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このあと

とつぜん虫の写真なんか載せてごめんなさいね。

先日、よし寝るぞ、と思って天井を見上げたらこの虫が天井に張り付いていました。

レンズに写ったものを何でも教えてくれる「Googleレンズ」で調べたら、「ミドリカゲロウ」って虫でした。

見るからに弱そうだったので、
寝てる間に自分が食われることは無いなと思ってそのまま就寝。

翌朝、目を覚ますとそのミドリカゲロウは床にいました。

逃がしてあげようと思い、ティッシュで包んでベランダに放ちましたが、ピクリともしません。

その後、ミドリカゲロウの成虫の寿命は1日だと知りました。

成虫になったミドリカゲロウのミッションはただ1つ、子孫を残すこと。

ご飯を食べる必要が無いので、口すら失っているらしいです。

「生きる」ってことに明確な目的があって、命を繋いでる感じがします。

じゃあ人間は、

なんのために生きてるのでしょう。


大丈夫

さて、前置きが長い。
かつ、なんだか不穏な内容。

ということで、「おいおい大丈夫かよ」と思う人もいるかと思いますが、

まじで大丈夫なのでご心配なさらず。

なんなら半年続いた転職活動も無事に終わって(そのうち詳しく書きます)、

ヒロアカのアニメを50話一気見するくらいには暇だし元気です。


ニンゲン

どうして突然、カゲロウの命について書いているかと言うと、

祖母の命が短いことが分かったからです。

祖母とは2歳から18歳まで一緒に住んでいました。

保育園の送り迎えも、

畑遊びも、

かまくら作りも、

祖母がしてくれました。

そんな優しくたくましい祖母の認知症は、私が中学生の頃から始まりました。

いつの間にか料理や片付けが難しくなり、
徐々にコミュニケーションが取りづらくなりました。

そしてデイサービスに通うようになり、

私が大学進学を機に上京する頃には、

転倒をきっかけに家での介護が難しくなり
介護施設に入所しました。

上京してからは、会う回数が年に数回程度。

顔を見ても、名前を言っても、私のことを認識するのが難しくなっていきました。

会いに行っても目をつぶっているか、意味の無い言葉を発し続ける祖母。

元気な頃を知っていればいるほど、見ているのは辛いです。

デイサービスでバイトをしていた頃は、良くも悪くも利用者様の元気な頃を知らないですし、あくまでも数時間のよそ行きの顔しか分からないので、同じ人の介護でもその人との関係性によって心理的な負担が全然違うなぁと感じていました。

話が逸れてしまいましたが、、

最近、祖母が入院しました。

自力で食事をとるのが難しく、おそらくあと数ヶ月、との事でした。

こんなご時世なので、東京在住者はお見舞いにすら行くことができません。

地元に住む従兄弟でさえ人数制限で面会できません。

つまり、私は去年3月の面会を最後に、祖母にもう会えない確率が極めて高いということです。

祖母が認知症になって約10年、

ほぼ寝たきりになってから5年ほど。

遠くで見守ることしか出来なかったけど、

祖母にはどんな景色が見えているのだろうと思ってしまいます。

誰が誰だかわからない。

最近は、食べ物を口から食べることも出来ない。

90年近く生きてきて、最後の時間はこれで良かったのだろうか、と。

カゲロウほどの短さじゃないにせよ、

ニンゲンももう少し端的な人生を送ることが出来ればな、

なんて思ってしまいました。

別に安楽死とかを訴えたい訳じゃなくて、

どうしてニンゲンはこんなに考えてしまうのだろう、

長生きできてしまうのだろう、

と思ってしまったというだけです。


どうか、祖母が苦しむことなく人生をまっとう出来ますように。

コロナで顔も見に行けなくてごめんね。

私を畑大好きマンに育ててくれてありがとう。

おばあちゃん直伝の料理、忘れないからね!








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