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女は上書き保存・男は別名保存と言うが、私の初恋はやっぱり上書きできなかった。

これは、初恋の上書きを試みつづけた、もうすぐ25歳になる女の話。


初恋の彼が夢に出てきた。
笑顔だった。
20年経つ、今でもたまに夢に見てしまう自分が怖い(本人からしたらきもちが悪いかもしれない・・)と思いながら、見てしまったものはしょうがない、本人に言わなきゃいいかと自分に言い聞かせている今日この頃。

女は上書き保存・男は別名保存というのに、永遠に初恋を上書き保存できないのはなんでだろうと気になって考えてみた。

ちなみに下の調査だと、2人に1人以上は初恋の人に会いたいと思ったことがあるそうだ。SNSがある現代だからこそ増えてたりするのかな?
https://kekkon-ashita.weddingpark.co.jp/815/

初恋は、5歳

私の初恋の彼(このnoteでは通称:ひろ君と呼ばせてください。※本名ではないです。)は、幼稚園の同級生だった。
好きになったきっかけは思い出せない(多分、転んだ時に慰めてくれたとか、お遊戯会でとなりだったとか、些細なことだったと思う。)

もはや、クラスの女の子みんなが好きだったから好きになったとかそのくらいのレベルかもしれない。当時、私たちのクラスでは、ひろ君ともう一人の男の子が女の子みんなからモテていた。

5歳、6歳のこととなると記憶も本当に断片的ではあるけれども、ひろ君の思い出はいくつかある。
当時の私は、なんともませた子供で、すきがあふれてたなと今ではわかる。(そりゃ親にひろ君のこと好きでしょ、と言われるなあ。。)

いろいろあったけど、今でも甘酸っぱいわああランキングにするならこんな感じ。

★第3位:はじめてラブレターを書いて、友達の前で読まれこと

私は平仮名の「れ」がかけず、ぐるぐる文字で書いてしまったため、先生にこれなんて読むの?と聞きに行かれた。
ちなみにそのラブレターは奇跡的に返事がもらえたんだけど「れ」が読めなかったのでもう一回なんて書いてあるのか教えてといった内容だった。恥ずかしすぎてそのあと私は返事を書いていない。

当時の文字はこんな感じだった、これは読めそうで読めない・・!苦笑

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★第2位:バレンタインのクッキーを渡しに行ったら「いらない」と突き返されこと

今思えばツンデレだな~~とか、甘いものは苦手だったかも?とか思えるんだけど当時の私は大ショックだったので、そこからしばらく口を利かなくなってしまった。この時のクッキーはクラスで2大イケメンのもうひとりの男の子がもらってくれました。(無類の甘い物好き・女の子全員に優しい)惚れるかと思った。単純だなあ。

★第1位:お泊り会の帰り道、バスの中で席が横になったこと

これはほんとに奇跡。1泊2日のお泊り会、人気者の彼の横にいるために、熾烈な争いを潜り抜ける必要があった。それは朝から続いたが、夜になるにつれてなんか疲れてしまい、譲った。私は一足早く先生の横で熟睡。翌朝早起きして、バスに行ったら先生にひろ君と隣の席ねと言われて、めちゃくちゃ嬉しかった。イイ子にしてたから神様がプレゼントしてくれたんだと思った。
と幸せかみしめてる間に寝てしまい、気づいたら幼稚園についていた。子供ってそんなものだよね。でも起きた時は、頭くっつけて寝てたことに気づいてめちゃくちゃドキドキしてしまった。胸キュン(今はもう言わない?!)ってやつだった。

ここまでベスト3振り返りながら、実は殿堂入りのエピソードがあるのでそれは次の頁にて。

初恋が叶わない、20年間

卒園間際、ひろ君と私が両想いだった説があった。
なんで知っているかというと彼のお母さんに教えてもらったからだ。
すきという気持ちを伝えられないまま、卒園式。最後は買ってもらったばっかりのランドセルをぶつけ合いながら素直になれず、じゃれて時間が過ぎる。

帰りの時間になったので、「また会えるよね。」と言って写真を撮ってバイバイした。それで終わりだ。

その時の写真はツーショットで、すっごい欲しかったんだけど親がいじってくるので言い出せないまま、今もどこにその写真があるのかわからない。

小学校は別々になってしまい、私は新しい小学校で恋をした。単純である、優しくされたらいいやつだと思ってしまうので恋に落ちるのは簡単だった。ひろ君にまた会いたくなったのは、小学4年の時。近所のお祭りで見かけたからだ、話しかけたかったけど忘れられてるかもと思い話しかけられなかった。上書き失敗である。ここから上書きを試みるようになったのかもしれない。

中学ももちろん別で、私は女子校。もはや、ひろ君の近況を知る由もなかった。そんなとき、小学校の同級生がひろ君と同じ塾に通っていると教えてくれた。そんな偶然あるのか!!!と驚き。名前を聞くと会いたくなってしまう。
で私はどうしたかというと幼稚園の時の住所録を持ち出して、ラブレターを書いた、2回目である。(変なとこだけ頭が回る子である。)
奇跡が起きて、またラブレターの返事をもらったのだ。(メールで)
手紙にメアドとケー番書いててよかった!返事が来たのは中学3年、バドミントンを練習しに行ってたときだった。その日は眠れなかった。そこからいくつかやり取りはしたんだけど、ひろ君にはひろ君の今があると気づいてからメールしないようになった。これまた上書き失敗である・・。

高校・大学では他の人に恋をし、付き合うこともした。みんな付き合っているときはすごく好きだったのに、彼らは私の中で、今では上書き保存になっている、不思議なほどに。ちなみに高校・大学の時はさすがにひろ君には連絡していない。思い出すことは何度かあったけど、もう忘れられてるだろうし、お互い今の人生があるからと思っていたからだ。

それでも今こんなnoteを書いてしまっているのは、また思い出すきっかけがあったからだ。

LINEだ!

LINEの友達を整理しようと思って一覧を見ていたら、なんとひろ君がいた!

ガラケー時代はメル友だったがスマホになってからは連絡してないはずなのに、友達にいるのはなぜ?しかもいつ追加を許可したんだ??とパニックな自分。
何度見ても、本名がまんま、ひろ君だったし、プロフの写真も大人になったひろ君で、これは間違いないと確信。


初恋のときめき、100まで

終わらない初恋を終わらせようと、
ここまで書いていて&調べてみてわかったことがある。

それは、「人は完成・完結した物事より、不完全、未完成の物事の方が興味を引く」という心理効果(ツァイガルニク効果と呼ぶ)によって、初恋が永遠に思い出されてしまうのではないかということだ。

要は、不完全なものを人は記憶しやすいという法則である。私の初恋は叶わなかったために、今でも思い出してしまうのだ。多くの人が初恋を思い出すのも、同じかもしれない。(一般的には初恋は叶わないものだから。)

この20年間、時折、ひろ君のことを思い出して初恋に決着をつけようとしてきたがつけられなかった。
なんだかんだ、好きです、ってストレートに伝えられてはいなかった。
何度も連絡を取り合おうと試みる勇気はある癖に肝心の言葉は言えなかった。
実は決着をつけたいわけではないんじゃないかとすら思えてきた。

というわけでここまで来たら開き直ってしまおうと決めたのである(ここまで書いといて、開き直りかい!って突っ込まれそうな気もするが。そうなのだ、人間臭い人間なもので。)

20年たった初恋の君に、会いたいけど会いたくないようなそれでもやっぱり会いたいかも?と矛盾した思いを抱えつつ、やっぱ恋って楽しいな。

私の人生に、甘酸っぱいという感情をプレゼントしてくれた彼と彼のお母さんに心から感謝。(彼のお母さんには小学生の時も親切にしてもらっていた)

私にとって、初恋は人生を豊かにしてくれるもの。


どうやら、初恋は永遠に上書きできそうにありません!!!

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