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第一回高専マテリアルコンテストのレギュレーション

【課題】

・各1チームにつき直径16mm,長さ1000mmの構造用鋼(S45C)を1本配布します.化学組成は以下になります.衝撃試験における衝撃値が最も大きくなるよう加工や熱処理等を実施し,衝撃試験片3本を久留米高専に提出してください(当日持参でも構いません).久留米高専にて衝撃試験と表彰を3月12日に実施します.最終イベントにはぜひオンサイトでご参加ください.ハイスピードカメラでの撮影も行います.

化学成分 (%)

【試験,評価方法】

・参加学生には当日スライドを用いて、5分間プレゼンを行なっていただきます.
プレゼン資料の中には自身が美しいと感じた加工の瞬間や試験片の写真を1枚以上いれるようにお願いします。(←12/20こちらの記事に追記)
・2回の衝撃試験(室温大気中,振り子荷重 260.386 N,持ち上げ角145.5 deg,支点から振り子までの距離0.75 m)で得られる振り上げ角(衝撃吸収エネルギー)のうち最大値にて判定します.
・プレゼンの内容と発表点を最大40点とし,衝撃値に加算して合計点で評価します.
・3本のうち,1本はオプション試験に使用します.チオシアン酸アンモニウムに浸漬したのち,衝撃試験を行います.鉄鋼の水素脆化について体験します.※こちらは点数には含みません.

【ルール,その他】

・加工方法,熱処理は自由とします.
・最終試験片の寸法は幅55mm x 高さ10mm x 厚さ10mm,切欠き底下 8mmが±0.2mmとします.下記に示します。
・Vノッチの加工に関しては,ワイヤーカット,Vノッチカッターによる加工どちらの加工でも構いません.
・ただし,試験片の反り,捻れ,表面処理によるVノッチ底半径などは公正な試験ができるかを基準に判断します.
・試験片をゴムや紙など別の材料で覆うことはできません.ただし表面処理は認めます.
・試験材料の溶解,鋳造は認めません.
・試験前に形状および寸法を久留米高専で計測し,合格した試験片のみ試験を実施します.

シャルピー試験片の形状:初回ですので,参加校の皆様からのご意見もお待ちしています。

・試験片の支給は2023年10月2日(月)発送を予定しています.
・参加希望の高専生もしくは教員の方は,久留米高専総務課までご連絡ください.

久留米工業高等専門学校 総務課
TEL : 0942-35-9333
e-mail :pi-staff.gad@on.kurume-nct.ac.jp

・10月2日以降の参加希望チームには準備が出来次第,発送します.
・試験片提出時に,加工内容や加工条件,使用装置などの概要を所定のフォーマットに記入し,提出してください.
また熱処理,加工の詳細がわかる写真を1枚もしくは2枚,加工している学生の様子がわかる写真1枚もしくは2枚を加工の概要とあわせて,データで提出してください.(←2023/12/20修正)
・試験終了後の試験片は当日もしくは後日返却いたします.
・チーム構成や1チームの人数制限はありません.ただし,1チームに1名以上の高専学生が参加していることを条件とします.
・ご見学も歓迎いたします.見学をご希望の場合には,久留米高専総務課までご相談ください.
・支給する材料は組成,寸法などバラツキを有します.無作為ですので,ご了承ください.

費用

・参加費用は無料です.
・加工費用,各高専から久留米高専へ試験片を郵送する際の費用は,ご負担頂ければ幸いです.
・追加の試験片をご希望の場合は,佐々木までご連絡ください.
・残量によりますが,可能な場合は追加の材料を支給いたします.

データの提出締め切りは3月8日です.(←2023/12/20追記)
Formsが出来次第,参加校が登録されているTeamsのグループにてリンクを共有いたします.(←2023/12/20追記)


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