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卵の黄身があまりにも黄色くて

 ニワトリという、人に改造された産卵マシーンも、未だ生き物の形は留めており、自然の餌を与え、放し飼いでもしていれば、産卵は減り、特に暑いとき寒いときには卵を産まない。

 では、どうすれば卵をたくさん得られるかといえば、養鶏場をお手本に、ケージに詰め込み、運動させず、温度管理をしてやり、配合飼料を与えるということで、これが多くの卵を得る、一番の方法である。

 ところで、暑さで職務放棄したニワトリに、スーパーでパック詰めの卵を買ったものの、それを割って驚いた、黄身のオレンジの鮮やかなこと、それが流行とは知っていたが、ここまでオレンジ色になったのかという感想、徐々に進化したのだろうが、間をすっ飛ばして見た人ならば、絵の具のようなどぎつい色、この色に食欲を感じるまでに、人は慣らされてしまったのなら、自然も本来も分かるまい、家畜化された動物が、毒のものを食うように、知らず飼い慣らされた人々こそ、喜んで毒を食うのだろう。

 ちなみに、黄身の色を変えたいのなら、色の濃いもの、ニンジンカボチャ、そんなものを食わせれば良いらしい。

 それでも、あれほどのオレンジは見たこともなく、まったく企業努力の賜物であろう、まったくおかしな方向へ、この資本主義社会というものは努力させるものである。

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