見出し画像

Advent2 行かなくなった場所

多分私は、都内在住在勤20代OLにしては、美容費を全然かけていない。化粧品もあまり買わないし、ネイルもまつげパーマもめったにしない。時々ネイルをしても、ときめきよりもめんどくささや邪魔くささの方が勝ってしまう。

そんな私も美容院には年に数回は無性に行きたくなっていたのだが、今年は3月に一度行ったきり行かなかった。

毎回無性に行きたくなる衝動から行くものの、一番ときめきを感じるのは予約した瞬間で、大抵もう行かないぞと決意して終わるのが、私にとっての美容院。

日常の中では、周りからいい天パだねと言われて、自分なりにうまくくせを出すセットをしてニコニコ生きている。
でも、髪の接客プロのはずの美容院に行くと、うわーくせすごいですねと言われて、散らかるカットをされて、まっすぐになんて絶対ならないのにドライヤーでぎゅんぎゅん伸ばされて、ぱさぱさで店の外に出される。アイデンティティーを否定されて、なくされる気分。しかも、別の美しさが現れるわけでもない。

きっともっと単価の高い都会の美容院に行ったり、専門の美容師さんを探したり、そうでなくても合うところを探したりすればいいんだろうけど、そこまで美容院への熱はなく、それならセルフで十分と思ってしまう。

それを何年もくりかえして、今年はついに美容院にいきたくなる衝動も沸かなかった。前髪が伸びたり、毛先が傷んだら、家に帰ってすぐ切っている。自分で。深夜でも早朝でも思ったときに解決できる。どうせまっすぐなときなんてないのだから、多少がたついててもバレないと信じている。

きっと、髪質のせいだし、セルフカットもしてるから美容師さんはやりづらいのかもだし、私もうまく要望を言えてないのかもしれないのだけどね。

でもストレートと違って、まっすぐきれいに切らなくたってばれないんだから、むしろ切りやすいと思うんだけど、美容師さん的には違うのかしら。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?