いよいよですね、武田による日薬の吸収。良い形になりますように
2021年4月16日付の日経新聞に目を引く記事がありました。
武田薬品工業は16日、子会社で血液由来の医薬品を作る日本製薬（東京・中央）を本体へ吸収する協議を始めると発表した。2019年のアイルランド製薬大手シャイアーの買収により強化した事業で、注力分野の1つと位置づけている。事業の統合を進め、よりスムーズに意思決定ができる態勢を整える。
もちろん同日武田薬品のプレスリリースが元になっています。
私は以前、日本製薬で仕事をしていました。当時は、創薬研究所という施設が千葉県成田にあり、そこで研究者として仕事をしていました。
成田には、日本製薬の血漿分画製剤の工場があります。ちなみに、大阪府泉佐野には、血漿分画製剤以外の製品の工場があります。
さて、このニュースはもちろん日本製薬で5年以上お世話になった経験があったからと言うのが1番の理由になります。
私がいた当時はすでに連結子会社でしたが、2021年4月1日付で日本製薬は武田薬品に完全子会社化されました。これを受けて事業統合へ向けた協議が始まると言うニュースです。
協議という言葉はなんとも白々しい感じがしないでもないですが、武田本体が思い描く姿に対して日本製薬側が可能な限り合わせて行くというのが実情だとは思いますが、最終的に両社にとって良い形になれば良いなと祈るばかりです。
日本製薬は血漿分画製剤の専門企業として知られています。血漿分画製剤については、以前に書いた以下のnoteを読んで貰えると大体わかるかと思います。
これからは武田薬品のグローバル体制の中での日本工場が日本製薬という位置付けになると思うのですが、頑張って欲しいなと思っています。
成田工場を含む生産本部は今後シャイアーなどの管理下に置かれて今後も活動するでしょうが、研究や開発部隊、本社部門などはどうなるのか個人的にはとても心配です。
これから日本製薬内は激流に揉まれることになるのだろうと思うのですが（もしかしたらすでにそうなのかもしれません）、私は外から傍観するしか術はないのですが、これからも見ていきたいと思っています。
仲間がまだまだいるので、何かあれば手伝えると良いなと思っています…
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