スバル・クロストレック 6ヶ月レビュー|実体験から分かった魅力と改善
半年前、スバル・クロストレック(グレード:Touring、フルオプション)を購入しました。この6ヶ月間、日常的な移動から長距離ドライブまでさまざまなシチュエーションで活躍し、走行距離は6,000kmを超えました。今回は、実際に乗ってみて感じた「良かった点」と「気になった点」をエピソードを交えながら詳しくお伝えします。
良かった点①:アイサイトの追従走行が快適すぎる!
最も感動したのは「アイサイト」の追従走行性能です。購入してすぐ、F1観戦のため東京から三重県の鈴鹿サーキットまで走行しました。
中央道石川PAを出発し、三重県に入った湾岸長島PAまでの約340kmをノンストップで深夜の高速道路を走り続けましたが、通常の運転に比べて疲労感は半分以下。これも、アイサイトの高い制御技術のおかげです。
私の車にはレヴォーグなどの完全なハンズフリー運転機能は搭載されていませんが、それでも「ほぼハンズフリー」と感じるほどの安定感がありました。途中、あまりハンドルを握らないと警告が出る場面もありましたが、それでも車を信頼して安心して運転できました。
特に深夜ということもあり、トラックが多い環境でしたが、アイサイトのペース調整でリラックスして運転することができました。燃費も驚きで、記録した平均燃費は19.2km/L。スバル車としては驚くべき数字で、十分満足できる性能だと感じました。まあ、他社製ハイブリッド車と比べると。。。。って感じですが(笑)
良かった点②:FFによる軽快なハンドリングと乗り心地
私のクロストレックはFF(前輪駆動)モデルです。以前のモデルXVではAWD(全輪駆動)のみでしたが、新型からはFFが選択可能になり、軽快な走行性能が評価されているFFを試してみることにしました。
実際、私のライフスタイルを振り返ると、AWDを必要とする場面は1年のうちほとんどありません。4輪を常時動かす機構の複雑さや重さを考え、今回は「軽快さ」を重視した選択をしました。もちろん、以前のスバル車でAWDを体験済みなのでその魅力は理解していますが、最近、身も心も「ミニマル」を目指している私としては、今回は思い切ってFFを選びました。
結果的にこれが大正解!特に首都高のようなペースが速くカーブの多い道路では、すっとノーズが入る感覚があり、まるで小型スポーツカーのようなハンドリングが楽しめます。普段使いでも十分な乗り心地で、コンフォート性と走行性能のバランスが非常に優れています。クロストレックの乗り心地は、このクラスの中でも非常に高いレベルにあり、スバルの上位モデルであるアウトバックと比べても引けを取らないと感じました。
気になった点:インテリアの質感と色のバリエーション
一方で、インテリアにはやや不満が残ります。このクラスのライバル車、例えばホンダ・ヴェゼルやマツダCX-30と比較すると、質感が見劣りするのは否めません。旧型であるXVの方がソフトパッドの使用範囲やステッチの仕上げ、部品のディテールにこだわりが感じられた分、クロストレックの合理化されたインテリアにはやや物足りなさを感じます。
また、内装の色が「黒とグレー」の組み合わせしか選べない点も改善してほしいところです。私は明るい内装が好みなので、もう少し選択肢が増えると嬉しいです。スバルの他のモデル、例えばアウトバックやフォレスターではタン色のインテリアが選べるので、クロストレックにも取り入れてほしいですね。
ちなみに、私はオプションで本革シートを選びました。少しでも質感を高めたくて選択しましたが、ベースモデルと同じ色の組み合わせしか選べず、特別感が薄いのが残念です。この価格帯の車としては、もう少しカスタマイズ性が欲しかったと感じます。
総評:クロストレックは「ちょうど良い」を体現する一台
気になる点はあるものの、クロストレックには総じて満足しています。東京の街中や子ども2人を含む4人家族での使用には十分なサイズ感で、広さや使い勝手に不満はありません。
このサイズ感と価格帯でさらに上質な車が登場すれば、ニーズは大きく広がるのではないでしょうか。最近話題のレクサスLBXのように、車の価格と大きさの常識が変わりつつある今、クロストレックのポテンシャルはまだまだ高いと感じます。
スバル・クロストレックは、軽快な走行性能と使いやすいサイズ感が魅力の一台。都市部での使い勝手を重視する方や、初めてのSUVを検討している方に特におすすめです!
私がどのようにグレード、色を選んだのかは、下記のブログに書いていますので、参考にしてください!