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【全29本】2023年11月に行った・観た・聴いた・読んだ、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンなアレコレ

11月1日(水)映画「DAIJOBU」

無一物で仏の道を歩む禅僧・村上光照老師と、ヤクザの親分が出会った記録のドキュメンタリー。5年以上にわたる取材がすごい。想像していたのとは少し違くて、説教臭くなくて、哲学的な映画だった。川口和秀親分のことは東海テレビドキュメンタリーの「ヤクザと憲法」で知ってたけど、ラストにたまげた。最高に面白かった映画。10代の頃、元ヤクザと暮らしてたけど、あの人も意外と信心深かったな


11月2日(木)NHK WORLD「Intuitive Art」

やまなみ工房さんを追った取材。やっぱやまなみ工房はかっこいい。彼らの作品もすごいし、山下さんの事業もすごい。というか、生き方そのものが作品だ。英語ぜんぜんわかんないけど、とても伝わってきた。あのバッグほしい。


11月4日(土)「第四回難民・移民フェス」

FUNI さん最高。今度ふたり芝居の舞台もやるらしい行こ。このフェスは、回を追うごとに規模が拡大してるのに、グッドバイブスなままってのがすごい。あいかわらずどのブースの飯も旨いし。TBSラジオファンとしては荻上チキ・Sessionの公開収録も観れて嬉しかった。楽しさと平穏の下で、難民や移民の方々のこと、平和について考えてた。


11月5日(日)「BEYOND STADIUM 2023 パラスポーツワンダーランド」

スゴイ規模、人出だった。娘がバリバリ楽しんでた。パラリンピック以前には考えられなかった。このムーブメント、続くといいな。


11月6日(月)日本障がい者ファッション協会「NextUD JAPAN 2023」ファッションショームービー

国際福祉機器展H.C.R.2023のメインイベント「NextUD JAPAN 2023」のファッションショー動画。やっべ。すっげーかっこいい服ばっか。ま、コレクションだからセンスがハイすぎるけど。これは未来だし、憧れだわ。


11月7日(火)第18回難民映画祭「ビバ・マエストロ! 指揮者ドゥダメルの挑戦」

ベネズエラの指揮者・ドゥダメルのドキュメンタリー。情勢不安が続いてる同国で、音楽と未来、その先にある人間の幸せとは。それについて考え、ダイナミックに行動すること。この映画、すごい。難民が生まれてしまう背景は、理屈で説明がつくことばかりではない。でも、音楽もまた理屈じゃない。音楽よ、勝て。

ビバ・マエストロ! 指揮者ドゥダメルの挑戦

11月8日(水)第18回難民映画祭「心の涙をことばにして ~今日を生きる子どもたち~」

難民を積極的に受け入れているカナダ。毎年40万人以上だって。難民の子どもたちが自身の過去と向き合う姿を追うドキュメンタリー。子どもたち、かわいい。先生、めっちゃいいこと言う。そして、重い。。。正直、堪えたわ。。。

心の涙をことばにして ~今日を生きる子どもたち~

11月9日(木)荻上チキ・Session「難民の方と触れ合う機会がもたらすもの〜第4回難民・移民フェス〜」

11/4に私も行った難民・移民フェスについて、開催前にこんな放送があった。日付を遡って聴けるなんて、いい時代になった。おさらいとして聴く。コロナで仮放免者が増えたんだね。だからって自由の身じゃないもんね。国の対応はやっぱ欺瞞だよ。

11月9日(木)荻上チキ・Session「安田菜津紀さんと語る〜難民・移民フェス取材報告〜」

難民・移民フェスのレポート。現場にいたのに、事件があったことを知らなかった。ルーツに関わることは踏み込むべきじゃない。この区議サイドのスタンスは不見識と言わざるを得ない。やっぱ、そういうこと起きるか・・・。でもフェスは挫けず恐れず、がんばって続けてほしい。俺も行き続ける。

11月9日(木)荻上チキ・Session「【特集】難民・移民フェス公開収録〜隣で生きる人ともっと知り合う」

ラジオの公開収録というものに初めて立ち会った。それが配信されるのを聴くのって、新鮮。


11月10日(金)荻上チキ・Session「【専門家解説】戸籍の性別変更、「生殖能力」の除去要件は「違憲」【ニュース】木村草太」

トランスジェンダーに関する戸籍の性別変更について、自分の理解が不安だから、今もアレコレ聴いたり読んだりしてる。このラジオもわかりやすかった。んだけど、報道によって例えが違ったり着眼点が違うから、いまいち自分の中で理解の整合が取れない。同じ話なのに、理解できないまま、例え話ばかりが増えていく感覚。ちゃんと理解できるまで、時間かかりそう。頭悪。


11月12日(日)東京ポッド許可局「忘れ得ぬ人々」

この回最高によかった。目の病を持っている方の投稿。目が見えなくなっていくことの怖さと、先輩との出会いについて。


11月13日(月)荻上チキ・Session「猪狩ともか(仮面女子メンバー)と語る〜排泄障害/車いすの生活と家探し」

先日行ったパラスポーツワンダーランドにもきていた、猪狩ともかさん。車椅子ユーザーと言っても、いろんな人がいて、それぞれに課題があると。排泄や家探しで大変だったお話も。私はとても勉強になって理解が進んだ。言いづらいであろう排泄のお話も。リスペクト。一人暮らしの充実を祈ってる。


11月14日(火)第18回難民映画祭「私は歌う ~アフガン女性たちの闘い~」

アフガニスタンの大ヒットオーディション番組「アフガン・スター」の審査員のアリアナ・サイードと、その番組に出演したザハラ・エルハムとサディカ・マダドガル の三人が女性の権利獲得の為に奮闘する姿を描いたドキュメンタリー映画。アフガニスタンの女性差別は目を覆うばかりだし、とても残酷だからこそ、この三人めっちゃかっこいい。観ていて興奮する、すごく面白い映画だった。

第18回難民映画祭「私は歌う ~アフガン女性たちの闘い~」

11月16日(木)後藤周著「それは丘の上から始まった 1923年横浜の朝鮮人・中国人虐殺」(発行:ころから社)

関東大震災直後に横浜で起きた朝鮮人・中国人虐殺に関する、膨大かつ緻密な取材に基づくレポート。時間をかけて読んだ。進んでは戻りを繰り返しながら読んだ。教科書みたいにボロボロになっちゃった。ごめんなさい。でも、時間をかけて繰り返し読んでよかった。今にも通じる差別意識。人間というものに絶望しそうになる。でもこの本は、その内容で、この本を書き残した人がいるという存在自体で、絶望している暇はないと教えてくれる。

後藤周著「それは丘の上から始まった 1923年横浜の朝鮮人・中国人虐殺」(発行:ころから社)


11月16日(木)第18回難民映画祭「南スーダンで生きる ~ある家族の物語~」

か、かなり込み入ってる。。。私にはすごく難しかった。すっごく。でも、複雑なことを複雑なまま理解することが大切なんだろう。安易な単純化はあぶない。あと、アフリカに対するイメージが変わった。「恨みは重く、愛は軽い」監督の母ちゃんカッコいい。今後アフリカのニュースに触れる時、印象がガラッと変わりそう。

第18回難民映画祭「南スーダンで生きる ~ある家族の物語~」

11月17日(金)第18回難民映画祭「マインド・ゲーム 自分の道を信じて」

父親をタリバンに殺され国外逃亡を余儀なくされたSKは、国境警備隊に追い詰められながらも旅をする様子を携帯電話のカメラに収め続けてきた。ベルギーに到着した後、新たな難局に直面する。逃亡の旅を「ゲーム」と称し、戦い抜く姿が、壮絶。タフで、悲しい。フィクションじゃないという恐怖。それを凌駕するSKのかっこよさ。まじでゲームの主人公。ラストも最高。

第18回難民映画祭「マインド・ゲーム 自分の道を信じて」

11月18日(土)荻上チキ・Session「【特集】フランスに学ぶ子ども福祉と性教育〜荻上チキの取材報告」

フランスにおける、女性、子ども、セクシュアルマイノリティーなどへの福祉の現地レポート。日本よりかなり進んでいるフランスに驚き。でもそのフランスでも試行錯誤の連続だし、決して理想的な状況ではないんだよな。


11月18日(土)荻上チキ・Session「鈴木みのりさん(ライター)と語る〜イスラエルとマイノリティ/トランスジェンダー追悼の日」

11月20日はトランスジェンダー追悼の日。今年は東京トランスマーチが中止になってしまって残念。いろいろ事情があったっぽいけど、問題のない団体はないから、必要なのは自己解決能力と自浄能力だと思う。今年もマーチに行こうと思ってたし、来年こそ行きたいと思ってる。


11月21日(火)第18回難民映画祭「シャドー・ゲーム ~ 生死をかけた挑戦」

まだ10代の子たちが、自国を脱して国境を越え、外国へ難民として逃亡する。その逃避行をゲームと称し、スマホで配信する彼らのドキュメンタリー。ドラえもんのどこでもドアの話。ヒップホップも。10代の勢いがあるけど、繊細さもあり。文字通りサバイバル。痛くて痛くて、見てられなかった。難民映画祭の映画、今年のはこれで全部見たけど、見ていて辛かったな。。。

映画シャドーゲーム

11月21日(火)EY Japan「トランスアライになろう ガイドブック」

EY Japanは、セクシュアリティだけじゃなくて、いろいろなマイノリティ性に配慮し、実践している企業。そこがトランスジェンダーのアライになるにあたってのガイドブックを制作。観た。とてもわかりやすくまとまっている印象だったし、キラキラチャラチャラしてないのがよかった。硬派で真剣でまじめ。これ、ちゃんと読み込もう。


11月23日(木)Shibuya Street Dance Week2023「TSUMUGU+のダンス」

聞こえないダンサーのDAICHIとemi、手話通訳のIchiroの3人が企画するダンスアートプロジェクト「TSUMUGU+」。そのダンスパーフォマンスが、最高すぎた。聴覚に障害のある子もパフォーマンス。ラスト20秒。ビートなしで踊り続ける、というサプライズに鳥肌。このプロジェクトは、これからも注目だわ。


11月24日(金)ePARA「視覚情報に頼らない格闘ゲーム交流会「心眼PARTY 2023 powered by JEXER」参加レポート」

カプコンの対戦格闘ゲーム『ストリートファイター6』を使い、視覚情報に頼らないeスポーツ選手と一般の方々が交流することを目的としたイベントのレポート。ePARAが手掛けるバリアフリーeスポーツのイベントといえば、全盲のeスポーツプレイヤーのみが出場する『ストリートファイターV』の大会「心眼CUP」があるけど、そのカジュアル版だって。いや、この記事、発見だらけ。知らないことだらけ。しかもワクワクする。まじで良記事。


11月26日(日)「ヒューマンライツ・フェスタ2023」

雨だっというのもあるけど、人影がまばらだった。運営さんかちょっと気の毒なほど。テーマは多岐にわたっていて勉強にはなるけど、いかんせん難しい上に硬かった。

ヒューマンライツフェスタ2023の看板

11月27日(月)こここ「触覚の世界の魅力ってなんだろう? 触覚にまつわる遊びを開発する「たばたはやと+magnet」」

触覚という可能性。体性感覚という概念。コミュニケーションを進化させる可能性をとても感じる記事だった。この記事で紹介されてる「LINKAGE」持ってる。子どもと楽しく遊んです。展覧会で「TOUCH PARK」も遊んだ。発見の連続だったよ。


11月27日(月)見えないわたしの、聞けば見えてくるラジオ「ゲスト:ジェーン・スー【前編】」

やっと聴いた。石井健介さん、いい声してるわ。これ、ずっと聴いていられるやつ。「こころの通訳者たち」のラップも、日本ラップ協会のワークショップの作品もよかったけど、ラジオも最高。読み上げ機能の話、面白かった笑。これからも聴こうっと。


11月27日(月)映画「老ナルキソス」

THEATRE for ALLでの限定配信で見た。ようやく観れた。すばらしい映画だった。時代、制度、自意識、社会とか差別とか。いやぁどれだけ視点があるんだ。観るたびに意見が変わったり、新しい感想とか湧いちゃうタイプの映画。めちゃくちゃいい役者さんたちの演技が、さらにそこに揺さぶりをかけてくる。もともと22分の短編だったらしいけど、絶っっっ対に長編でしょ。想像以上に良かった。そして、想像以上に成人向けだった。子どもが途中で部屋に入ってきて慌ててウインドウ閉じた。そんで、軽やかなラストも最高。


11月30日(木)「生き延びるための音楽、変わるためのHIPHOP座談会①」

9月15日にネイキッドロフトで行われた「生き延びるための音楽、変わるためのHIPHOP」に先立って、座談会が行われてて。その音源。すっごく面白かった。FUNIさんの話をききたくて聴いたんだけど。今の社会の差別について、ヘイトやデモについて。ヒップホップの現在地について、などなど。それらのリアルを興味深くきいた。”荒らし”の輩がいて強制退去したり。恐怖心を隠さなかったのが、心に響いた。やっぱり怖いよね。SSWS、俺も言ってた。Shinjuku Spoken Word Slum。新宿MARZで。KEN THE 390やKOMACHI、METEORとかも出た。現場には古川耕さんとかもいたはず。あと、アトロクでのライムスター宇多丸さんコメントに対する敬意と賛辞も。関東大震災後の朝鮮人・中国人大虐殺について「!学べ!」というメッセージ。俺もあれで本読んだもんな。


11月30日(木)「生き延びるための音楽、変わるためのHIPHOP座談会②」

こちらは9月15日にネイキッドロフトで行われた「生き延びるための音楽、変わるためのHIPHOP」にどんな曲をかけるのか、の公開打ち合わせ。だと思う。選曲のプロセスや相談から、メッセージや考え方が垣間見える。私は新しい視座ももらった。



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