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複業人材活用には、仕事内容の明確化、評価の透明性などが必須ですよね

今回の日経COMEMOのテーマ企画はこちらです!

複業人材の活用には、人材難で欲しい人材がなかなか採用できない、新しい人材を獲得してフル雇用する予算がない、といった企業側の事情もありそうです。そうした中で、企業が複業制度を解禁、創設する動きが出ているのでしょうか。
そこで皆さんからのご意見を募集します。
・いまなぜ、複業人材が求められていると思いますか?
・複業人材に求められるのは、どんな仕事だと思いますか?
・複業人材を生かすのにあたって、どんなことが課題になっていますか?
・複業人材を生かすことができる組織とは、どんな組織でしょうか。

複業人材が求められている背景が何かと考えてみると、結局人手不足って話になるのだと思っています。必要な人材を採用したいけれど、採用がままならず、ならばパートタイムでもいいから手伝って欲しいというのが本音なのかなと。もちろん、社内に新しい風を入れたいという経営者もいらっしゃるとは思いますが、目先の仕事を回していかなくてはならないということであれば、論点としては派遣社員と複業人材の差異になるのかなと思います。

目先の仕事を回したい派と将来的な発展を目指す派がありそうです。

目先の仕事を回したい派においては、派遣社員と複業人材に求められている能力というのはあまり変わりがないのかなという印象です。どちらにせよ、結構タスクがはっきりとしている印象なので、職種によっては人が見つかり易そうではありますが、感覚として出社しなくてはならないような職種が多そうな気がします(要調査)。

一方で、将来的な発展を目指す派においては、まず手始めにプロジェクトベースの人材活用ってことになると思うのですが、複業人材を求める組織は必ず自らの仕事をしっかりと言葉に落し込み、どのパートに力が足りないのかを把握していることが必須だと思います。

どのような仕事・タスクがあって、社内の人材で足りないん部分を把握する。まずこれが準備段階として必要になると思っています。これを企業や組織側でしっかりとやる必要ががあり、これをやらないことには、あまりいい結果にならないと思います。

ただ、全ての部署で上記のような準備をするのは大変だと思いますし、自分の部署の無駄な部分を自ら明らかにすることへの静かな抵抗を受ける可能性すらあります。
なので、新規事業に近い形で新しいプロジェクトを立ち上げて、そこの新しい外部人材(複業人材)を活用する方法がやり易いと思います。こう思う理由としては、すべての仕事の棚卸をするよりも、新しい新規事業に必要な仕事・タスクだけを洗い出すほうが1000倍楽だと思うからです。

さて、こうした新規事業を立ち上げることに対して、企業・組織は経験があると思いますが、そこに外部人材(複業人材)を活用し、仕事を進めるという運用部分については経験が少なく工夫がいるように思います。

私の会社では全ての人にJob Description(職務内容記述書)があり、いわゆるジョブ型雇用形態をとっており、各人が自分の責任の範囲や仕事の範囲を理解して、業務を実施しています。

複業人材の活用においては、ジョブ型雇用のような仕事内容の明確化、評価の透明性などが必須となり、人事部との密な連携が必要だと思っています。

業務委託いった形でプロジェクト内へ人材を受け売れずにタスクのみを外注するパターンもかなり多そうな印象ではありますが。。。

複業人材をしっかりと組織内へ迎え入れるほどの気合の入った組織であればあるほど、現行の人事体系や評価・給与体系の柔軟な見直しが必要となることは明らかだと思います。ここをしっかりと明確化しておかないと、後々揉める火種となると思います。

一方で、複業人材と呼ばれる人に求められることと言うのは、何かしらの仕事のプロフェッショナルであることと、チームワークを大切にする人だと私は思っています。プロジェクトチームのような場合は特に人が多くないと思うので、自分の仕事だけをしていればいいってほど単純ではないと思っています。最低限度のコミュニケーション能力とチームへの貢献の意欲は必須だと思いますし、そうでないと複業人材としては長生きできないと私は思っています。

そんな内容を書いたnoteは以下になります。


いつもながら思うのは、こうしたことが流行りのようになっていることがとても不思議というか、違和感があります。これはメディア側の伝え方の問題なのかもしれませんが。。。

自分たちの仕事を進めていく上でこうした複業人材の活用が必要だから実施する必要がある企業が進めていけば良いと思います。右に倣う方法ではないのですから。
日本にはこうした制度で活躍できる人が多いと思っていますし、ご自分では気づいていない方も多いと思っています。そうした啓蒙も含めて進めるとより働き方の多様性が増える世界になると思っています。

#COMEMO #複業人材を生かす組織とは #人事・評価制度 #ジョブ型的思考

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