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【白い春〜君に贈る歌】外伝

かつて、歌い手として、
そして作家として活動していたミツル。
現在は静かに暮らしていた。

彼の作品は、かつて多くの人々に影響を与えたが、今となってはその名前を知る人は少ない。

時々、短編をネットに投稿しながら過ごす日々。

かつての刺激は無くとも、
穏やかな日常がある。

熱い想いへの刻は止まっていた。
それでも、今に満足している。

一方、ミツルの短編に触れることで
その作品から、ただならぬものを感じ取った女性。

彼女の名前はヒカリ。
ヒカリはミツルの世界観に興味を持つ。

彼女もまた、文学や音楽への造詣が深く、
独自の世界観をもつ作家の一人。

ヒカリ「(あなたは本当に満足しているの…?)」

ヒカリは鋭い直感力を持っていた。
ミツルの短編からは感じるものがある。
言葉には表せない、ただ何かが"足りない"

ヒカリもまた、ネットに投稿をしていた。

ある日、ミツルもまたヒカリの異質の才に気付く。ジャンルは違うが、通じるものがある。

ただ、読みながら違和感を感じていた。

ミツル「(これは、君が本当に伝えたい話なのか…?)」

ミツルは鋭い洞察力を持っていた。
ヒカリの投稿からは感じるものがある。
言葉には表せない、ただ何かが"足りない"

幾星霜。
言葉を交わすことなく、
画面上のやり取りは続けられていく。

お互いが、お互いを意識する描写を、
文中の隅に潜ませる。

誰も気付く事はない。
ぐるぐると慌ただしい周囲、
中心の二人は静かに文字を書く。

きっかけが訪れる。

【創作大賞】

ミツル「書籍化・連載のチャンス…か」

目に留まった。

気にならない訳ではない。
でも作家として活動していたのは昔の話。

もう、そんな夢はとっくに枯れ落ちた。

ヒカリ「本当にそう?」

出来るなら自分が挑戦したい。

でも、数多の強豪がひしめく舞台。
もし仮に可能性があるとすればきっと…。

気付かない内に線を引いていたミツル。
物怖じせず、したいことをするヒカリ。

やり取りは始まる。

創作に向け、数多くの擦り合わせ。
幾度と作り上げた話を崩して作り直す。

時には鬼気迫るヒカリの指摘。
気迫に押されながら立ち上がるミツル。

「俺は飛ぶことを忘れてしまっていた」

「私が翼になればいい」

止まっていた刻が動き出す。

進み出した異例の共作作品。
【白い春〜君に贈る歌】

『自分の人生は、本当にこのままで良いのか。』

『人生とは何か、愛とは何か、夢とは何か。』

作品には二人の主人公が登場します。
各々が抱えた現実と、立ち向かう姿が描かれます。

"大切なこと"を伝える作品に。
"出会えて良かったな"と思える作品に。

創作大賞はきっかけ。
読者ファーストな二人が綴るストーリーを応援しています。ぜひご覧下さい▽


🌸この記事は仲川光さんの企画参加記事です🌸

#白い春
#創作大賞感想


※当記事の紹介本文はフィクションです。


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