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活用ルールの提示は必須なの!?(日本語教育クイズ! 経験からデータへ 1)

問題

中級学習者の発話データを見たとき、「ている」に前接する動詞トップ3はどれでしょうか?

言う 聞く 見る 寝る 住む 持つ

正解は……










正解 住む、持つ、見る

中級学習者の発話データ(KYコーパス)を見ると、「ている」に前接するトップ3は「住む、持つ、見る」です。なお、頻度上位23語で全体の78%をカバーします。それならば、語彙導入の段階で、「住んでいる、持っている、見ている」という形の30語程度を導入すれば、作り方ルールを知らなくてもテ形をかなり使いこなせます。使えるようになるための指導とはどういうものか考える必要があるという問題提起をしています。詳しくはシリーズ1巻第3章、山内論文をご覧ください。


■この記事の執筆者
岩田一成 聖心女子大学日本語日本文学科教授

■この連載で取りあげている本
現場に役立つ日本語教育研究 全6巻(山内博之 監修)

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