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障がいがあるぼくにとって一番の苦労は「してもらうことが多いこと」

「障がいがあって不便なことって?」

ぼくがこの質問を聞かれたときすぐに出てきた言葉が今回の記事のタイトルになっています。


ぼくがこの質問を受けたのは、最近ご縁があったOliver@台湾留学さんとお話の中で出てきた質問です。

Oliverさんは、現在取り組まれている活動の中で車いすユーザーを始め障がいを持った方を取り残さないようなものを作ろうとなさっています。
しかし、これまで障がいのある方や車いすユーザーと関わる機会があまりなかったようで、ぼくとお話することで「新しい視点を持ちたい」と言ってくださりお話させて頂きました。
不確定要素が多いことなので、ぼくの口からはこれ以上はお話しないようにしますがきっと素敵な取り組みをされるのではないかとワクワクしてます!
そして何より、ぼくのような障がいのある車いすユーザーの視点に立とうとしてくださることに対して、感謝の気持ちと嬉しい気持ちでいっぱいです😭


さて、話を戻します。
Oliverさんは

・今の社会は生きやすいか
・障がいがあって一番の苦労は何か
・嬉しかったニュースは何か
・心地よい空間はどこか
・気を遣うことは何か
・接する時に意識すること
・して欲しいと思っていること
・自分の体のことをどう思っているのか

という質問をしてくださいました。
素直に出てくる答えを言ってくださいと言われたので色々と考えず、
思うままにお話しようと思いました。


今回の中で最も印象的だったのは、2つ目の質問です。
障がいがあって自分が苦労していることをきかれたぼくの回答は

「支えてもらうことが多いこと」

なんだと知ったことです。

これまでにnoteやYouTubeチャンネル「車いすいすいかんちゃんねる」では話したことが無いようなことがすっと頭に出てきたことにびっくりすると同時に、冷静に考えてみればみるほど「支えてもらうこと」に大きなストレスを感じていたのだと思いました。


具体的なエピソードとして
自宅では…
・冷蔵庫にある飲み物を飲みたい時には家族にお願いしないといけない
・コーヒーもカップラーメンも自分で作れない
・両親に送迎をしてもらっているため、時間通りに確実に動かなければならない
つまり、好きな時に好きなことができず誰かの手を止めないといけない。
学校生活では…
・友人関係というより「支える側と支えてもらう側」という関係性で見てしまう
・気を遣い合って心の底から打ち解けることが難しい
などなど

一方で、「今の社会は生きやすいか」という質問に対しては家族や友人との「小さなコミュニティは生きやすいです!」
「街中にはハード面のバリアが多く、ソフト面のバリアもあって視線も気になるから生きづらいです。」
と答えました。
生きやすい世の中で感じるストレスが、ぼくのストレスの大半であるという何とも矛盾する答えを出したかんた少年。

障がいがあると、支えてもらうことが多い。
結構辛いです…
「支える側と支えてもらう側」になっている気がして、心の底から分かり合える感じがしないんです💦
もちろん支えて下さる方の負担を考えると、そんなことなかなか言えません。
そして何より、心の底からぼくに向き合ってくださっている方に対してもとっても失礼なお話です。

1週間考えました。
ぼくが出した答えは、

「支えてもらうことがストレスなのではなく
支えてもらう背景を考えすぎるからストレスになってしまう。
障がいの有無関係なく、人は支え、支えられることばかり。
だから考えすぎずシンプルに捉える。
感謝の気持ちを忘れなければそれで良いのかな。」


これは支えてくださる方に対して、支えてもらうことが"当たり前"だと言いたい訳ではありません。
感謝の言葉、最低限度の気遣い・配慮を持ってお願いすればそれ以上深く考え過ぎなくても良いのでは良いのかなということです。


人間関係は中島幹太という生が終わるまで継続すると思います。
水の流れのように滑らかに流れていく人生、良好な人間関係築き、
生を全うするにはどういう心構えをしておけば良いのか。

今回書いたことが現時点での答えです。

恐らくこれからも悩むことになると思うし、考え続ける課題だと思いますが冷静に向き合い、内省することは大事だと思います。


きっと同じように悩んでいる方もいらっしゃると思います。
ぼくが言語化することで誰かの心の支えにしていただけたらと思いつづりました。


最後まで読んでくださりありがとうございました。



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