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「目には見えないけれど大切なもの」  劣等感くん

私のなかに住んでいる劣等感くんは、いつもいつも泣いていました。

「僕には何かが欠けているんだ・・・」

ところが、ある日、みんなに注目され、ほめらたのです!

「おっ、欠けているところが埋まっている!」
「みんなに誉められる」ことは、
惨めな気持ちを解消するいい薬だぁ

劣等感くんは、うれしくなりました。

「そうだ!もっとほめられて、もっと注目されたら、
「まん丸」になれるかもしれない!」

劣等感くんは、ずっと「まん丸」に憧れていました。

「完璧な『まん丸』になったら、
もう惨めな気持ちにはなるまい。
もう泣いて暮らさなくてもいい」
と、信じていたのです。

注目されるように、ほめられるように、
劣等感くんは、がんばり始めました。

そのかいあって、賞賛の嵐!
「やった!」

そして、別の日、感謝されたのです!

「ありがとう!助かったよ!」
と言われ、
うれしくなった劣等感くんが頭に手をやると、
またまた埋まったような気がしました。

「わっ!また埋まっている!」
「よぉし、
『ありがとう』って
もっともっと言ってもらお〜」

注目されるように、
ほめられるように、
そして、感謝されるように、
劣等感くんは、猛烈にがんばります。

その努力が実って、
「ありがとう」の嵐です!
「もうすぐまん丸になれるぅ」


しかし、いつもうまくいくわけはありません・・・

「それイマイチだね!」
と、低評価を受ける日もあれば、
「それ要らないよ!」と、
断られることもあります。

疲れ果てがっかりした劣等感くん・・・
頭に手をやると、
欠けたところはちっとも埋まっていなかったのです!

「そんな・・・(絶句)」

なんと!
劣等感くんが気にいっていた薬は、
ニセモノだったのです!


では、本物の薬とは?

くわしく解説します。

1. 劣等感くんが泣いていることに気がつこう!

もし、泣いている劣等感くんを発見したら、
「君はそのままでいいんだよ。何にもしなくていいんだよ」
と、言ってあげます。

「劣等感くん、大泣きしてる・・・
気づかなかった・・・」
「もうがんばらなくて大丈夫!」


2. 大切なエネルギーの使い方を見直そう!

注目/賞賛/感謝など人から何かをもらうためにでなく、
自分がやりたかったことにエネルギーを注ぐ。
これが健康なエネルギーの使い方です。

注目・賞賛・感謝をもらうために、
人を喜ばせる・・・

ここにばかりエネルギーを注いでいた
気がついたら、
自分のためのことは何にもできていなかったよー
ずっとやりたいと思っていたことを始めよ!
なんだか、楽しくなってきた!


3. 得意や才能を使い伸ばそう!

自分が持っている良いものをどんどん使います。
(欠けているところをまん丸にしたいところだけど・・・)

普段から、
・自分の得意なこと
・才能
・好きで楽しいこと
を棚卸ししておくと、すぐに使えるよ!
本物の薬を使ったら、
あれっ、劣等感くん、もう泣いていない!
笑ってる!

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