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3行日記(荒梅雨、悪茄子、蝉の抜け殻)

七月九日(日)、曇時々激しい雨。
小暑、温風至、あつかぜいたる。

朝、芋餅、先日の味噌だれをキウリのスティックにつけて。みずみずしい。小待宵草の花が枯れ落ちていた。

梅雨のおわりに降る激しい雨を、半夏雨、荒梅雨というらしい。合間をみつけて、散歩にでる。

鴨川のほとりを歩いて一乗寺へ。堤防に星型の白い花がたくさん咲いている。帰宅後、図鑑を引くと、悪茄子(ワルナスビ)とある。名づけ親は牧野富太郎だった。可愛らしい見た目とは裏腹に、いちど繁茂すると駆除がむずかしく、葉裏や茎などは棘だらけ、実には毒があるという。とんだ悪党だ。ちなみに英語ではデビルズトマト(トマトの悪魔)、花言葉は悪戯、欺瞞。

昼、千成食堂で中華そば、六百五十円。

きのう見つけた元田中の金網を、きょうも懲りずにのぞいてみた。違和感を感じて、きのう撮った写真を見返してみると、やっぱりそうだ。エビフライのぬいぐるみに、蝉の抜け殻が増えている。いったい誰がつけているのだろう。私しか気づいていないのではと、ひとり悦に入る。次に通るのが楽しみだ。

夜、トマトと茄子のぶっかけそうめん、南瓜の煮物の残り、おばあちゃんの漬けたらっきょう、宇治金時のかき氷。その後、チャックの散歩、いの一番に湧き水ごくごく、ファミマの横を抜けてJRの駅へ。帰り途、近鉄のガード下を歩いていたら、何かがおでこに落ちてきた。あべし! 水滴だった。

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