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銀色夏生『おまもり』読書感想文

銀色夏生さんの新刊。

段ボールに描かれた猫とか、石に描いてある目とかどことなくユーモラスで楽しい作品や、子どものような視点で切り取られた風景や、筆文字で緩やかに書かれた文字とがものの見事に調和していて素敵な本でした。

写真は、立派なシダの葉や、湖面の輝く光や、細い月や、湧き水の池や、庭の紫陽花などの美しいさまを、一瞬だけ時を止めて永遠にしたみたいな素晴らしさ。

言葉たちも、ふわりとしていたり、凛としていたり心の中に沁み込んでくる。

好きだったのは、
「自由とは好きなことに集中すること」
「苦しいとしたらどこかがおかしい」
「迷ったら、ただ、今しかできないことをすればいい。自分にできることをすればいい。できないことはしなくていい。それはそれをできる人がしてくれる。」です。

人それぞれ心に響く言葉は違うだろうけれど、どれも私にとって「おまもり」になる言葉たち。

ずっと手元に置いておきたい一冊です。

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