片付けについて　時間と心のゆとりのために

　最近、部屋の片付けをしています。

　みなさんは、家や部屋の片付けの具合はいかがでしょうか。
　今思えば、あの子の家は、「散らかる」なんて言葉とは無縁だったろうな、と思う大学の友人がいます。一度も遊びにいかずじまいになってしまったので、少し残念です。いつもノートやプリント類が丁寧に整理されていて、見せてもらった写真に写った部屋の片隅は、（そのときは、ぬいぐるみの写真を見せてもらったのですが）、やっぱりきれいに整理整頓されていたと記憶しています。
　わたしのプリントは大体リュックの中でファイルにもしまわずにくしゃくしゃになっていたので、友人にしてみれば信じられないことだったかもしれません。部屋が散らかって大変なんだと話したときのあの反応……何といったらいいのか、友人の脳内には、（友人にしてみれば）とんでもないほどにとっ散らかった崩壊寸前の部屋が浮かんでいたかもしれません。
　彼女とわたしはかなりの部分でちがっていて、わたしは、宿題に手を着けるのはいつも締め切りぎりぎりだし、何なら、宿題の内容を確認するところからぎりぎりだし、時間には間に合えばよしの考え方だし……もちろんこれは、ときと場合によりますが、よく思うのは、20分も30分も前に着いてただ待っているだけの時間って、無駄ではないか？　ということです。スマホでも考えごとでも、いくらでも時間の潰しようはあるけれど、あるからまあ、いいのだけれど、わたしの場合は、あえてその時間を作ろうとは思わない。
　あの子には、いろんなところで呆れられていたかもしれないなあ。なんて、人の心を勝手に決めてはいけませんね。

　さて、最近片付けをしている、と書きましたが、正確には、片付けは、進んだり進まなかったりですが、ずっと前から少しずつやっていて、それが、だいぶ最終局面に入ってきたのです。片付けなんて、やればやるだけ終わりないものなので、最終局面も何もほんとうはないですが、とにかく、わりとイイ感じになってきたなと少し達成感に浸っています。いえ、まだ、終わってはいないのですが。あと少しで、雑誌に載っているみたいなお部屋になりそう？

　ものはまあまあ減らしました。もともと引っ越しは多い方で、その度にものを減らしてきたし、最近また引っ越しをして、わりとごっそり片付けました。今度の引っ越しは、前回から間が空いていたのもあってか、蓋を開けてみれば、多い方ではないのでしょうが、それでも、想像以上にものがたまっていたのには驚きました。小さいクローゼットに、よくもまあこんなにものがつまっていたなと。
　そして、引っ越しをしたあとも、書類を見直し、捨て、衣類を中心にまたごっそり減らし、さらにそのあとも、いいにしようか迷っていた何着かをいいにするなどして、少しずつものを減らしてきました。まだまだ減らせるものはありそうですが、収納には比較的ゆとりが出てきたし、収納用のボックスをいくつか買い足し、クローゼットの中もだいぶすっきりしてきました。とはいえ、細々したところやごみの処理など、何かとやっかいな部分が残っていて（片付けの最終章というのは、大抵そういうものなのでしょう）、その最終章もまだもう少しかかりそうですが、少しずつ着実に進めていこうと思います。
　開いたクローゼットの前に座って眺めながら、あるいは、片付けの本をぱらぱらめくりながら、あれこれどう収納しようかイメージを膨らませつやってきたのですが、まだ、収納方法に型がついていないところがたくさんあります。これが中々にやっかい。ううん、考えると、片付けはまだまだ中途のようです。今の時点では詰めが甘々で、その詰めを突き詰められると突き詰められないとでは、片付けの完成度は桁違いでしょう。とにかく手を動かし、やりながら考えるのが一番ですね。動いてみないと分からない。動いてみると、次に何をすべきかが見えてきます。見えてこないときもありますが……早いところ完成させたい気持ちがないでもないですが、急がず、一つ一つ進めていくしかありません。
　そしてきっと、完成なんてものはなくて、片付け、というよりは、部屋作り、になってくるのかもしれませんが、部屋作りは、生活している以上ずっとずっと続くのでしょう。もちろん、楽しんで。いずれはDIYなども始めているかもしれません。これはあまり本気ではありませんが。片付けをしていると、こういう形のラックがあったらいいなあ、欲しいなあ、というのが浮かんでくるんですよね。でも、売っている中にはないなあ、そしたら、作るしかないじゃん、と。

　片付けは、ずっとやりたいと思い続けてきたことなのですが、今はとくに、それが強力な願いとなり、わたしの中で、喫緊の課題となっています。と、いうのも、とにかく、時間と心のゆとりが欲しいから。家事を減らして、楽をしたいから。そして、片付けに時間を使いたくないからです。家事は嫌いではないけれども、同時に、自由時間がもっともっと欲しい。
（家事の時間を自由時間としないなら、ですが。昨年度からとうとうオーディオブックデビューを果たして、最近はよく、本や音楽を聞きながら家事をやっています。オーディオブックに関しては、耳で本を聞くなんて、と半信半疑だったのですが、これはこれでいいですね！　試してみてよかった。社会人になってフルで仕事をするようになってから、ほとんど読書をする時間をとれていないので、せめてもの慰めになっています。仕事で目を酷使しているので、目を休めながら時間を有効に使えるのもちょうどよく、便利です。）
　わたしは、欲張りなのです。時間をいかに使うか、ということは、前からしょっちゅう考えてきたような気がするのですが、仕事に時間をとられるようになって、学生時代よりも自由に使える時間が限られるようになってから、わたしのそんな習性はさらに加速してしまいました。最近は時間をいかに使うか、いかに楽をするか、また、精神面に関しても、いかに理想的な心の状態で生活をするか、つまり、いかにハッピーな生活を送るか、そんなことばかりを考えています。考えすぎてむしろ疲労感さえ覚えるくらいに……。
　最近最近とうるさいですが、最近、ゆるキャンというアニメを、まだ途中ですが、何話か観ました。ああ、これこそ理想的な時間と心の使い方だなあ、と癒されながら観て、観たあともあれこそ理想的だよなあと何度も思い返しました。行動力があり活動的でありながら、心にはゆとりがありゆったりとしていて、そのときそのときをじっくり楽しめる。焦らず急がず、でも着実に。いい。お手本にしたい。
　
　話が少し逸れてしまいましたが、とにかく、時間と心にゆとりのある理想の生活のために、片付けは必至の案件であり、その第一歩であると思っています。片付けには、今までも人生で何度か気合を入れて取り組んだことはあったのですが、時間が経てばまた元のとおりにものがたまり、散らかってしまっていました。今度は、最後にしたい。今までの片付けと今回で少しちがっているのは、ものを減らすことにより力を入れているということです。
　先にも述べたように、ものを減らすということは、今までもやってきました。けれども、減らし方が甘かった。そして、とりあえず、で終わっていた。いつも、中途半端なところで力尽きてやめてしまっていました。自分に管理できる以上のモノたち、とりあえず詰めこんだクローゼット、片付けを後回しにしがちだったわたしに、保てるはずがありません。
　モノは管理できる量だけ、そして、ゆとりをもって収納できる量だけ（ゆとりをもたせるのはほんとうに大切ですよね）にして、そう、とにかくいらないものは、売るにせよ、リサイクル、リユースに出すにせよ、捨てるにせよ、とにかく部屋には置いておかない、そして、毎日五分でもいいから片付けをしなさい、という母の忠告をそろそろ実行に移すことです。
　ものが減って片付けがしやすくなれば、わたしも後回しにしなくなるかなあ、なんて。わたしが欲しいもの、つまり、時間と心のゆとりのためだと思えば、やる気も出てきます。このやる気がちゃんと持続するといいですが。いえ、持続させなければなりません。
　インテリアにもこだわって、いい片付け、そして、いいお部屋作りをしていきたいものです。もちろん楽しんで。この瞬間も、わたしは生きているのだから。

おまけ
　最近、前よりもファッションに興味がわくようになってきました。自分で服を買うようになったからでしょうか。分かりません。今まではもっぱら母に選んでもらっていたのを、少しは自分で考えて、選ぶようになりました。母がいい、かわいい、というかどうかは、今もわたしの重要な判断基準になっているのですが。母はものすごくセンスがよくて、母のセンスをわたしはもう信頼しきっているのです。お気に入りの雑誌はGiselle。ファッションに特化していて、とにかくおしゃれを楽しむためだけの本という感じがお気に入りポイントの一つです。余計なことは書いていなくていい。
　あとは、ついこの前、LaLaBeginという雑誌を始めて買いました。こちらも好きです。読んでいて、ああ、こういう、生活の一つ一つにこだわった生き方がしたい、いわゆる、丁寧な暮らしがしたい、としみじみ実感するのです。
　やってみたいことがたくさんあります。料理だとか、園芸だとか。そういう意味では、家事はむしろ好きなのだと思います。服の話に戻ると、雑誌に載っている服を一々買ってなどいられませんが、いいと思ったスタイル、あるいは雰囲気を、いかに自分の予算の範囲内で再現するか、また、自分に合ったスタイルにするには、どうしたらいいか、アレンジを考える、工夫するのも、楽しみの一つなのです。

（トップの写真は、昨年の10月にお花屋さんで出会って即決購入してしまったポトスくん（だと思っている）です。写真のセンスがなさすぎて、いまひとつな写りになってしまっていますが……。写真のために場所も移動してちょっと頑張ったんですが、だめですね。暖かくなったら肥料をあげてみようと思っています。わさわさ伸びてくれたらうれしいなあ。楽しみです。）