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「最強の特技はそれはもう必殺なのよ」というお話し

「以上が私がこちらのアルバイトを志望した動機です」

私はカナ。
大学1年生のピチピチの女子大生。
こういうと昭和臭がプンプンするけれども、バリバリの平成生まれなのである。

今日はコンビニのアルバイトの面接に来ている。
夏休みが近いのに私の財布はかなりピンチでもう最悪。
ってことで、この面接はなんとしてでもものにしたいのよ。
気合い入れて履歴書も書いたし。
特に特技の欄。

「この特技の欄ですが・・・」

ほら、くいついてきた!

「はい」
「"涙鉛筆"というのはなんですか?」
「はい。私は目の下の涙袋のところに鉛筆を挟むことができるんです。友達がそれを見て命名してくれました」
「ほう、すごいですね。で、それがうちのアルバイトでなにか役にたつんですか?」
「え?」
「いや、うちは品出しとかをやってもらいたいと思ってるので、それに役立つ特技がある方がねぇ」

「・・・」

「はい!役にたちます。両手がふさがっているときに、さらに鉛筆を一本、いや、両目を使えば二本も余分に持つことができます」
「両目でwやってみてもらえますか?ここに二本鉛筆があるので」
「はい!まかせてください!」

「なんかキミ、元気だし面白いから明日から来てくれる?」

「ありがとうございます!」

ほらね、私の特技は最強なのよ。
これで私の夏休みがなんとかなりそうだ。

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