ヘクソカズラ
ヘクソカズラという、身も蓋もない名のツル植物がつける花、小指の先ほどの大きさに、ラッパのような形をして、身近に遊んだものの一つ、懐かしく思い出す。
これをどうして遊ぶかと言えば、ラッパの開いた方に唾をつけ、自分の鼻にくっつけて、サイの角を模すもので、振り返れば、大した遊びではないようである、しかし、幼い頃は何度もそうして楽しんだ。
その果実や葉を潰せば、屁糞のように匂うらしいが、そんな記憶は持ち合わせない、ただ花の盛り、夏休みの思い出、くすぐったくも鼻にくっついた、小さな花の存在感。
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