【58歳女子 続 ロンドン留学日記 ① 】~ただいまロンバケ中~
人生のうち、一度でいいから外国に住んでみたい!
この夢を、つい最近叶えたはずのロングバケーション中の58歳女子。
2か月のロンドン留学を終えて6月上旬に帰国。その後はサンフランシスコの茶道行事に参加したり、九州で法事があったりと、前々から決まっていた用事も完遂。
そして・・・
再びロンドンへ
誠に往生際が悪く、ロンドン留学をさらに1か月延長することにしました。
秋から再び働くというのなら、時間はもう少しあるはず。せっかくの神様からのギフトの時間、悔いなく有意義に使いたい。
自分も周りも説き伏せて、この夏のうちにあの世界へ戻ってみることに。
再チャレンジの心がまえ
先の2か月と合わせると、留学期間は3か月ということになります。
①慣れるための1か月目→②やっと慣れてきた2か月目→(いったん帰国)
③仕上げと謳歌の3か月目!
今回の最大の目的は、ずばり英語の上達です。英語によるコミュニケーション能力を向上。
みんなが笑っているところで、私も心から一緒に笑えるようになりたい。他国の人々と、同じ気持ちで怒ったり泣いたりもしたい。
したがって、観光をぎゅうぎゅうに詰め込んだりはしない(つもり)。
アローンよりも、なるべく誰かと過ごして英語で話す機会を増やす(つもり)。
準備
心が決まると、さっそくエージェントを通して学校へ意向を伝えました。追加1か月分の授業料と滞在費を支払えば、延長は可能とのこと。ただし寮は前回と同じではなく、街からも学校からもちょっと遠い場所にあります。夏場は留学生が非常に多いそうで、何とかトイレとシャワー付きの個室を確保してもらいました。キッチンは共同です。
前回の諸々の反省を踏まえてのパッキング。荷物の準備はまたしても直前でした。
クイックルワイパー、ロンドンで探し回ったなあ。家にあるクイックルワイパーの柄をばらして、小さくまとめてスーツケースへ。
石鹸1個でも悪くはなかったけれど、やっぱりいつもの泡のボディソープを使いたいなあ。新品だと重いので、使いかけのものをポンプ部分が動かないように固定して、厳重にビニールにくるんでスーツケースへ。
寮はホテルではないので、トイレットペーパー、タオル類、ハンガー、ドライヤーなども必要です(学習済み)。
今は真夏。服も半袖シャツなど夏物を中心に。
おみやげ
前回は、もしかすると日本の煎茶や抹茶を紹介する機会があるかも?と淡い期待をよせて、お茶やお菓子を少し用意していきました。
実際にはそんな余裕も機会も全くなく、最終日の数日前に、お菓子だけクラスのみんなへ配ることにしました。
「きれい~!」「髪飾りにしたいわ~」「美味しい!」などと大好評。
とりわけ、動物性食品を一切摂らないクラスメイトに「これは私も食べても大丈夫なものなの?」と不安そうに聞かれ、「OKだよ!お砂糖と寒天だけでできてるから」と答えた時に、彼女の顔がぱっと輝いたのが印象的でした。
日本のお菓子って、よいでしょう?
とても誇らしい気持ちになりました。
ということをパッキングの途中で思い出し、あたふたと街へ琥珀糖を探しに出かけたのが前日の午後。暑かった。
実は慌ただしさのあまり、空港で適当に和菓子を買おうかと考えていたのですが、こんなことも最後かと思うと、妥協できないのでした。
お菓子をのせる懐紙も、海外で見ると新鮮に映ります。外国人はメモ用紙や便せんにするかも?
今回はお茶の用意はしませんが、まだロンドンに滞在している友人や、ロンドン在住の友人の顔を思い浮かべながら、あの人へはこれを、などとあれこれ少しだけ買いました。前回にはなかった持ち物です。
出発時の不安
すでにロンドンの街も学校も大体わかっているはず。だから余裕のはず。再渡英をぼんやりと考えた帰国の頃は、そんな風に思っていたのですが。
近づいてくると、初めてロンドンに向かう時と、びっくりするほど緊張と不安は変わりません。
告白すると、少しがっかりしたことが2つありました。
①学校のクラスが、上がっていないこと
卒業試験のレベルが2段階上の準上級クラスだったので、少なくとも1段階上のの中上級クラスからス再スタートかも?そしたら私は絶対にしがみついて、頑張る所存!と張り切っていたのに、直前に送られたクラスリストによれば、前回と変わらず中級クラスでした。
慣れたところに戻れてよかった、それが正解!と思う一方で、ちょっとがっかり。がんばろう・・・!
②行きの飛行機で、マイルのアップグレードができなかったこと
誠にお恥ずかしい、くだらない話なのですが。
今回は日本の航空会社の飛行機を利用。たまたまタイムセールの激安チケットが取れたからです。こんな機会はめったにない、と貯まったマイルをビジネスクラスへのグレードアップに放出することにしました。だってお年頃だし、なるべく疲れないようにしたいし・・・
調べると、私のクラスのチケットでは事前のアップグレードは不可ながら、当日なら誰でもできるようでした。
出発当日は、Tシャツとジャージいった、とにかく長旅がラクチンな服を選ぶも、「こんな格好じゃビジネスクラスにふさわしくないかも…」などとドキドキしつつ、3時間前に羽田のチェックインカウンターへ。
「ビジネスクラスへアップグレードをお願いしたいのですが…」
担当は実習生の札をつけたお嬢さんと先輩お姉さんのペア。面倒くさいお客の実例指導になりそうな予感…。
とても長い時間待った挙句、ついに実習生のお嬢さんが口を開きました。
「お客様のチケットは、ビジネスクラスへのアップグレードはできません」。
先輩お姉さん曰く、「プレミアムエコノミーまでは可能でございます」。
そしてプレミアムエコノミーとやらを「ぜひに!」とお願いし、通路側がよいとか、聞かれた希望を全て答え終わると、「それでは4万円でございます」。
・・・!?
どうやってもアップグレードはできない安チケット(私にとっては十分高いけど!)。
この時間は一体何だったんだとブチブチ心でつぶやきつつ、これがダメならビジネスクラスとかって、私は一生乗れないのかも・・・
様々な不安と相まって、出発間際だというのにすごく落ち込んだのでした。
もう一度行くことにしちゃったけど、「ウエルカム、バーック!」なんて言ってくれる人、いるのかな・・・などなど色々。
さあ、行こう
ヒースロー空港から新たな寮へは、地下鉄を乗り継いでたどり着きました。
大荷物なのでエスカレーターを探し探し。
到着した面持ちとしては、再来とは思えない緊張ぶりです。
最寄りの駅に着いたとたんに大雨。
とどめは、寮に着いて広げたスーツケース。使いかけのボディーソープは押しつぶされ、風呂敷に包まれた衣類のほか、かなりの広範囲が泡まみれに。
なんという大惨事。オーマイガー・・・!
到着の夜と翌日は、この対応に追われるのでした(おみやげは無事)。
今日は初日の月曜日。仕上げと謳歌の1か月(?)が始まります。
いったい、どんなドラマが待っているのでしょうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?