かんちゃんねるvol.4(車いすユーザーが無傷で台風10号を乗り越えた方法)

みなさん、こんにちは!
かんちゃんねるスタートです!

今回は、骨形成不全症という障害を抱え車いすに乗っている私かんちゃんがどのようにして過去最強クラスの台風といわれ連日報道された
「令和2年台風10号」を乗り越えたのか紹介していきます。

台風10号は私の住む熊本には9月6日(日)の夜から7日(月)の午前中
かけて最接近するとみられていました。

私の台風対策は、9月3日(木)から始まりました。

私は家族とマンションに暮らしています。
大型の台風の前例を見ているとマンションや高層ビルの窓ガラスは
飛来物によって割られたり、強い風によって建物が揺れたり、
ベランダにたまった雨の水が家の中に浸水してきたりするという情報があふれていました。

そこで私は、窓ガラスが割れると想定し、窓ガラスが飛散することを防ぐために養生テープや窓ガラスに張り付けるプラスティックの板を購入しました。この日はまだ、ホームセンターなどには台風対策のグッズはたくさん置いてあったため万全の対策を行うことができました。
また、家の外にあるものを室内にしまうことはもちろん、窓ガラスが割れて家の中がめちゃくちゃにならないよう大切なものをクローゼットにしまったり、室内の片づけを5日(土)までにとことん行いました。
最後に浸水対策も行いました。窓の外から養生テープを貼って水の侵入を防いだり、室内には水を吸水するようにおむつを敷いたりしました。

以上が家を守る台風対策でした。
次は命を守る台風対策です。

私は、万が一を想定し、近くの避難所に避難しました。
避難所として開設される施設には事前に、多目的トイレがあるのか、車いすでも快適に避難することできるのか問い合わせていました。問い合わせをした避難所はそれらの条件がそろっていたため、避難することを決めました。
避難当日は、避難所が開設される時刻(6日の午前9時)の一時間前には避難所に到着し、無事一番乗りで丈夫な建物に避難することができました。

避難所にはエアコンやエレベーターが完備してあり、自由に使うことができる給湯器やWi-Fi、コンセントもあったため快適でした。
私自身初めての避難所生活だったので不安な部分も多々ありましたが、
感染症の感染拡大防止対策の観点から、家庭ごとに一定の距離が置かれて
あったこともあり、精神的・身体的ストレスが少なく、かなり過ごしやすい避難所だったと思います。

いよいよ台風がやってくる時刻になったころ、避難所の外では雨風ありましたが、全く音が聞こえてきません。外の音が聞こえるようになったのは7日の午前3時頃でした。雨風強かったものの避難所の中では音はほとんど聞こえませんでした。
自宅にいたら強い風や雨の音がして怖い思いをしていただろうと思います。
寝たり起きたりをくり返しながら、気付けば避難所は静かな朝を迎えていました。

避難所も自宅も、住んでいる街も大きな被害はなく台風は過ぎ去りました。
家族が無事だったので安心しました。

避難生活の中で感じたことは、車いすユーザーでも何不自由なく過ごすことができるということです。気づきとしては、ボタン一つでドアの開閉ができる多目トイレで、高齢者の方がやり方がわからず困っている場面に遭遇することが何度かありました。他の避難所でも同様のことが起こっているのではないかと考えたので、高齢者の方でもわかりやすいような張り紙や案内をすることができればいいのかなと感じました。
持ち物としては、災害時にマストといわれる持ち物に加え、体を拭くシートは必要だと思いました。(体はもちろん心もスッキリしますよ)
また、ラップも汎用性があると思いました。例えば、パンを食べるときに包んだり(感染症もあるので直接手で触れることを防ぐことができます)、紙コップの蓋にもなります。

かなりの文量になりましたが、これが私の台風10号との戦いまとめです。
私は障害があるので、一人で台風対策をしたり避難することはできません。
早めの対策は必須だと考え早め早めの行動を心掛け、行いました。

障害者としての視点で台風との戦いを記しましたが、もちろん障害の有無に関係なく多くの方々の今後の台風対策の参考になれば幸いです。

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