ピーク説はある程度の目安なのでこの歳になってどこにいるかで今後が決まると言うものなのだろう。
三十歳で世界ランクにいるか、三十歳になっても日本ランキングにいるかどうかも分からない、これだけでも違うと思う。
世界を目指すならやはり逆算して最短ルートを確保しないとならないのだろう。
但馬がアマチュアを辞めたのはやはりカネロの存在があるからではと思う。
カネロまでに届くかだと思う。
届くには勿論何かしらの世界王者になっている必要があるので三十歳までに12戦くらいこなしてそのくらいにまで届いていなければピークを維持することは難しいのだろう。
オリンピックを挟んだら9試合で世界王者になっている必要が少なくともあると思う。
一年先延ばしはやはりタイミングを逃すことに繋がるのではと感じる。
但馬は90kgあってライトヘビー級で試合をしていた。
ヘビー級だと流石にそれでも身長も体重も足らないので階級は下げるのだろう。
クルーザー級か文字通りのライトヘビー級か、それともスーパーミドル級か。
K-1だと最低でもクルーザー級でこの階級もまた180cm以上の選手ばかりなのでやはり難しいかも知れぬ。
年度明けにプロデビューするかどうか、時間は有限なので早い決断をするのだと思う。
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