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徳川ミュージアムに残る「大日本史」の木版

こんにちは、会社員のクロです。

皆さんは、「大日本史」を知っていますか?

水戸藩の2代藩主徳川光圀が、明暦3年(1657)に編纂事業に着手し、記述内容や編集方針をめぐる幾多の論争を経て、明治39年(1906)に402巻が完成
国立公文書館の解説から一部抜粋


気にしたこともなかったけど、よく考えたら、授業で使ってる「日本史」の教科書って、誰がどうやってまとめたの?って思いますよね。

江戸時代以前は、各地に国がたくさんあったわけで、日本全体の歴史をまとめている人なんているわけない。そんな当たり前のことも、大日本史を知るまでは考えもしませんでした。

大日本史は、徳川光圀(黄門様)が、学者を雇って(最大60人)、各地の大名家や、寺院などに残されている史料を収集し、まとめあげたそうです。

史料を持ち帰ることができない場合は、その場で書き写したり、そもそも見せてももらえなかったり、お寺の釣り鐘に刻まれている文字を解読したり…さらには、学者のお給料で藩の財政がひっぱくしたり…!大変な苦労があったようです。

そして、この大日本史でもっとも注目すべきところは、「史料を尊重」したこと。江戸幕府寄りの記載にはせず、史料に記載されている内容を尊重したそうです。

さすが、黄門様…!

その時の木版は、戦争で消失してしまったそうですが、なんと2枚だけ残っています。

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茨城県水戸市にある「徳川ミュージアム」で見ることができます。

http://www.tokugawa.gr.jp/

コロナの影響で開館時間は変則的のようですので、お出かけの際はホームページなどで事前にご確認ください。また、展示内容も変わっている可能性がありますので、大日本史の木版が展示されているかについても事前に確認されることをお勧めします。


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以前、中国人の友人に、「中国の歴史の授業はどんな内容?」と聞いてみたら、「中華人民共和国の歴史」とのこと。三国志は「歴史」というよりも「人の行い」「道徳」に近い感じで習うとのことでした。

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日本は、国が亡んだり、植民地になったりしたことがないので、他の国の人と、歴史観は違うのかもしれませんね。


それにしても、この「大日本史」、どんなことが書かれているんでしょうねー。読んでみたいですね。