見出し画像

ドライマウスが治った

舌痛症の治療に処方される抗うつ薬の代わりに、自分にヨガを1日3回処方してから、早1か月。ドライマウスが大幅に改善した。ほとんど、治ったと言っていいくらい。やっぱり私のドライマウスは、自律神経失調症だったんだな。


病気というのは、私たちに気づきや学びを与えてくれる。原因不明のドライマウスは、おそらく自律神経失調症だろうと思っていたので、自律神経関係の本をいくつか読んだ。首や肩をほぐすとか、呼吸をゆっくりするとか、自律神経を整えるテクニックが紹介されていたが、実践・継続するのは難しい。


そんな中、こちらの”「ゆっくり動く」と人生が変わる 副交感神経アップで、心と体の「不調」が消える!”という本は、目からウロコだった。


画像1


この本によると、自律神経を整える究極のテクニックは「ゆっくり動く」ことなのだという。難しいことはやらなくていい。いろんなことをゆっくりやればいいというのだ。ゆっくり歩いたり、用事をあせらずゆっくり済ませるというのは、とても簡単に感じたので、すぐに実践できた。


そこでふと気づいたのは、私がこれまでの人生、常に焦っていたということだった。


私はとてもせっかちで、色んな事を素早く片付けたがる。面倒なことはさっさと終わらせたい。食事も、掃除も、お風呂も、会話も、化粧も、読書も、仕事も、無意識のうちに何もかもを「さっさと終わらせる」ことを目標にして生きてきたように思う。


何のために焦って色々終わらせていたのか?たぶん、スマホを見て一息つきたかったのだと思う。用事を片付けたて、ソファやベッドで眠りにつくまで何時間もスマホを見るのは至福の時間だと思っていた。何なら眠りにもつけないから、さらにスマホを見ていた。


ドライマウスになったことで、この本を読んだことで、「自分はヒマなくせに、何を焦っていたんだ?!たかがスマホのために?!」と気づくに至った。


そんなわけで、頭の中で「自分はヒマなんだから」を口癖に、のんびり洗濯物を畳んだり、食事を楽しんだり、ヨガをやったり、常にゆっくりやることを心がけている。世の中のせっかちではない人たちはすでにお気づきだと思うが、色んなことをゆっくりやると、家事でも仕事でも、なんだか癒される。


こんな風に生活全般、ゆっくりと落ち着いてきたうえで、1日3回のヨガを実践したところ、ドライマウスが治った。5分のヨガでも呼吸を整えられるし、首や肩のコリもほぐせるから、自律神経を整えるのに一役買ったのは間違いないと思っている。


ドライマウスは非常に不快で辛かったが、このような気付きを自分にもたらしてくれて、逆にドライマウスになって良かったのかもしれないとすら思っている。こう思えるのは、現在治っているからという部分もあるが。


ただ、舌痛症は劇的には変わっていない。悪くはなっていないが、そんなに良くもなっていない。寝起きには違和感が少ないけれど、時間の経過とともにだんだんと違和感が増していって、夕方には気にしないのがむずかしい、という状態だ。


舌痛症というと病気みたいだが、口腔カンジダ症の後遺症の「知覚過敏」とも言える。病気というほどでもない「状態」だから、こちらもあせらず気長に「ゆっくり」付き合っていくしかないのかも。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?