くさちようこ

2016年に岡山から淡路島へ移住。 2018年から、山の中の古民家で暮らし始める。 2…

くさちようこ

2016年に岡山から淡路島へ移住。 2018年から、山の中の古民家で暮らし始める。 2019年から古民家を宿として運営中。 夫と3歳児、猫3匹とウコッケイ、子ヤギと暮らしています。 虫は苦手。地方史に関心があります。 人と一緒に読んだり喋ったりすることが好き。

マガジン

  • こやぎにっき

    ひょんなことからやってきた子ヤギとの暮らしを綴ります。 最初はnote一本で、気ままな日記をつけていこうと思ったのですが、初めてみると、いや、短い文章と写真はnoteにさほど向いてない気がするぞ、と。 noteでは、少しまとめて書いたり、分量多めで記録したいものを綴ることにしようかと検討しております。 noteで「こやぎにっき」を始めたことで、どの媒体で、どんな内容を発信するのが向いてたり楽しいかを実験してみようという気持ちが高まり、instagram,twitter,youtubeでアカウントを新規に作りお試し中。 そのうち、媒体を削ったり、力尽きて「にっき」そのものが頓挫するかと思いますが、うまくいけば子ヤギを通じてあれこれ楽しくやりたい所存。

  • 山の中のちいさなレシピ

    山の中での暮らしと、季節に合わせて採れるおいしいものたちの記録。

最近の記事

「君たちはどう生きるか」における鳥のメタファー

宮崎駿の新作、「君たちはどう生きるか」を見てきた。 以下、モリモリにネタバレになる気がするので、お気をつけください。 観た素朴な感想とか、内容の私的まとめとか、理解が追いつかなかった諸々などを書き留めたいなと。 気になったのは、人以外は鳥ばかりだったこと。 宮崎駿といえば、飛空艇というか飛ぶもの好き。 今回も、主人公の父親は戦闘機を作ってる会社の社長ぽかったし、その辺はジブリ感。 今作の鳥たちは、青鷺、ペリカン、インコ。 それぞれ、役割が分けられていて、中でもインコは理解し

    • こやぎにっき5日目

      昨日に引き続き、少し慣れてきた子ヤギたち。 草を食べ、配合飼料も出してやるとすぐ食べ始めた。 水も、ちゃんと飲んでくれる。 庭先で作業をしていると、こちらの様子を伺いながらも、紫陽花の後ろから出てきて、草をもぐもぐ。 相変わらず近寄ると逃げてゆく。 じわじわいこう。

      • こやぎにっき4日目

        わ、またこの人…。 わたし、まだ気を許してませんから。 (こっちを見てない間は、ちょっと座って休憩してもいいか。) 見てるうちは何も食べるもんか。 少しだけ、こそっと食べよ。 ーーーーーーーーーーーーーーー 子ヤギたち、相変わらず身を寄せあってじっとこちらを見ている。 まぁ、そう固くならずに、と言われても、まだ無理ですよね。 ぼちぼちいきましょ。 と、思っていたら、夕方ごろ、ついに出てきた。 紫陽花の裏にずっと潜んでいたけれど、草を食べ始めている。 そっと近寄り、枯れ草を

        • こやぎにっき1日目

          ヤギが来ました。 来たというか、夫の運転する軽トラで迎えに行ったんだけども。 一番右の、立派なツノの子がお父さん。大きい。 飼い主のおじいちゃんが餌を持って入ると、みんな寄ってくるのかわいい。 餌に夢中なところを、持っていった首輪と紐をつけて、抱っこして軽トラへ。 まさか、ヤギと暮らす人生が始まるとは。 ひとまず至福。 子ヤギ、かわいすぎ。 うちの3歳児は子ヤギに感動したものの、興奮して跳ね回った子ヤギに肩を蹴っ飛ばされ、せっせと持ってきた水もひっくり返り、ハートブレイ

        「君たちはどう生きるか」における鳥のメタファー

        マガジン

        • こやぎにっき
          5本
        • 山の中のちいさなレシピ
          4本

        記事

          こやぎにっき 0日目その2

          ヤギとはどんな生き物なのか。 分類 ヤギの家畜化の歴史は、ずいぶん古く、10,000年前と推定されている。 新石器時代の西アジアの遺跡では遺骨が出土しているとか。 日本では15世紀ごろ、小型山羊が東南アジアから持ち込まれたのが起源だと言われている。 また、ヤギは粗食に耐えるということで、18〜19世紀の遠洋航海者が、船で各地に持ち込んだそう。 家畜ヤギの祖選手は、西アジアの山岳地帯に今も生息している野生のベアゾール山羊だと言われており、遊牧民によって東西へと広がり、各地

          こやぎにっき 0日目その2

          こやぎにっき 0日目

          めぇぇ。めえぇ。 あたたかでちいさく、ぴょこぴょこ動く、 産まれて3週間ほどの子ヤギをもらえることになった。 首輪は犬用で良さそうなのか。繋ぐものはロープか。 小屋を作らねば、と我が家はそわそわ。浮き足立っているこの頃。 ついに明日か明後日には迎えにゆけます。

          こやぎにっき 0日目

          こども基本法に関連しての思考の備忘録①対等な他者として聞かれ・聞くと言うこと

          こども基本法が施行された。 自分がこどもだった頃のことを思い返してみる。 大人や社会に対して、あてにならないというか、頼っても仕方がないような気がしていたことを思い出す。 なんでだろう。 もう少し潜ってみると、こどもだった頃の私にとって、大人は「おとな」という生き物だった。それはこどもだった頃の私が引いた線でもあるだろうけれど、大人側だって「おとな」という線を引き「こども」と関わっていたことと関係があるように思う。 フラットな関係、と言葉で言うのは容易いし、そうでない場

          こども基本法に関連しての思考の備忘録①対等な他者として聞かれ・聞くと言うこと

          少年として生まれるということ(ジェンダーについて)

          3年前に息子が生まれた。 男女差は、ある、と感じるようになった。 名前をつけるとき、子どもの性自認がわからない以上は、いかにも男/女といった名前で苦労することのないようにと思い、どのようにも取れる名付けを考えた。 世の中の、性別の枠組みコテコテの各種コンテンツに辟易し、生まれてくる我が子には分け隔てなく与えてみよう、その中で好きなものを選んで行ってもらおう。そう思い、実行してきた。 しかし、蓋を開けてみると、彼はとても「少年」なのです。 「男児」というのか。 ともかく、絵

          少年として生まれるということ(ジェンダーについて)

          No.3 ヤマモモ酒

          「ヤマモモ酒」のレシピ(2020.6.25収穫)ヤマモモがとってもたくさんあったので、またまたヤマモモが続きます。 今年は果実酒のように、ヤマモモも漬けてみよう。 どんな味わいになるだろう。 《材料》 ・ヤマモモ:500g ・氷砂糖:400g ・ホワイトリカー:1L 《作り方》 ①ヤマモモを洗い、水気をきっておく。 ②瓶にヤマモモと氷砂糖を交互に入れていき、ホワイトリカーを注ぐ。 ③できれば冷暗所にて保存。様子を見て、飲んでみます。さて、どうなるかな。 2週間ちょっとで

          No.3 ヤマモモ酒

          No.2 グミの実ジャム

          「グミの実ジャム」のレシピ(2020.6.19収穫)ヤマモモに続いてグミのジャムです。 秋に収穫を迎える種類もあるけれど、我が家にあるのはこの時期に採れる夏グミ。グミというと、むにむにとした食感のお菓子を思い浮かべるけれど、グミの実とは特に関係ないみたい。真っ赤でつやつやの実が、初夏の緑に映える。そのまま食べると、とろっと甘くて、ちょっぴり渋い。凍らせて食べるのも手頃でとってもいいし、ジャムにするとそこはかとなくトマトみたいな爽やかさがあって面白い。そんなグミの実です。 《

          No.2 グミの実ジャム

          No.1 ヤマモモのジャム

          「ヤマモモのジャム」のレシピ(2020.6.24収穫)山の中に越してきて3年目、今年はヤマモモの収穫に間に合いました。 摘みながらひょいと頬張ると、ふわりと広がる野趣のある甘酸っぱさ。 さて、たくさん採れたので今年はジャムにしちゃいます。 《材料》 ・ヤマモモ ・砂糖:濾した後の、果汁と実の重さの3分の1(甘いほうがよければ2分の1) ・柑橘の果汁(今回はすだちを使いました) 《作り方》 ①お鍋に湯を沸かして、洗っておいたヤマモモを2分ほど茹でる。 ②湯切りして、ヤマ

          No.1 ヤマモモのジャム

          「山の中のちいさなレシピ」はじめます

          山の中で暮らしはじめて3回目の夏を迎えます。 見渡してみると、自生している植物や植えたものなど、色々なものたちが季節に合わせて日々をとても楽しく賑やかに、そして慌ただしく彩ってくれるようになりました。 この山の中での暮らしから生まれたレシピたちを、私自身の覚書として、そしてここを見てくれる人と一緒に楽しめたらという思いで、少しづつ書き溜めていきたいと思っています。

          「山の中のちいさなレシピ」はじめます

          よく寝る赤子

          昨年の暮れに出産して、3ヶ月半ほどのふっくら可愛い赤ちゃんと暮らしております。 小さいわりに随分よく寝る人で、3ヶ月を過ぎた頃からは毎日いつも9時間以上すやすや。ここ1週間ほどは12時間近く寝る日々。 すごいなー。面白いなー。 静かな環境だというのもあるけども、きっと素質なんでしょうね。 おかげで、最長12時間OKのオムツがこの頃ちょっぴり漏れて、着替えてから1日が始まる感じ。 ふにふにと鳴いて呼ぶから、「おはよう」と声をかけて顔を覗き込むと、にこーっと笑う小さな人。 さて

          よく寝る赤子

          前駆陣痛って、痛いんですね

          妊娠って、痛いこと多くないですか。 私が痛みに弱いというのは否めないのですが、それにしても痛いなー。 自分の妊娠の記録として、そして私自身みんなの妊娠生活の記録を読んでいて楽しかったので今のうちに書いておこうと思う。 「お腹を痛めて産んだ子」とかいう表現がありますが、出産というハイライト以外にもお腹が痛むシーンが多すぎて衝撃の連続、という感じで暮らしています。 今、妊婦として暮らして10か月目。(と、書いていた時は12月でした。気づけばもう1月・・・) 初期や中期のあれこ

          前駆陣痛って、痛いんですね

          胎動はボディーブローのように

          いつの間にやら妊娠9か月になる。 あとひと月ほどで、少年が生まれてくるらしい。 毎日お腹が内側からポコポコと蹴られて、あるいは手で押されて、あるいはごそごそと身うごきされて、表面から見ても明らかに動いている。 たまに何やってんのか分からないけど中で暴れたりしている。 なぜ荒ぶるのか、君は。 中で動かれるだけで、結構疲れる。なぜかは分からないけど、肉体的に疲れる。 肉体的には不快な部類の刺激。たまに痛い。膀胱とか肋骨とか、筋肉で守られていないヘソとか、子宮越しとはいえ勢いよ

          胎動はボディーブローのように

          aboutというか、どう説明するかと悩む

          webサイトを作ってくれるように依頼した。 2度目のミーティングの際、すてきなデザインを提案してもらって、出来上がるのが楽しみなんだけど、のんびり待っているばかりというわけにもいかぬ。 というのも、いくつか文章を考えなくちゃいけない。 アクセスとか、宿の部屋の説明とか料金とか。いや、そういうのはいいんだけど、aboutというか私たちやこの場所はなんなんでしょうかね、という趣旨の説明文的なものを書く必要があるなということで書いてみようとしているのだけど、これってなんで難しいんで

          aboutというか、どう説明するかと悩む