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非定型骨折の話

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87の母が経験した「非定型骨折」について。骨折の前段階ということで、予防的手術をした顛末をまとめています。
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記事一覧

非定型骨折の話 ⑭Wi-Fi難民

「非定型骨折の話」は、駅に近い公共施設で書いている。Free WiFiが使えるところを求めて、連…

草方
1年前
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非定型骨折の話 ⑬動かない

父の趣味は、将棋とPCのフリーセル。あとはゆっくり何度も新聞を読み、テレビを見たり、たまに…

草方
1年前
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非定型骨折の話 ⑫デイサービスでチップ

昨日触れた「デイサービス早退」で思い出したことがある。デイサービスにチップが要るのか、と…

草方
1年前
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非定型骨折の話 ⑪転院準備

昨日(日曜日)看護師さんから電話があった。「まだ足をついたりは出来ないですが、ドクターの…

草方
1年前
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非定型骨折の話 ⑩超音波で刺激する

術後2週間近く経ってようやく尿導管を外し、超音波治療が始まった。前に骨折した時も使ったこ…

草方
1年前
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非定型骨折の話 ⑨尿導管を外したくない

骨折部にプレートを渡す手術は、3時間近くかかった。開始時刻が予定より3時間ほど遅れていたの…

草方
1年前
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非定型骨折の話 ⑧実家と私

私はといえば、母の診察に付き添ってホテル2泊で帰るつもりだったので、パジャマも洗面具もお金も用意がなかった。でも医師の説明や手術の手続き、その後の転院相談などは、耳が遠い父には厳しそうだ。状態が一段落するまでのおよそふた月、実家にいることに。 実家があるのに、ホテル泊をしていたのには理由がある。5年ほど前、父が大動脈解離で入院した時も、母に呼ばれて実家に来ていた。病院への届け物やお見舞いの運転手と、重い荷物運びなどのためだ。このときは2週間ほど母と暮らした後、一度自分の家

非定型骨折の話 ⑦救急の待合室で

救急の待合室には、家族らしい2、3組の人がいた。時折小さな声で何か話しているけれど、ほぼみ…

草方
1年前
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非定型骨折の話 ⑥診察日前日に骨折! 

退院後最初の診察日を控えて、引っ越し先から実家に戻ってきた。母は、数日前から足が痛むとい…

草方
1年前
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非定型骨折の話 ⑤無事に退院して、ひと安心

父は典型的な昭和ヒトケタ男で、家事は何も出来ない。母にさんざん言われて、自分の茶碗洗いだ…

草方
1年前
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非定型骨折の話 ④手術日

入院翌朝メールを入れたら、お昼ごろに電話が来た。必要なものを聞いて、早速届けに行く。声が…

草方
1年前
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非定型骨折の話 ③すでに小さな骨折が始まっている

MRIの画像では、明らかにその部分が白く光っていた。股関節の専門医は「すでに小さな骨折がこ…

草方
1年前
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非定型骨折の話 ②手術はしたくないけれど

手術のための検査予約は、2日後だった。心電図、呼吸機能検査、X線、MRI、超音波と続く。前日…

草方
1年前
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非定型骨折の話 ①歩き始めがじんわり痛い

87歳の母が、少し前から「足の付け根が痛む」と言いだした。歩き始めがじんわり痛くて、足を少しずつしか動かせないという。1週間ほど前に転倒したので、その痛みが今出てきたのか、それとも最近の寒暖差のせいか。 始終病むなら病院へと思うが、調子が良いこともあるらしい。持病のリウマチの症状にも似ているので、歩行器をレンタルして様子を見ることに。ところが、歩行器を借りた翌週から、急激に足元が脆くなってきた。力が入らず、足を上げられないという。 かかりつけの病院に電話すると、予約は出来