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【ショート・ショート】夢……?

「そんな夢みたいな事、あなたが言うなんてね」
祥子は、そう言いながら部屋を出ていった。

「うーん、夢というより現実逃避に近いな」
勝也は、意味不明なことを言う。

「いつまでそんな夢見てるんだ!」
祐二はいきなり怒り出した。

「夢よねぇ。ホント私も見てみたい」
祐子はうっとりと微笑んだ。

「ねぇ、ねぇ、夢の続き、聞かせてよーっ」
妙子は、ずっと私の後にくっついてくる。

明美は、
「夢なら醒めないで」と祈っている。

「悪い夢はばくが食べてくれるって、信じてないよね」
剛は、そう笑った。

「そんなの夢さ」
康夫は手を広げて肩をすくめる。ホント、キザな奴だ。

「夢だってさ、夢。笑っちゃうね」
俊彦、こいつは単なる脳タリーンだ。


ったく何よ、みんな好き勝手なことばっかり。
「私も結婚しようかな」って言っただけなのに。

<ブライダルコンサルタント会社の、ある昼休みの一幕>


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