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ちんちんほくろ話。

俺のちんちんには、ほくろが2個ある。

いや、正確にいえば2個になった。というのが正しいだろう。

この別々のほくろ達は、元々は一つのほくろだったのだ。

時を遡ること10年前。
中学生の俺はお風呂場でちんちんの皮を剥いていた。

どうやら大人になるまでにちんちんの皮を剥いておかないと大変な事になると聞いたからだ。

毎日少しずつ剥いて皮を伸ばしていくのだ。

もうほとんどの皮が剥け、最後の1剥きというところ。
俺から見て左側、女から見れば右側の皮が中々剥けなかった。

わかりやすくキノコで言うと、カサの部分と茎のつなぎ目に近いところ。

まあ簡単に言うとカリだ。
左カリの部分である。

そこだけが引っ張っても中々剥がれず、ぴったりと皮が接着されていた。

だが皮を剥かなければならないという使命感に駆られている俺は、意を決して思いっきり剥くことにした。

フンッ!と全力で力を込めて引っ張った瞬間、皮が剥け、ほくろが2つでてきた。

皮の内部で生成されていた1つのほくろが、"左カリの部分"と"皮の元内側の部分"に分裂してしまったのだ。

元々は1人のナメック星人だったピッコロ大魔王と神様のように。

俺は驚愕した。
まさかちんちんの中にほくろがあったなんて。
俺はなんてことをしてしまったんだ。

愛し合っていたほくろ達を二つに別れさせてしまった。そう考えることもできるだろう。

それからというもの大人になるまで、ちんほくろは少しコンプレックスだった。

温泉に行くのは大好きだったが、ちんほくろはできるだけ見られないようにうまいことタオルで左側を隠した。
小便器で用を足す際も、左端に行くことでちんほくろを隠した。

だが今となっては、このちんほくろも自分のチャームポイントだと思っている。

女の子に見せても皆おもしろがってくれるし、かわいいと言われることもある。

おそらくこの珍しいほくろを持つのは世界で俺しかいないだろう。

いつか世界仰天ニュースとかで取り上げてほしい。
テレビでちんちんを出しながらこの話を披露したいものだ。

毎年7月7日、七夕の日には二つに分かれてしまったほくろ達をくっつけてあげている。
このちんほくろのことを、神様によって天の川の両岸に引き裂かれてしまった織姫と彦星のようだと思うからだ。

どれだけ障害物や他者からの妨害があろうと、引き寄せ合う2人を止めることはできないのだ。

引き裂かれてしまったちんほくろが、またいつの日か1つになれる事を願うばかりである。

おしまい。

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