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夕方、雨上がりの空

最近はずっと雨。今後1週間の天気予報を見てもずーっと雨らしい。梅雨って気圧は低くなるし、気分は上がらないし、ジメジメするし、洗濯物は乾かないし、嫌なことばかりだ。昨日なんか雨は小雨だったけど、風がめっちゃ強くて、雲も黒くて不気味すぎて、世界の終わりのような空だった。降ったり止んだりの天気が1番嫌い。どっちかはっきりしろよ、と思う。あと降るか降らないか分からないような微妙な天気も。それくらいなら大雨、土砂降りの方が気持ちが良いように感じる。

ただ今日の空は好きだった。今日も朝からずっと雨で、昼過ぎに用事が一つ終わったあとは、天気のせいか、何となく憂鬱な気分だった。雨脚も強くなり、このまま家に帰るのも嫌な感じだったので、映画を見に行くことにした。途中、渋滞に捕まり、バイクなのでずぶ濡れになる。気分転換しに行きたいのに、その前にイライラが溜まってしまった。

「The Watchers」というホラー映画を見た。中々に面白かった。最近は専らホラーにハマっている。ずっと見てこなかったジャンルだけど、意外に好きなことに気づいた。見終わったあとは特に見たい店も無かったので、家に帰ることにした。

家に帰る途中、雨は止んでくれた。1日中暗かった空も徐々に明るくなった。所々に青空も見えた。雨が完全に上がったらしい。水溜まりは残っているけど、波紋はない。僕は青空よりもこの雨上がりの空が一番好きだ。それも夕方の。なぜ夕方かと言うと、夕方なら晴れても暑くなくて涼しいのと、一日曇ってたり雨が降ったりした後に晴れてくれると、嬉しさが倍になる気がするから。気のせいか分からないけど、下校中の高校生も犬を散歩中のひとも嬉しそうに見えた。決して綺麗な空とは言えないけど、見るともっと前向きに行こう、と元気を貰える。

昔から空を見るのが好きだった。 空って毎日違う顔を見せてくれるから。スマホを持った高校生の時から、好みな空を見つける度に写真を撮るのが癖だった。写真に収めずにその一瞬を自分の肉眼に焼きつけるのもいいけど、同じ空は二度と見れない、と思うと自分は撮ってしまう。二度と今日の空は見ることが出来ないから、綺麗な空でも曇り空であっても、空は毎日見るようにしている。綺麗な夕焼け空を見るととても嬉しくなるし、感傷的な気持ちにもさせられる。夏の夕暮れは何故かわからないけど切なさがあって、涙が出てくる。冬は日が暮れるのが早いから、明るい空があまり見れなくて寂しいな、とも感じる。こういう話を友達にするとあまり興味を持ってくれないから、自分の感性が過剰なんだろうかな〜と考えたりする。雨上がりの空が一番好きと言ったけど、夕焼け空も夏空も同じくらい好きだな〜。と書いている今、感じた。自分は空そのものが好きなんだろうな。

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