ジャンプのボクシング漫画第八話🥊
掲載順位は相変わらず後ろから数えた方が早い。
先週も言った通り、並み居る強豪たちを相手に連載を続けなくてはならないのだからこの10週は勝負である。
サムネの漫画に百円札の束合わせて一万円だろうから100枚あるのだろう。
しかし、この金どうやって工面したのだろうかと思うと、やっぱり鬼畜だなと思う。
戦後、時期は昭和21年なのでまだ混乱期でもあり物資も不足しており狂乱物価の悪性インフレが続いていた筈である。
どんだけの価値がその当時あったのだろうと思ってしまう。
結局やくざの軍門に下った方が食えてしまうって背景を如実に表している。
作中にもあるが、主人公青空の衣服が襤褸から幾らかマシになっているし、生野の妹の服も虎威組に入ってから綺麗になっている。
一応ボクシング漫画なので早速次の舞台が用意されている。
先週も言った通りの「最強の兄貴」のお出ましである。
最強の兄貴は主役に力を与えてくれる。
この技、空手ですな。
しかしまあ墨入れたままリングに上がれるとは、JBCが禁止する理由も分かってきそう。
空手や拳法とかにある「寸勁」みたいなイメージがある。
表面はダメージがなく、内部を破壊するのだから40代以上の古参のジャンプの読者なら思い当たる節があるだろう。
北斗神拳である。
北斗の拳のように人体が爆発するようなエフェクトはないが、パンチを食らったのに顔面じゃなくて後頭部が痛くなるような感覚に陥るようなもの、ということらしい。
実は長島☆自演乙☆雄一郎もこういった技を使う。
マグナム弾が内部で爆ぜるようなものらしい。
そう言えばこの黒岩も試合中の構え方が何だか背筋を伸ばした空手っぽいのに見覚えがある。
ボクサーは背中を丸めたクラウチングがほぼ一般的だが、ボクサーの中でも空手の構え方をするようなのがいたりする。
実際にボクサーがボクシングやる前に空手をやっていたこともあるようで、京口紘人もボクシングを始める前は空手をやっていたという。
空手が入り口ということのようだ。
タイ人のボクサーがキックボクシング(ムエタイ)をやっていることもあるが、日本人の場合は空手だろう。
剣道の防具を一式揃えるだけでも無茶苦茶金掛かるが、空手は基本的に道着だけである。
フルコンみたいな防具も必要になるものもあるが、道場も街を歩けばどこかで捕まるだろうし、身近にあるものだ。
繰り返しているかもしれないが、最近のボクシングはぴょんぴょん跳ねる構え方よりも摺り足が一般的になっているようにも思える。
摺り足だから頭と頭がぶつかるアクシデントが起きやすくなっているということらしい。
ボクシングとは言っても中身は変容しているのだなと感じる。
しかし何故摺り足スタイルが一般化?していったのだろうかと思う。
と、考えてみれば普通に淘汰されたとしか思えない。
ぴょんぴょん飛び跳ねていたら咄嗟の攻撃を躱し切れずに捕まってしまう。
それで摺り足となってウィービングやダッキングやスウェーなどの体捌きを使って躱した方がリスクを回避し易い、ということで流れていったのだろうと感じる。
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