手抜き介護　107　リッチなひとり旅

７月と８月の実家ツアーの見通しがついたので、いつもの宿に予約を入れようと思ったら、すでに満室が多くて連泊できないことが分かった。値段も一泊8000円と、通常の2000円増し。8000円なら、ほかのホテルでもいいかな。

ところが、うっかりしていたけど旅行業界稼ぎ時の7、8月だ。シングルは嫌われるし、このところのインバウンド効果も手伝って、1万円を切るホテルが見つからない。不便なところならいくつかあるけど、先日車を売ってアシがないから駅近でないと困る。背に腹は代えられず、少し高いホテルに予約を入れた。

1泊１万何がしかかるなら、マンスリーに１０万円払った方が手間が省けて良いかも。でも使わない日の分を払い続けるのもねえ。家賃3～4万程度の安アパートを借りれば経済的だけど、その場合水道や電気の契約をしなくちゃならないし、家具家電なんかも最低限は必要になる。冬になれば、除雪や水道凍結問題が出てきてさらに面倒だ。

ヘルパーさんの手を借りながら何とか二人で暮らしている生活が、このまま年単位で続くとも思えない。私のアシスト体制がいつどう変わるか分からないから、賃貸契約は現実的ではないだろう。ここはリッチなひとり旅中と自分を勘違いさせ、優雅にやり過ごすことにする。