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【全49本】2024年8月ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンだったアレコレ

8月1日newTOKYO「一生に一度も使わないGAY会話 Lesson10. 私のMr. Rightについて。」

このメディアをついこないだ知って。さっそくみたら、すごく面白い記事だった。このシリーズは10回目らしいんだけど、やっと日常的に使える英語が紹介されたらしい。過去9回も見ようっと。

8月1日パラスポーツマガジン「ブラインドサッカー日本代表、パリ2024パラリンピック壮行会で決意新たに。「メダル獲得で歴史をつくる」」

小平市に国内初のブラインドサッカー専用コート「MARUIブラサカ!パーク」があるって、知らなかった。小平市、やるじゃん。「未来に向けて何が残せるのか。もしかしたら、メダル以上に、地域社会や世の中が変わるっていうことも、皆さんの頑張りには含まれてるんじゃないかなと思います」。日本障害者サッカー連盟の北沢豪会長、いいこと言うじゃん。ほんとそう。選手は勝負にこだわるだろうけど、私は勝ち負けではないところに、パラスポーツの真髄がある気がしてるんだ。


8月2日(金)東京都「TOKYOパラスポーツ月間」

東京って、8月と9月は「TOKYOパラスポーツ月間」なんだって。東京都内各地のショッピングモールや商業ビルで、パラスポーツの体験や展示が楽しめたり、9月22日にもイベントがあったり。外回りついでに寄れるじゃん。ちなみにパラリンピックの青赤緑のシンボルマークって、スリーアギトスっていうんだって。赤・青・緑の三色は、世界の国旗で最も多く使用されている色。そんでアギトってラテン語で「私は動く」という意味なんだって。そういえば仮面ライダーアギトってあったよね。

8月2日(金)Y!ニュース「パリ五輪で「トランスジェンダーの元男性が女子ボクシングに出場して勝利した」は誤り。生まれつき女性」

パリ五輪の女子ボクシングに関するニュースを、私は共同通信の速報で知った。その後SNSが荒れているのを見て、検索してさらに調べた。その時に気にしたのが「どこのメディアの記事なのか?」だった。多くのメディアの書き方が、トランスジェンダーに誘導しているように読めた。これはたぶん意図的ではなく記者のリテラシーの問題。しかし、このYahoo!の記事によると、選手は生まれた時から女性らしい。この記事が本当かわからないし、大会運営に問題があるとしたらその本質はこれから明らかになっていくのかもしれない。この選手が勝ち進めば、さらに議論がなされるのかもしれない。ただ一つ言えるのは、情報の片鱗だけで脊髄反射的に言いたいことを言うのは危うい。迂闊に信じるな。無闇に疑うな。情報も三角食べが基本。いったん黙って、他人を疑うよりも、自分の先入観と偏見を疑え。間違いないのは、選手は悪くないということ。彼女を責めるな。そしてトランスに火の粉をふりかけるな。


8月5日(月)BBC NEWS JAPAN「【パリ五輪】ボクシング女子、選手の性別が議論に 相手が46秒で棄権」

フェアな記事だと思う。IOCの報道官いわく、「この件について間違った報道がなされている。これがトランスジェンダーに関することではないと断言することが大事だと思う」。試合前、ケリフ選手過去の対戦相手や、世界チャンプ、欧州チャンプたちがそろって「彼女はずるではない」と言っていたとも。選手の尊厳に関することだし、広く言えば人権の問題なんだから、感想一つ言うにしても、慎重でありたい。ケリフ選手の敵は、リングの上だけで十分だろ。彼女がベストを尽くせることを祈ってる。

8月5日(月)ハフポスト「【解説】女性ボクシング選手誹謗中傷の背景。パリ五輪前に両選手を「失格」としたIBAはどんな組織か」

彼女を失格にしたIBAの会長はロシア出身でプーチンとも近い関係。IOCとのバチバチに関係あるのかなと思ったら、やっぱそうだったか。と書くと、これまた偏見なんだろう。たしかにロシアは問題の多い国だと思ってるけど、会長がロシア出身じゃなくても、問題のある資格付与や剥奪は起きていた可能性はあると思う。ロシアは嫌いだけど、「ロシアだから」と爪弾きにしても問題は解決しないし、国際問題にすり替わってしまうだけな気がする。スポーツを性別や肌の色で分類することに無理があるのかもしれないし、それはずっとあったのだろう。オリンピックは異端レベルのフィジカルエリートが集まるから、起こる問題も特異なんだろうけど、スポーツのあり方をアップデートする貴重な機会な気がする。それこそスポーツの祭典の役割なんじゃないかな。


8月6日(火)newTOKYO「2019年のぼくたち、私たちが思っていたこと。【LGBTQ+ VOICE Archive File.5】」

これめちゃいい企画だと思った。5年前の記事を振り返る。別になんてことない一言だし、やれゲイだ、やれLGBTQ+だと声高に叫んでるわけじゃないけど、さりげない一言の行間に時代はあらわれる気がする。俺は5年前、何してたかな。コロナ直前。あ、今と変わんねーや。ここに出ている人たち、今も達者でいるといいな。

8月6日(火)Spotlite「視覚障害者が生活で困ることは?事例と解決策を解説」

この記事、勉強になった。街で障害のある人をサポートするとき、「俺、やらかしてないよな?」とビクビクしていたことがたくさん書いてあった。これに加えて、障害の度合いや個人によって、これまた困りごとは変わってくるはず。初対面でオールクリアなんて無理。失礼がないようにするだけで精一杯。だからこそ会話が大切。まずは声をかける勇気と、初対面の人と会話を何往復かできるコミュニケーション能力だな。人間力が問われるな。


8月7日(水)PARA CHANNEL'S CAFE「哲学は福祉の当事者に何が出来るのか?」

やっべ。面白いライターさん見つけてしまったかも。この記事の著者「糸ちゃん」。哲学の側にある欺瞞と、福祉の側にあるジレンマ。その隔たりを見極め、架け橋を模索する記事。とかくと高尚にきこえるかもしれないけど、すげー読みやすい。ときどき笑える。そして読後は、少しものを考えたくなる。良記事。

8月7日(水)パラスポーツマガジン「オープンハウスグループのダイバーシティ推進活動(第2回/全2回)――「オープンハウスが築くキャリア1.5」」

障害者雇用の促進でカギになるのは、企業文化なんだと思う。制度とか体制とかも必要なんだけど、文化がないと形骸化する。そういう企業をチラホラ知ってる。もうウンザリというところも。オムロンとかHondaとか、太陽の家にゆかりのある企業は共通点があって、オープンハウスもそれに近いのかも。建築・ホーム業界に先入観があったから、ちょっと意外だった。素敵な会社なのかも。

8月7日(水)西成

出張の一仕事を終えて、新幹線に乗る前に西成へ。今日は日の高いうちから一人打ち上げ。飛び込んだお店で、オリオンビールが美味すぎた。マスターからいろんな話をききながら。他の街と同じで西成も変化のさなからしい。「昔は怖かったけど、今は外国の観光客も多いしな。でも人情は変わらんで、やっぱな。いろんな人がおるから、ここは」だそうな。いちげんの自分にも嫌な顔せず接してくれた。お値段も人情味あふれる金額。帰り道、おっさんたちが挨拶してくれる。私がいかにも余所者だったからなんだろうけど。俺も笑顔で手を振り返したよ。帰るのがいやになっちゃった。


8月8日(木)こここ「働くろう者を訪ねて 相良啓子さん【手話言語学研究者】」

この記事、素晴らしい。人に歴史あり。言語学としての手話も興味深いけど、相良先生の生き様もまたドラマチックだ。で、この写真は写真家の齋藤陽道さんによるもの。氏は障害者プロレス団体「ドッグレッグス」所属。映画「ドッグレッグス」観に行ったよ、映画といえば氏の映画「うたのはじまり」も本当に素敵な映画だった。どっちも映画館で見た記憶が。ぜんぜん違う映画だけど、どっちも心が熱くなって涙がこぼれたんだ。この記事で再会できたことが嬉しくて。

8月8日(木)LGBTER「ゲイの僕がドキュメンタリーを撮るのは、誰かに “希望” を届けたいから【前編】」

映像クリエイター、松岡弘明さんのインタビュー。もうね、一行目からいい。「僕が奈良県で産声を上げた時、両親は30代後半の学生だった。」情報つまりすぎ。記事はすごくポップで、泣き笑いの味わいがあった。映像は、人間が出る。怖いことに、被写体だけじゃなくて、撮影者の人間性も。松岡さんの作品を見たことがあるけど、もう最高の一言。とても明るくてカラフルで、幸せに満ちた涙の物語だよ。U-NEXTで配信してる「沖縄カミングアウト物語 かつきママのハグx2珍道中!」っていうの。


8月9日(金)こここ「生き方は、ひとつじゃないぜ。|スウィングからの贈る言葉 vol.03 マジメは 休み休みに」

はい!大声で返事したい。休み休みの枕詞は「ばか」だとばかり思ってた。でも、「マジメ」でも意味が通じる。というか、深くなる。意外と「マジメ」と同じ意味だったりしてね。

8月9日(金)LGBTER「ゲイの僕がドキュメンタリーを撮るのは、誰かに “希望” を届けたいから【後編】」

おい。ちょっと待ってくれよ。そんな展開ありかよ。おったまげた。いい記事だったなー。松岡弘明さんの「沖縄カミングアウト物語 」が、なんであんなに明るくて優しいドキュメンタリーになったか、わかった気がしたよ。ちなみに映画の主人公がママをつとめる「九州男」は名店、いや名門。

8月9日(金)浅田次郎著「完本 神坐す山の物語」双葉社刊

新たに収録された「山揺らぐ」が素晴らしかった。関東大震災の話なのだけれど、テーマは震災時の朝鮮人・中国人虐殺の話。もちろん反差別の内容だけれど、そこは次郎兄ィ。読みながら思わずため息をついて、胸のすくような、泣けてくるような、素晴らしい読書体験をくれる。奇しくもこれを読んだ日は、南海トラフ地震注意の翌日。しかも私は静岡にいた。さらに同夜には地震も。内容が奇遇すぎてクラクラしたわ。


8月10日(土)映画「ドコニモイケナイ」

すごいドキュメンタリーがあったもんだ。舞台は2001年の渋谷。そしてその9年後の佐賀。歌手になる夢をもって上京した女性が、統合失調症を発症。その行き方や苦悩、実態を至近距離かつ長期間おさめた作品。一人の若者の生き方。時代の移り変わり。精神障害の捉え方。いろんなテーマで見ることができるからこそ、それらが交わる主人公とカメラとの奇跡的な出会いに目が離せなくなる。とくに終盤の博多駅のシーンは、ほんとにすごいの一言しかでてこない。よく撮ったし、よく撮らせたな。


8月11日(日)パラリンピック

始まるぞー!それにしてもいい写真。渋谷駅で。明日から俺も頑張れそうだよ。


8月12日(月)東京都渋谷公園通りギャラリー「日常アップデート」展

行ってきた。最高だった。とくに好きだったのが、工房集に所属してた関口忠司さんの作品。1枚1フレーズ。ちょっと耳にしたり目にしたり、自分が巻き込まれたりしたあれこれを書き記してたとのこと。独特のサンプリング感覚がすげー好き。生活はプリズムだということを思い出したよ。「かてメロス」「メロスさぼるな」人生の真理だな。

8月12日(月)Netflix「ボーイフレンドナイト 全員集合!」

ボーイズが全員集合。あの子とあの子が幸せそうでよかった。家族と一緒に暮らしているってのも、感動した。これちょっと気になったんだけど、けっこう濃密な記憶とか恋心とかを振り返ってもらってるし、一部現在進行形だったりすると思うんだけど、みんな結構あっけらかんとコメントしてて。これって酷だなーって思うのは私だけでしょうか?みんなに幸あれ。


8月13日(火)パラスポプラス「17歳の韋駄天、長野からパリへ! 音でピッチ全体を支配する驚異の認知力で世界をつかめ! ブラインドサッカー 平林太一【至近距離のパラリンピアン14】」

平林太一選手のインタビュー。「壁の位置を、音の反響で感じます」やっべ。すっげ。空間認知能力が超能力並み。これも努力で身に付けたんだろうな。パリでのプレーを見たい。ベストプレーを期待してる。

8月13日(火)ハフポスト「中高生が「LGBTQとジェンダー」テーマに選んだブックフェア開催。「若い世代には当たり前のように」」

素晴らしいブックフェアだと思う。彼らに負の文化を残さないのがわれわれの務め。選書のセンスもよさそう。やばい。俺、読んでない本ばっかだ。まずはこれを読むことからかな。


8月14日(水)パラサポWEB「パリ・パラリンピック2024の放送予定」

ここに出てた!いよいよ28日から。子どもと見よう。スポーツ観戦がこんなに楽しみだなんて久しぶり!

8月14日(水)株式会社NPO法人 福祉施設Swing会報誌

届いた。どうしてこんなにセンスいいんだろう。封筒も、メッセージカードも、ご祝儀袋も、絵本も。俺も大丈夫に思えてきたよ。会員になってよかった。次も楽しみにしてる。いつかスィング公共図書館に行こう。そして全力で案内してもらって、本を100冊借りるんだ。それまで、きっと生き延びよう。


8月15日(木)毎日新聞「白バイ訓練で脊髄損傷し11年 巡査長、パラリンピックの大舞台へ」

「トップレベルでは健常者を超える記録を出すことができるのが、この競技の魅力」そうなんだよ!パワリフはね、筋肉で世界を明るくするんだよ。このパラ・スポーツの、どこかユーモアを忘れないカルチャーが好き。

8月15日(木)NHK「パリパラリンピック組織委 開会式「とても壮観なものになる」」

5000人規模の開会式になるらしい。今回の開会式はパラリンピックとしては初めてスタジアムの外で行われ、最大で6万5000人の観客を見込んでいるらしい。「開会式は障害者と健常者が一緒に作り上げるものになる。違いとともに生きていくことを学んでいく機会にしたい」そうなんだよ。せっかくお金かけるんだから、そのお金でたくさんの子どもたちがご飯を食べられるし、ワクチンを打てるんだから、せてめ未来のためのイベントにしてほしいんだよ。


8月16日(金)荻上チキSessin「特集「知る・関わる・応援する!第5回難民・移民フェス」

第3回と4回は行ったんだけど、第5回は行けなかったんだよな。ずいぶん前の告知回だったんだけど、面白かった。当事者の家族のインタビュー。日本もまんざら捨てたもんじゃないかもと。娘さんと息子さんがしっかりしてて、涙腺にきてしまった。

8月16日(金)THEATRE for ALL「障害のある人と共に、舞台芸術の場をつくっていきたい実践者のための講座レポート【企画発表会 前編】」

めっちゃいい取り組み。そう。そもそも劇場にバリアを感じているのは、障害のある人だけではない。私もその一人。どうも敷居が高い。そして、見づらかったり聞き取りづらかったりする。気がする。いろんな人が意見と知恵を出し合うことで、行きやすい劇場、見やすくて聞き取りやすい劇場になってほしい。子どもと行きたいんだよ、生の演劇を見に。

8月16日(金)gallery MAPO YUSUKE作品展「Colorful Stripes」

大分県立美術館(OPAM)内にあるgallery MAPO。やっと来た!やっと来れた!ずっと来たかった!作家YUSUKE氏の展示「Colorful Stripes」を見てきた。とても美しくて、迫力のある絵だった。手塗りの感じが優しいテクスチャーになってて、それが見ていて心地よい。こんな絵が欲しい。というか、こんな絵が似合う部屋に住みたい。つまり空間を心地よく支配する色彩感だったよ。


8月19日(月)PARA CHANNREL'S CAFE「ポジティブ・ファシスト」

いやーやっぱ糸ちゃん面白い。重度の自閉症で作家の東田直樹さんの言葉を引用しながら、病的にポジティブな人、それを押し付けてくる人を多角的にこきおろす。記事に挿入されている画像も、意味がわかるようでわからないようで、それもまた味。

8月19日(月)朝日新聞デジタル「「メダルを取る気概で挑んで」 香取慎吾、元選手の言葉に重ねた思い」

「ただ出るだけではパラスポーツの人気や認知などに変化は起きにくいというのが実感」まぁ確かにそうなんだけど。もう他人に勝つことばっか考えるスポーツやめないか。その弊害は社会レベルで大きいと思うんだけどな。パラスポーツには、別のスポーツの魅力を見せてほしいし、メディアもそれを報じてほしい。


8月20日(火)アフター6ジャンクション2「「インヴィジブル・ゲーミング・ラボ」活動報告「ポケモンの対戦」について」

視覚に障害のある人も楽しめるゲームのあり方について。アクセシビリティの話。ファンが集まって工夫して、誰でもゲームを楽しめるようになったのはすごい。今後はメーカーがそれをやっていけるかどうか。企業の資本って、そういうところに使うべきなんじゃないかなー。

8月20日(火)Y!ニュース「【パリパラ】車いす女子バスケ 自力での出場権獲得は16年ぶり! チームを率いるキャプテン・北田千尋インタビュー」

俺、北田選手が好きで。氏のユーモアセンスとか。飼い猫かわいいとことか。それ以上にアスリートとしての姿勢を尊敬してる。「私、世界一の選手になりたいと思ってるんです。(中略)世界一車いすバスケを楽しんでいるな、って思えるような。勝敗もメダルも、そのための手段であって目的ではないんです」やっべすげーかっこいい。この記事にはこれ以外もパンチラインが山ほど。車いすバスケの女子チーム、頑張ってほしい。パラパラでは注目だわこりゃ。


8月22日(木)子どもたちとの夏休みin大分

妻の実家である大分に帰っていた。故郷にいる子どもたちと遊んだ。甥と姪、近所の子が知的障害。そこにうちの娘で4人。楽しい。美味しい。美しい。危ない。ムカつく。とにかくよく学び、いろいろ感じた多い夏だった。障害は綺麗事じゃないよ。面白半分で突き飛ばされて車に轢かれそうになったりもした。でも一緒にいることで、お互いに影響を与えられ、与え。やっぱりそれが大事なんだよ。その先に必ず何かある。みんながいる光景が。「また帰っちょいで。みんな待っとるんで」と婆さんが言った。そういう婆さんも人工肛門。また帰ろ。

8月22日(木)パラリンピック公式Youtubeチャンネル

パラリンピック全22競技、約1,400時間のライブ中継が公式チャンネルで見られるって。ライブ アクション、リプレイ、ハイライト、クリエイター コンテンツ、アスリート特集などのコンテンツがあるってよ。いやー!すばらしい!なんでこれが東京でできなかったかなー。

8月22日(木)時事ドットコム「入場券販売、175万枚に パリ・パラ」

すっげ。陸上や水泳に加えて、車いすテニスとブラサカが人気らしい。たしかロンドンパラもバカ売れしたんだよな。もし東京が観客あり開催だったら、どれくらい売れてたのか。


8月23日(金)朝日新聞デジタル「嫌だったカミングアウト、紅白の衣装 中村中が今だから言えること」

しんどい記事だった。ただでさえ女性差別。その上にのっかるトランス差別。無知ほど怖いものはないけれど、いちばん怖いのは無知の自覚がない人。素朴とか無邪気とか、いい大人の免罪符にはならない。本質的には知識の有無ではなく、それ以前の人間としての真摯さとか礼儀とか良識とか、そういうものになってくるんだけど、それさえ怪しい人間のなんと多いことか。自戒。

8月23日(金)東京新聞「婚活イベントへの参加を主催者から断られた…どうして? 知的障害があることを伝えた契約社員男性のショック」

断られたのが「女性」だったらどうだったんだろうか。障害者差別に加えて性差別の予感を感じるのは、私だけだろうか。合理的配慮のための建設的会話に、現場のリソースを割けないのだとしたら、それは人的というよりは運営的な問題。行政が都民のハードルになってどうすんだよ。


8月24日(土)映画「夜明けのすべて」

PMSの藤沢さんととパニック障害の山添くんの物語。付き合っていくしかない病と、付き合っていくしかない同僚。同じ付き合っていくしかないんなら、同僚同士の方だけでも、ぼちぼち協力的に行こうぜって話。二人の距離感が最高。そして職場の雰囲気も。あれって実はさ、社長の人間性が大きくないと、ああはならないんだよ。それには社員の支えも当然に必要で。病と人、同僚と同僚、上司と部下のあってほしい人間関係。間合いを美しく描いた映画だった。


8月26日(月)朝日新聞デジタル「選手が撮影の「伴走者」 「利己的な」写真家がパラスポーツ追う理由」

パンチラインだらけの記事。「道なき道を歩み続ける先駆者で、その天才」「障害があるというだけで、メディアの取り上げ方が小さかったり、少なかったりすることが理不尽に思える」ごもっとも。パラアスリートへのリスペクトがすごい。10年後、あの時時代を変えた人と呼ばれるのは、こういう人々なんだよな。強烈なエゴこそ光源だ。

8月26日(月)BBC NEWS「ペンギンの同性カップルの1羽が死ぬ オーストラリア」

同性同士でつがいとなり、有名になったジェンツーペンギンのスフェンが22日、11歳で死去。2羽はその後、2羽のひなを養子として育てた。水族館は、現在8歳のマジックにパートナーがもう戻ってこないことを理解してもらうため、死んだスフェンを見せた。マジックはすぐに歌い始め、コロニーのペンギンたちもそれに呼応したという。やばい。仕事中に読むんじゃなかった。涙腺が。。。


8月27日(火)荻上チキSession「【特集】子どもの居場所をどう作ればいいのか(青砥恭x田村幸恵x櫛野茜x荻上チキ)」

夏休みはいつから子どもにとってピンチになったんだろう。ずっと昔からなんだろうな。昔、青砥さんのところに見学に行かせてもらったことがある。西成にもこないだ行った。どっちも子どもの笑顔がとても印象的だった。だからこそ、いてもたってもいられなくなった。かつて自分も子どもたちのボランティアをやってた。また再開したいな。

8月27日(火)朝日新聞デジタル「市川沙央さんが見つめるパラ 求められる一丁目一番地と「100点」」

本当に勉強になった。パラリンピックの報道が多くなったり、ダイバーシティ関連のニュースを日々見ていると、自分が先鋭化していることがわからなくなってくる。そうはなるまいと思っていたのに。グッと地に足のついた地点に引き戻してくれた記事。知性は先走ることではなく、足並みを問うことでもある。のかな。


8月28日(水)PHPonline「ゲイ、レズビアン全員が「LGBT」とは限らない...日本のマスコミが広める誤解」

LGBTという言葉を起源から紐解く良記事。LGBTはあくまで連帯を表す用語だから、LGBTではないセクシュアルマイノリティーもいる、と。目からウロコ。私はLGBTをセクシュアルマイノリティーの別名として使っていたから、完全に間違ってたことになる使い方。恥。反省。これからマジで気をつけよう。

8月28日(水)SWICHNEWS「英の動物園で、同性カップルのフラミンゴが卵を孵化させる」

同性のつがいがどこからか卵を見つけては、2羽で温め続け、先日ヒナが誕生。鳥類学芸員によれば、同性同士の子育てはフラミンゴではよく知られた現象だという。人間社会の方が遅れてる、という悲しい現実。いや、人間が動物よりも社会性に優れていたことなんて、あったのかな。という気さえしてくるな。


8月29日(木)荻上チキSession「中村中さん「自らのセクシャリティと向き合って」」

本当に素敵な声だな、中村さんは。この放送は先月の。例の、虎に翼出演前のもの。どんだけシンドイ思いをして生きてきたんだろ。それが作品の魅力になるのは、というか、なってしまうのは、アーティストとしての宿命なのだろうけれど、中村さんの魅力はセクシャリティだけじゃない。というか、それ以外のほうがずっと大きいと思ってる。そんなの、歌を聞けば一発でわかるよな。

8月29日(木)Paralympic Games「Paris 2024 Paralympic Games Opening Ceremony Highlights | Paralympic Games」

んー食い足りない。多様性のニュアンスが、オリンピックのオープニングを超えていない気がした。パリという文化の都ならではの人間理解を見せてほしかった。というか、オリンピックのオープニングに、全ネタ使い切っちゃったのでは。これってつまり、オリンピックの理念がパラリンピックの理念にすり寄ってきてるってことなのでは。次回から、パラを先にやればいいのに。


8月30日(金)パラスポーツマガジン「パリ2024パラリンピック開幕!「挑め、自分史上最強。」」

そうなんだよ。勝利よりもメダルよりも、楽しむことが価値なんだよ。相手に勝つことではなく、一緒にプレーする相手が海の向こうにもいること。その相手がいることで、これまでの自分じゃないようなプレーができたことへの喜びと感謝が、何よりの価値なんだよ。「君がいてよかった」「君とプレーできてよかった」それがパラスポーツの価値で、スポーツの本質なんじゃないかな。選手のみなさんがエンジョイできることを祈ってる。

8月30日(金)カンパラプレス「口で弓を引くトゥクレがアーチェリでパラ新記録 上山友裕はランキングR22位、決勝Tでの巻き返し誓う【パリ・パラリンピック第2日】」

「口で弓を引く」っていうパンチラインが見出しに躍ることからして、パラリンピック効果。こういうありえない表現が、つまりありえない人間の限界超越がありえるのがパラリンピック。


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