見出し画像

舌痛症になった

「あれ~何だか舌がザラザラしているな。」

そう思ったある日の午後。ここ1か月くらい、のどは乾いていないのに、口の中が渇き気味だったから、ちょっと舌が荒れているのかもしれない。そんな風に思いながら、数日がたった。するとある朝・・・

「舌が痛い!!!」

唾液からはヨーグルトのような酸っぱい味がする。舌の前半分が痛い。鏡で舌を見てみると、舌の前1/3くらいが赤くなっている。

まあ、舌にできた口内炎みたいなものだったら、何日か寝れば治るだろうと、最初は軽く考えていた。

いつもの口内炎とは何かが違う、と感じたのは、、

・大好きなヨーグルトや炭酸水が舌に恐ろしくシミて、口にできない
・日に日に舌の痛みが増していく
・日に日に痛い部分が拡大していく
・不思議なことに食事をとる時はあまり痛みを感じない

3日ほど様子を見た後、痛い部分は歯茎や上あごにも拡大。これは様子を見ていても治らないと思い、歯医者に行った。歯医者では思いもよらないことを言われた。

==========
歯医者:舌には何も異常はないです。ストレスで実際には存在しない痛みを感じ取ってるだけですね。ストレスのないように過ごしてください。

私:先生、この痛みは1週間前にはありませんでした。ストレスも別に溜まってないし、唾液の味が酸っぱい味がするので、最近ドライマウス気味だし、何かの菌に舌が感染して痛いのではありませんか?

歯医者:口の中は元々、たくさんの菌が存在しています。その酸っぱい味も実際には存在しないものです。しばらく様子を見てみてください。ただ、ドライマウスは糖尿病など怖い病気が隠れているかもしれないので、内科で血液検査したほうがいいですよ。
==========


歯医者では何の薬も処方してもらえなかった。内科で血液検査するも、何の異常も見つからず。もう1軒別の歯医者に行ったけど、上に書いたのとほぼ同様のやりとりが行われただけだった。

この舌の痛みは何なんだ?!

ネット検索して、どうやらこれは舌痛症っぽいということに気が付く。Wikipediaによると、

”舌痛症(ぜっつうしょう、glossodynia)は、器質的な変化が認められないにもかかわらず、舌に慢性的な痛みやしびれが生じる病気である。女性に多いが、歯科治療後に発症することが多い。舌に病変が認められないだけでなく、痛む部位が移動する、食事中は痛みが緩和されるなどの特徴から、「気のせい」にされることが少なくなく、適切な診断と治療がされていないケースが非常に多い。
(中略)
抗うつ薬による治療で1ヵ月後には7割程度の患者で症状の改善が認められる。”

この説明には、気になるところがあった。

●気になるところ①「女性に多い」

医学会はやっぱり、男社会。どうも女性に多いと言われる疾患は原因不明だったり、根本的な治療法が確立されないままの病気が多いような印象がある。

私のいくつかの持病は女性特有、または女性に多い病気で、原因不明だったり、症状の緩和方法はあっても、根本的なな治療法は確立されていないものばかり。日進月歩のがん治療と違い、治療法が進化していないのは、命に別状がないから、という理由だけではないような気がする。

~ 私の持病 ~
・子宮内膜症
・卵巣嚢腫
・へバーデン結節
・ドライマウス


●気になるところ②歯科治療後に発症することが多い

これって、何らかの病原体に院内感染していないのか?以下の歯科医院の引用記事によると、世の中の約半分の歯科医院で、歯を削るドリルを滅菌もせず使い回しているらしいとのこと。実際、私の舌痛症も、上顎が舌と接している部分がヒリヒリ痛む。舌にいる病原菌が、上あごにも感染しているのではないか?

歯削る医療機器、半数使い回し…院内感染の恐れ(読売新聞より引用)

●気になるところ③抗うつ薬による治療

これ、舌の痛みは完全に気のせいだと決めつけてないか?確かに痛みは不安によって増大するとは言われるので、不安を取り除くことで感じる痛みは小さくなるのかもしれない。しかし、もし何らかの病原体に感染しているとしたら、抗うつ薬を飲んでも何の解決にもならない。

舌は炎症を起こして赤みを持っても、元々赤いから気づかれにくい。医者は患者の訴えを気のせいだと言って取り合ってくれない。でも、もしも、舌の痛みが実際に存在する感染や炎症が原因だったら?

医者に頼っているだけでは、舌痛症は治らないのではないか。そう思い、医者に反抗し呆れられながらも私は舌痛症と向き合ってきた。ここでは舌痛症闘病記を書いていこうと思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?