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ヘビを助けたのか分からない話

 蛇が車道で動かなくある。

 轢くのも情がないことと、止まり、近づけど動かない。

 困ったものだと棒で突けば、嫌がる素振り、もう一度今度は強めに突けば、蛇はかぱっと口を開け、その口の中からカエルの1匹、はあ助かったと言わんばかり、ぴょんぴょん草むらへ逃げていく。

 哀れ、餌を逃した蛇も、別方向へ動き出し、人は蛇を助けたのか、蛇の邪魔をしたのか、それともカエルを助けたというのか、分からないまま、車に乗り込み、再び山へ走り出す。

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