舌痛症と抗うつ薬
自分の舌痛症は治ったのか?
舌や上あごの粘膜がザラザラしていて、それらが触れ合うとヒリヒリするような刺激を感じる。痛くはないので、舌痛症は治ったと思っていたのだが、こちらの論文を読んでみると、どうやら私は今でも舌痛症のようだ。
舌に違和感を感じるだけでも舌痛症と定義されているなら、私は今も舌痛症 ということになる。
口腔カンジダ症ではない舌痛症は、抗うつ薬で痛みを抑える治療が行われるのが一般的なようだ。
この文章にあるように、私も、うつ病でもないのに抗うつ薬を服用することには抵抗がある。ただ、興味はあったので、抗うつ薬を使っての舌痛症治療の本も読んでみた。
この本では、トリプタノールという抗うつ薬で舌痛症を治療する治療法が紹介されている。トリプタノールはノルアドレナリンとセロトニンの再取り込みを阻害するそうで、つまり体内のノルアドレナリンとセロトニンが増える作用があるらしい。
私は医者ではないので詳しいことはわからないが、このお薬を飲むと、セロトニンが増える=不安が減って気持ちが安定し、アドレナリンの前駆物質:ノルアドレナリンが増える=元気で行動的になりそうだ、と理解した。
うつ病ではない人間が、抗うつ薬を飲むとどうなるのだろう。そもそもうつ状態になっていない時に抗うつ薬を飲むことで、精神が安定し元気で行動的になる、というのは中々いい気分なのではないかと想像する。でも、薬で作られたいい気分は、薬が切れたら消えてしまう。
トリプタノール錠10/25 患者向け薬品ガイドを読んでみると、なかなかのリスクを伴う薬であることもわかる。抗うつ薬のリスクは決して軽視できないので、抗うつ薬での治療はやめておこうと思うに至った。
仕方ないから、ただただ、違和感を我慢しようか?いや、「我慢」は、精神的苦痛が増えるので、抗うつ薬を飲むのと逆の効果がありそうだ。
それよりも、抗うつ薬がなぜ、舌痛症に効くのかを考えたほうがよい。そこには、舌痛症治癒のヒントがあるのではないか。
上述したように、舌痛症の症状緩和に処方される抗うつ薬トリプタノールを飲むとセロトニンが増える=不安が減って気持ちが安定する。不安は痛みを増幅させるというから、セロトニンを増やして、気持ちを安定させることで痛みを軽減できる。
セロトニンを増やす手段は、抗うつ薬以外にも存在する。例えば、ヨガや朝の光を浴びるなど、副作用のない手段も存在するのだ。
というわけで最近は、抗うつ薬と同等の効果を期待してヨガを毎晩やっている。効いているかはわからないが、気分も体調も良いから継続していくつもりだ。
また、トリプタノールのもう一つの作用、アドレナリンの前駆物質:ノルアドレナリンが増える=元気で行動的になることに注目してみる。上で引用した「ワークショップ 舌痛への対処」によると、「別のことに神経が集中しているときには気にならないことが多い」。私は舌痛症患者であって、うつ病ではないのだから元気も行動力は十分ある。
コロナで暇な時間が増えた今、テレビを見すぎたり、スマホを見すぎたりしないで、体を動かして、やるべきこと、やりたいことをやればいい。
Netflixの近藤麻理恵さんのシリーズが好きで、最近よく観ている。彼女のシリーズを見ると、家の中にもやること、やりたいことはまだまだいっぱいあるなぁと思わされる。
暇になると、舌の違和感を感じて不安になってしまうときがある。そんなときこそ、のんびりと、そうじ・片付けをやれば、舌痛症にいいかもしれない(笑)。
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