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日本語研究夜話

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泉子・K・メイナード先生(ニュージャージー州立ラトガース大学栄誉教授)が、「本」についての個人的な思いを「夜話」として語る連載。日本語学の古典といわれる名著をとりあげる「本はイン…
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#言語研究

11. 本はインスパイアする! 永野賢『文章論総説 ―文法論的考察』 朝倉書店1986

学問的巡礼 その頃筆者は、談話分析という分野を日本語研究に応用するため、試行錯誤を繰り返…

くろしお出版
1か月前
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10. 本で冒険する! 『日本語教育の現場で使える 談話表現ハンドブック』 くろしお出…

談話分析と日本語教育 筆者は、上級の日本語コースを受け持つようになって久しいが、日本語学…

くろしお出版
2か月前
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9. 本はインスパイアする! 奥津敬一郎 『「ボクハウナギダ」の文法  ダとノ』  く…

やっかいな「ダ」 日本語の文型には、動詞で終わるいわゆる動詞文と、ダで終わる名詞述語文が…

くろしお出版
3か月前
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7. 本はインスパイアする! 中村雄二郎 『パトスの知 ―共通感覚的人間像の展開』 筑…

あくまで個人的な事情 筆者は日本語研究を進めるにあたって、日本語学、国語学、言語学、社会…

くろしお出版
5か月前
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6. 本で冒険する! 『情意の言語学 「場交渉論」と日本語表現のパトス』 くろしお出…

あくまで個人的な事情 人間のコミュニケーションには、感情が欠かせない。感情的な側面をどの…

くろしお出版
6か月前
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4. 本で冒険する! 『談話分析の可能性 ―理論・方法・日本語の表現性』 くろしお出版…

文から談話への冒険 日本語には、文という単位を中心にした統語論の枠組みだけでは解決できな…

くろしお出版
8か月前
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3. 本はインスパイアする! 鈴木朖『言語四種論』 名古屋国文学会 1931

あくまで個人的な事情 1985年頃だったと思う。筆者は帰国した際、ある書物を探していた。江戸時代の国語学者、鈴木朖による『言語四種論』である。できれば、その原本を見てみたいと思っていた。当時入手できる資料は、1979年に勉誠社から出版された解説書(小島俊夫・坪井美樹解説)を通してアクセスできるだけであった。 その日、慣れない東京で(何線か記憶していないが)地下鉄の国会議事堂前駅に降り立った。階段を上ると、目前に国会議事堂が見えた。そこから国立国会図書館の方向へドキドキしな

1. 本はインスパイアする! 三上章『象は鼻が長い ―日本文法入門』 くろしお出版 198…

あくまで個人的な事情 筆者は、1970年代後半、アメリカの大学院で言語学を学ぶことになった。…

くろしお出版
11か月前
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『日本語研究夜話』へようこそ!

こんにちは! 泉子・K・メイナードです。   私は、長年、日本語研究に従事してきましたが、…

くろしお出版
11か月前
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