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マンスリーから実家に通う ㉓続・管理人

2日前、大丈夫かいなと思っていたら(↓この記事)

 
全然大丈夫じゃなかった話

午前中、部屋の掃除をしていると、インターホンが鳴った。宅配は使っていないし、ここを訪ねてくる人なんていないと思うけど。画面に映る人は、黒マスクをした若い男性。え? これは居留守で良いだろうと思って放っておいたら、玄関の電子キーを開ける音がする。ええ?!
 
でも内側からのみ閉められる鍵も2つあって、どちらも閉めていたから、入って来れない。2、3回解錠を試みているのを見て、やっぱりこちらから開けることにした。怪訝な顔の男性。
 
「あ、すみません。掃除を委託されている者なんですが。もしかして、延長されていますか?」
 
確かに、足元にはバケツや薬剤が見える。チェックアウトの10時を過ぎたので、部屋の掃除に来たらしい。
 
「延長しました。私もちょっと気になっていたんです。お金は払ったんですけど確認のメールがなくて」
「あ、そうですか。僕も連絡がなかったもんで。今確かめます」
 
まもなく戻ってきた彼によると、入金の確認はまだしていないらしいがこのまま同じ部屋にいられるそう。5日経ってるのに、まだ確認してないんかい! 「すみません。コワかったですよね」なんて若い青年に気遣われてしまった。無駄足にさせちゃったけど今日のバイト代、ちゃんと払ってくれるかな。
 

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