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3行日記(老舗の戸、チャンバラ城のワルツ、はるちゃん)

十月二十三日(月)、晴れ。

夕方、商店街を歩いていると、私が引っ越してくる前に店を閉じて、しばらくはおばあちゃんが店先に立って特製ソースを販売していたが、数ヶ月前についにそれもやめてしまった老舗のお好み焼き屋の、固く閉じられていた木製の引き戸が開いていた。ちらりと見えたガラス窓には、テイクアウトできます、の文字。はたして、営業していたころの張り紙がちらりと見えただけなのか、本当に再開するのか、どっちなんだろうか。しばらく気にしてみよう。

夜、おやかまっさんについて調べていると、あのなじみの曲を作ったのは、小泉まさみさんという方だと書いてあった。『チャンバラ城のワルツ』という曲らしい。たしかに三拍子だ。柏原芳恵やアグネス・チャン、中森明菜らの曲を作曲したり、みつかん味ポンなどのCMの曲も手掛けたりした後、世界一周の旅にでかけ、帰国後に各地のからくり時計の曲を作曲したらしい。

チャックの散歩、ファミマを右に折れたあたりで合流。JRの駅をかすめて帰宅。大通りの交差点で、チャックがいつも吠える女の子の大きめの犬と遭遇。はるちゃんという名前で、まつりちゃんといつも公園で遊ぶ仲のようだ。きょうもやはり吠えた。はるちゃんは信号待ちをしているときも、ぷいっと向こうを向いたまま、信号が青に変わると猛ダッシュで遠ざかっていった。チャックはその後姿を、どこか悲しそうに見つめていた。切ない顔をしていた。

昨日の追加メモ。餅巾着をベトナムの工場で生産する。かんぴょうは人の手で縛らなくてはいけない。

#3行日記

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