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【58歳女子 続 ロンドン留学日記③】~ただいまロンバケ中~

人生のうち、一度でいいから外国に住んでみたい!
この夢の続きを見るために、ロンドン留学を再開したロングバケーション中の58歳女子。

4月~5月の留学後に帰国したものの、中途半端感が拭えずもう1か月延長中。


週末にパリへ

世はパリオリンピック。開幕直前の先週末、周りの友人たちがパリへ行くというので、私も行ってみることにしました。
学校では、週末にパリに行くという人が結構います。とりわけブラジルなどヨーロッパではない国の若い女子たち。仕事の休暇を利用して短期で来ているので、着いた翌週にはパリへ向かっていたりします。

私は土曜日のロンドン(パンクラス駅)発7:30のユーロスターでしたが、元クラスメイトの韓国女子のスアが私より30分後の電車だと知り、私はパリ北駅で彼女の到着を待つことにしました。
ロンドンからパリの乗車時間は2時間17分です。

ユーロスター発着のパリ北駅
土曜日の駅は大賑わい

電車の到着口付近には、夏休みで家族や友人を待つ人々がたくさん。私もスアを見つけるなり「スア~!ようこそパリへ!」と駆け寄ってみました。
なんだかすっごくいい気分!
その後、二人でルイヴィトン美術館へ。

ルイヴィトン美術館

ブローニュの森にある「フォンダシオン ルイ・ヴィトン」
2014年に開設された現代アートの美術館 
マティス展の「赤いアトリエ」
ここに描かれている作品たちも展示されています!
ティールームで休憩

帰りは美術館からシャトルバスに乗り、凱旋門近くでスアと別れました。

パリのホテル

私の今回のホテルはマレ地区というところで、パリ市庁舎のすぐ近くです。古いですが、こじんまりとしたパリらしいホテルでした。

泊ったホテル 
右に見えるのはポンピドゥーセンター
私の部屋
廊下にはこんな一角も

パリで食べたいもの

夕方に、ロンドン在住の友人ミサさん、そのお友達のクミさんと合流し、夕飯を食べに行くことに。

ロンドンでバリバリ働きながら長年暮らしている女子2人(50歳くらい)。今回の旅行でとても興味深かったのが、この方たちがパリで何を楽しむのか、ということでした。
そして、もしや本物のフランス料理が食べられるのかも?と密かに期待していました。

旅行前のある日、ミサさんにワクワクしながら聞いてみました。
「で、ミサさんはパリで何が食べたいの?」

「一番はね、ラーメン!」
「・・・。」

彼女はその少し前にイタリアへクルーズ旅行に行っていて、その時に食べた数々の美しいコース料理の写真を送ってくれていました。
「私、フランスのあんなのが食べたいんだけど・・・」

私のロンドンでの夕飯といえば、電子レンジで炊いたご飯、ゆで卵、ハム、袋に入った生野菜などです。外食といえばパブでビールとフライドポテトをつまむ程度。
たまには優雅なものが食べたかった。

いざディナーへ

ミサさんとクミさんが泊っているエアビー(民泊)のお家も見学させてもらい、一緒に夕食のレストランへと向かいました。

アパートの4階。2ベッドルームの素敵なお部屋

とても愉快な二人で、パリの夕方の人込みを搔き分けながら、日本語でまくし立てるように会話しつつ進んでいきます。カッコいい!
「明日はブックオフに行きたいよね!」「やっぱりパリは鰻だよね!あさっての夜?」などなど、パリのお目当ては日本の食や物を扱うお店がメインの様子。ロンドンよりたくさんあるし上質なのだとか。それとパリのサマーセール!
彼女たちは4日間の滞在で、この日の午後にパリに着いて、すでにラーメン餃子を食べています。まだそんなにお腹が空いていないようでした。

結果、素敵なビストロへ!嬉しい!
私が選んだメインはマグロ。お野菜も全て美味しかった!
デザートも!

海外で暮らす友たち

円安で私は食事代にも慎重ですが、彼女たちはポンドでお給料をもらっている人たち。
「円安ね~。でも、私がロンドンに来たときはポンド250円の頃で。その後円高になって、また円安になったわけで、いろんな時があるんじゃない?」←ごもっとも。
最初はとても貧しかったの、と話すクミさん。来週は新しく買った庭付きのお家に引っ越すそうで、今はその内装や色々に忙しそうでした。

それにしても、すごいなあ。
日本人で海外で生活している人がいるって、もちろん知ってはいるけれど、目の前で話を聞くと、ああ、自分の道を信じて進んできた人なんだなあ、たくさんのことを乗り越えてきたんだろうなあ、と迫るものがあるのでした。そんな風には微塵も見せないけれど。

パリの街

夕食後、散歩がてらブラブラとセーヌ川の方へ歩いていくと、パリ市庁舎の前でオリンピックの前夜祭のようなイベントが行われていました。音楽に合わせて人々はノリノリです。

音楽と光と花火のコラボ

オリンピック前のパリは規制も厳しく、思ったより人は多くありませんでした。住民はバケーションでパリから脱出し、観光客は到着前なのか。
正直、賑わいを見て少しホッとしました。

実は昨年の12月、私は20年ぶりにパリを訪れています。仕事を辞める直前でしたが、無性にクリスマスのパリへ行ってみたくなったのです。時間をやりくりしてパリへ向かい、その後の自分の自由に思いを馳せながら、クリスマスの街を歩き回りました。
感激したのがグーグルマップとグーグル翻訳!
もう紙の地図をぐるぐる回しながら歩いたりしません。昔は地下鉄の路線図だけが頼りでしたが、グーグルマップなら景色を見ながらバスにも乗れます。セーヌ川の遊覧では、見える建物をマップが教えてくれます。

留学だなんて、その時は想像だにしませんでしたが、間違いなくそのパリの体験があったからこそ、今回の留学を考えつき、検討するに至ったのだと思います。

私のロンドン留学は、ここから始まったんだっけ。
そんなことを、パリの夜の景色を見ながら思いました。

翌朝の散歩途中。ポンピドゥーセンターの裏
朝食はホテル近くのパン屋さんで
 昼もご馳走食べる気満々で、
朝はカフェオレとパンだけ

学校の今

さて、先週からクラスが上がりました!
アッパー・インターミディエイトという中級の上クラスです。
入学前のクラス分けテストがうっかり出来すぎて、4月の最初に振り分けられたあのクラス。
なんとなく、「とても難しくてムリ!」と拒否したそのクラスに、最後までには入れたらいいなと思っていました。

新しいクラス

どうやって進級が決まるのかというと、週の途中で「進捗テスト(オンライン)」なるものを受けて、70%を超えれば翌週から進級できます。
けれども私は少し足りませんでした。

英語で一番苦手なのはリスニング。英語を聞いて文章の順番を並べ替える、なんて私には至難の業です。
そして、リスニングはすぐには上達しません。しゃべるのは勝手に自分で作ることができますが、聞き取りだけは、その瞬間に自分で自由にできることは一つもありません。

そこで、果敢に先生へ直談判することにしました。そんなこともあろうかと、日々の宿題は120%、できる限り発言する(なるべく)、等々自分なりに熱心さをアピールしてきたつもり!
「テキストが2巡目で…」とか「友達のみんなが上のクラスに行ってしまい寂しい」とか、様々な理屈を説明するうちに、わりとすんなり進級のOKがでました。
これって年の功!?

新しいクラスの初日はパリの翌日でしたが、そんなに難しくは感じませんでした。少し上のクラスはフランス、ドイツ、スイスなどヨーロッパの人が多く、逆にみんなの英語が聞き取りやすいくらい。今のところ、なんとかやれています。

授業もあと1週間でおしまい。本当の卒業です。
残りの毎日を、その日が最後のつもりで丁寧に過ごしたいと思います。


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