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『遊牧民と村々のラグ キリム&パイルラグの本格ガイド』グランピエ商会 前田慎司(2021・グラフィック社)

こちらのガイドで主に紹介されてる5つの地域は、トルコ・コーカサス・中央アジア・イラン・アフガニスタン。
イラクは入ってなかった、残念~。『イラク水滸伝』でタカーノ先生が紹介されてたマーシュアラブ布がものすご素敵だったので、できればこちらも扱っていてほしかった!

大胆で独特でカラフルな絵柄に釘付け!
眺めるだけでもたのしい。ずっとみてられる。

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今回こちらのガイドブックで紹介されていたものは、暗めの深い色に緻密なデザイン、ほぼ何も知らない日本人(私のことです!)が『ペルシャ絨毯』というフレーズに反応して思い浮かべそうな雰囲気のものが多かった。

そんな中、トルコ中部のチュルというパイル織りが異彩を放つ!
ごくシンプルな絵柄や無地(!)のラグが、他にはない圧倒的存在感で目をひいた。ただこれ、ニトリやハンズの売り場に紛れ込ませてしまうと、馴染みすぎちゃって存在感がかき消える可能性大。アラブ世界のニッチゆえの良さなのかもしれん。
「その他の地域」で紹介されてた中国・チベットあたりの渋カッコイイ織物も素敵。

しかし私のナンバーワンはやはりマーシュアラブだ。
知名度が上がれば、いつか天下を取れる日がくるんじゃなかろーかと思っている。

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