健康ニートの極意

わざわざ病まない
暇だからってわざわざ病まない。ニートって本当に楽で素晴らしいことだ。なのでニートをやると決めたらとことん楽しまなければニートに対して失礼だし、時間が勿体無い。ニート自体が辛い、早く脱したいという人はそもそもニートに向いていないのだろう。ニート生活とは、人間本来の姿に立ち返り、純粋な生の実感を追求するための究極形態だ。社会復帰を促す俗世からの圧力を完全無視できるようになってからがプロのニートである。そのためには、外部環境を整備する努力も必要になるだろう。ニートを続けるための努力を怠らないのが真のニート。

明確な目的意識を持つ
このニート生活を有意義なものにしようという前向きな意識は何にしろ必要だ。なし崩し的に仕方なくニートに成り果てた人間は目的意識が低いので精神が不健康になりがちだ。ニートをやるうえで何らかの目的意識をセットする。別に社会復帰のためである必要など全くない。「あと2年は絶対に休む」だとか「本当に疲れたので死ぬまで好きなことを絶対に満足いくまでやってやる」だとか「自分をここまで苦しめた社会に対する消極的復讐」でもよいだろうし、「なにもしないをしてみたいという好奇心」でもよいだろう。とにかく、そういう何かしらの強い気持ちがあった方が健康にニート生活を送れる。

勉強する
なんでもいいから毎日何かしら新しいことを一つ勉強する。これをやっとけば虚無感みたいなものはだいぶ無くなる。ニートといえど日々の小さな達成感は必要。今日は○○を勉強したから一歩前進した、とお手軽にメンタルヘルスを保てる。ニートのあいだにやっておきたい何か目標があるならそれを毎日やるだけでも十分。
私の例えで言えば、愛着障害について調べたり、Unityをいじってゲームをつくったり、オーケストラのストリングスの採譜について学んだり、ゆっくり音声を歌わせる方法を調べたり、javascriptでDiscordのbotを作ったり、フランス語の挨拶を覚えたり、ギターのパワーコードについて調べたり、マインスイーパのタイムアタックに挑戦したり。すべては無理なくその日の興味の赴くままなので楽しいだけである。科目はこの世に無限にあるし時間もかかるし頭も使うから本当に退屈しない、勉強は最強のコンテンツ。いつか役に立ちそう感もあって、ニート生活にさらに意義を感じられるようになる。

人としゃべる
オンラインでもいいからたまには人としゃべる。生身の人間との会話はやはり脳が喜ぶ。精神衛生のためにつねに話し相手は一定数確保する。仲良い友だちが忙しければ最悪、Discordの雑談ボイチャとかに入る。親への電話が最終手段。いくらニートといえど孤独は健康によくないのである。5chの過疎ってる治安のいいスレとかも孤独が紛れて良いかもしれない。

腸ファースト
人間の本体は腸であり、他の部位は腸が栄養を効率的に吸収するために存在しているにすぎない、という考え方もある。なので腸の健康は最優先だ。(もともとお腹が弱かったが、グルテン(小麦)を減らして米中心の食事にしたら自分は腹痛がなくなった。)普段は気づかないが腸の健康はメンタルにもだいぶ影響しているので軽視できない。人間の最も中央に位置しているデッカい器官だ。大事にしよう。

筋肉の緊張をほぐす
動かないで自堕落な生活を送っていると何かと筋肉が緊張してくる。そうすると体はガチガチでいつまで経っても副交感神経が優位になってくれず、ささくれだった神経に絶え間なく苛まれる。ネットばかりやっていると猫背、ストレートネック、顎関節症などの問題も発生してくるので、いい姿勢で筋肉をリラックスさせる。また、風呂は血行を良くし筋肉をほぐしてくれるので効果的。衛生面よりこっちの理由で入浴に踏み切ることが多い。

SNSはやめる
ニートにとって「他人のキラキラした暮らしぶり」の押し付けは精神に相当悪影響だ。そんなもの本質的に無意味とわかっていても、こういう刷り込みは相当な効果があって目に入るだけで影響を受けてしまう。SNS、とくにTwitterとインスタは、見ない。上に書いた治安のいいスレとか、ネトフリとかを観てた方がよっぽどいい。また同じ意味で、脱毛だの痩身だの、事あるごとに不安をあおり消費を促してくる広告も目に毒なのでブラウザにアドブロックを導入するとかなり快適となる。

たまに瞑想する
暇なのだからたまにはゆっくり瞑想すれば集中力も上がって勉強するときに身が入る。せっかく毎日ゆっくりできるのだから、ベランダで風を感じてみたり、散歩して木々のざわめきや鳥の声に聞き入ってみるのもまた良い。こういったマインドフルな時間をとることによって、メンブレしてもすぐに持ち直すことができるので効率が良い。シンプルにすっきりして良い。


誇り高きニート生活を送ろう。

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