見出し画像

【石垣西表】マリユドゥの滝とカンビレーの滝。ジャングルクルーズとトレッキングで絶景を堪能!【2022年12月 6泊7日の旅#3】

皆さん、こんにちは!
6泊7日の石垣・西表の旅。
今回は、西表のジャングルをトレッキングします。
目的地はのマリユドゥの滝とカンビレーの滝。
果たして無事到着できるでしょうか?

8:00 ホテル出発。船着き場まで歩きます。


今日はこの旅で楽しみにしていたイベントの一つ、滝へのトレッキングです。

西表島には滝がいくつもあり、しかしそのほとんどは案内看板などは無く、ガイド無しで行くのは困難。
例えば、西表島の山中では携帯電話は使えず、もし山中で迷うと外部と連絡を取る術はないという、素人トレッカーには恐ろしい場所。

そんななか、個人でも行くことができる滝が、これから向かうマリユドゥの滝とカンビレーの滝です。

マリユドゥの滝とカンビレーの滝は浦内川の上流にあります。
浦内川の下流からこれらの滝へ行く船が出ているので、その船で浦内川の上流まで行き、そこからトレッキングをします。
所要時間は、乗船時間は片道30分、トレッキング時間目安は往復2時間の3時間の行程です。

普通の道路を歩いているときにも、こんな風に小さな滝を見ることができます。

約2.6キロ、30分程度の道のりを歩き、浦内川に到着しました。

8:40 浦内川遊覧船乗り場に到着
浦内川遊覧船乗り場に到着に到着しました。

こちらには路線バスでもくることもできますし、
無料駐車場もあるため、レンタカーでくることもできます。

乗り場までもうすぐです。

こちらにあるように、クルーズだけで楽しむ方、カヌーもあわせてアクティ図に過ごす方など、コースは様々あるようです。

クルーズだけであれば、予約は不要です。
他のカヌーなどのアクティビティは前日までの予約が必要です。

こちらでは、自動販売機やお菓子の販売、長靴の貸し出しもあります。
飲み物は必須です。

なお、料金は、2023年4月1日から改定になるようなのでご注意ください。
大人 3000円(税込)
小人(6歳から11歳) 1500円(税込)

こんなかわいらしい遊歩道MAPもいただけました。

それでは乗り込んでいきましょう。

9:00 30分のジャングルクルーズ、出発です!

さて、クルーズ出発です。

クルーズをしながら、船長さんが西表の自然や歴史の説明をしてくれます。

さて、この川は、浦内川。沖縄県で最も長い川で、全長は約39km。
両岸にはマングローブが生い茂る豊かな自然が広がります。

浦内川は、島の中央にある桑木山を源流とし、北西方面に流れており、淡水・汽水・海水が混ざり合う環境から多彩な植物の生態をみることができます。

島が「東洋のガラパゴス」といわれるだけあって、流域は野生動物や亜熱帯植物の宝庫。

生きた化石といわれるイリオモテヤマネコをはじめ、カンムリワシ、キノボリトカゲ、など珍しい生き物が生息しています。

日本では西表島のみに生息するウラウチフエダイをはじめ、シミズシマイサキ、ヨコシマイサキ、ニセシマイサキ、カワボラの5種の絶滅危惧種が生息。
その数407種類。この数は日本一だそう。まさに自然の宝庫ですね。

さて、この浦内川の流域の歴史はというと、
昭和初期には中流東岸に熊本営林局の事業所が設けられて、材木の伐採や植林などを行い小集落が形成されていたそうです。太平洋戦争が始まると事業は中止、1944年の洪水でこれらの集落もなくなりました。

また、1935年から1943年頃まで浦内橋上流の浦内川支流の宇多良川沿いに宇多良炭坑がありました。

中流域沿岸にあった稲葉という集落では、戦前は石炭事業、1960年代には八重山開発株式会社による林業が盛んで、
交通の不便がありながらも、恵まれた水田を背景に稲葉では豊かな生活が営まれていました。
1960年頃には15世帯が住んでいたそうです。
しかし1968年台風5号の豪雨による甚大な被害をきっかけとして、翌1969年には廃村となってしまったもだそう。

それにしても、雲一つない抜けるような青空、川面に木々の景色が映りこみ、合わせ鏡の様、本当に素晴らしい景色を楽しむことができます。

船は30分のクルーズを終え、船着き場に到着です。

9:30 トレッキング開始!

今回、私たちはゆっくりトレッキングをしたいので、帰りの船の時間を1本遅くすることにしました。
遅れないように戻ってきたいと思います。

出発時刻 お迎え時刻(帰りの便)
9:00 11:30
10:00 13:00
11:00 14:30
12:30 16:00
14:00 16:00
15:30 遊覧のみ(トレッキングできません)

さて、トレッキング開始です。

登山道には案内看板があるので、それに従って進めば迷うこともありません。

船を降りて2、3分歩いたところに、洋式トイレがあります。
登山道のトイレはこの1ヵ所のみで、滝の近くにはありませんので、しっかり済ませて出発です。

この日は、お天気は申し分ないトレッキング日和だったのですが、
前日の雨の影響で、道がところどころぬかるんでいました。
見てください、このどろどろの道。
船着き場で長靴レンタルがあるのもうなづけます。

借りればよかったかなと思う一方、往復一時間を、履きなれない長靴でトレッキングをするのはなかなかの苦行です。靴選びは重要ですね。

見えてきたのは小さな滝。


このように行く道すがら、たくさんの小さな滝を見ることができるのも魅力です。

そし登山道は亜熱帯植物の宝庫。
様々な植物を見ることができます。

こちらはサキシマスオウノキ。立派なお姿です。
この植物は何と言っても、板根が特徴。

板根とは板状の根っこで、横走する根の背面が極度に偏って肥大し、屏風のようになったものです。
高さは2mくらいになるものもあるそう。だいなみっくですね。
この木は、古くはまな板やクワなどの生活道具、そして沖縄の伝統的な舟、サバニを作る材料だったそうです。

行く道でも、こんな風に素晴らしい滝を見ることができます。
ジャングルにいるって感じですね。

そうこう言っているうちに、第一チェックポイントに到着です。

日本の滝100選の一つ マリユドゥの滝

浦内川上流の船着場から徒歩約30分、到着したのは日本の滝100選にも選ばれた「マリユドゥの滝」の展望台です。

少し遠いですが、滝の全容を見ることができます。
落差約16mの滝で、大きく2段に分かれています。

直径約130メートルある丸い滝壺が特徴です。マリユドゥの名称は、元来は滝ではなく、滝壺の名前だったそうです。
マリ→丸い
ユドゥ→淀み

さてこの展望台には屋根付きのベンチがあり、トレッキングの休憩ポイントとして最適です。
ここでドーナツを食べてる人もいました。
この展望台がカンビレーの滝までのトレッキングのおおよその中間地点です。

この先に、滝にもっと近づけるポイントがあるので行ってみましょう。
ここを下っていきます。

マリュドゥの滝に最も近づけるポイントに到着しました。

こちらでは、過去に滑落事故があったため、岩場に降りる道が立ち入り禁止になっています。
滝のそばまで行くことはできず、このように遊歩道の柵越しに滝を見ることになります。
迫力を感じるならこちら、全容を眺めるなら先ほどの展望台の方が。いいようです。

それではトレッキングを続けましょう。

前方に、行く手を阻む小川があらわれました。

長靴やマリンシューズであればなんともない道ですが、私たちはスニーカーだったのでぎゃあぎゃあ言いながら進みます。
っていうか、この道で本当にあっているの?と時々不安にもなるのですが、
ピンクリボンがあるのを確認して進んでいきます。

そうしてやっと本日の目的地に到着です。

圧巻!!! カンビレーの滝

浦内川上流の船着場から1時間弱、カンビレーの滝に到着しました。

なかなかの迫力です。
この滝は落差はありませんが、長さが約200mある滝です。

あの岩場を歩いてみたい!ということで、降りてみることにします。
岩場に降りるにはわき道を通っていきます。

滝のそばまでやってきました。
迫力が違いますね。

さて、「カンピレー」とは「カンピライ」のことで、「神々が交際する」という意味である、
あるいは「神が座る」という意味の「カンピリ」が変化したものとも言われています。
西表島の神々がここに集って相談し、守り神がいなかったウナリ崎に新たに神を招くことになり、ヤマトゥから女神を招いたという伝承もあるそうです。
つまり、とにもかくにも、ここはパワースポットということ。
見ているだけで心が安らぎますね。

この岩場、とにかく、滑る、滑る!
私も夫も、1回ずつ、つるっとやってしまいました。

奥の見える人が夫です。あそこでつるっとやってましたw

ここで私たちは雄大な景色を眺めながらランチタイムにすることに
いただくのは、昨日、石垣港離島ターミナルで購入したじゅうしぃおにぎりです。

12月のこの式のトレッキングは、暑すぎず、湿度もそれほど高くなく、最適なタイミングです。
ただ、この時期は天候が荒れやすいので、晴れるタイミングをしっかり狙って訪れたほうがよさそうです。
実際、私たちが滞在した12月第二週の一週間のうち、こんなに晴れたのはこの日だけでした。

ちなみに、カンピレーの滝から先も、「西表島横断道」という登山道が続いていて、マヤグスクの滝という魅力ある滝を見ることができるそうです。

かなりの大迫力でとっても興味があるのですが、こちらへの道のりはかなり厳しいようです。
事前に地元警察と西表森林管理事務所に届け出が必要で、迷いそうな箇所が多々あるらしく、ガイドをお願いした方がのぞましいようです。
いつか挑戦してみたいですね。

さて、滝の絶景も満喫し、また1時間かけて戻ろうとおもいます。さて、帰り道、私は思いっきり滑って転んでしまいました。
見ていた夫は「カエルみたいにつぶれた」と非常に驚いていました。
帰りは撮影しなくてもいいだろうとゴープロをリュックにしまっていたのが幸いで、もし手に持っていたら大惨事になっていたと思います。
膝の青たんは、1か月治りませんでした……皆様もお気を付けください。

そうして無事、無事なのかわかりませんが、戻ってきました。さて、船がやってきました。それでは乗り込みましょう。

帰りのクルーズは、行きと違って船長さんの説明はなく、かなりのスピードで飛ばしたのであっという間に到着しました。

西表島のジャングルをトレッキング、いかがでしたか?
カンビレーの滝までは往復2時間ありますが、高低差があまりなく、それほど厳しい道のりではありません。
是非、みなさんも絶景を拝みに挑戦してみてくださいね。


この記事が参加している募集

#旅のフォトアルバム

38,739件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?