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エッセイ:ぜんぶ

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愛犬の話、ニューヨークの話、ランニングの話などなど、その時々の気になったことをつらづらと書いています。
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2022年11月の記事一覧

与える木、奪う人間

つい数日前、こんなエッセイを書いた。 Facebookに偶々上がってきた、詩の様な文章に感動して書いたエッセイだ。 すると友人達から、「これって、”大きな木”っていう絵本ですよね。」というコメントを頂き、初めて、私が読んだのは、絵本の最後の一部の切り抜きだと知った。そして、ベビーシッターを生業にしている友人から、「全体を読むと、感想が変わるかもしれませんよ。」とアドバイスを頂き、どれどれと絵本を探し、早速、読んでみた。なんと、日本語訳の絵本”大きな木”は、あの村上春樹氏が行

年寄りの強みパート2

先日、こんなテーマの投稿をした。(↓) Facebookにもシェアしたら、友人たちから、色んな意見や考えをもらい、フムフム、なるほど、でもね、そっかー、等、新たに自分の中に広がりが生まれ、非常に面白かった。自分の発想力には限界があるから、他人の考えに触れる機会はめちゃくちゃ有難い。それが例え、自分と反対意見や考えだとしてもだ。 そんなやり取りが一通り落ち着いた時、Facebookに勝手に上がってきた”Good thinking"なるページの投稿に目が止まった。どうやら、古

地球は勝手に回っている。

どうして、自分の思い通り、予定通りに物事が進むと思ってしまうのか? 理論的思考に基づき(そう本人が思い込んでいるだけだとしても)、計画しているから? 努力を怠らず、一生懸命頑張っているから? それとも、(特に根拠はないけど)自分はそうなるに相応しい人間だから? どちらかというと、懐疑的で悲観的な性格の自分は、どうしても、”最悪な事態”とかを想定しながら生きているところがある。しかし、そんな自分でも、”あちゃー、甘かった。”と思う時がある。っていうか、テロとか震災とか病気に

遠方から友来たる。

彼女が引っ越して、もう5年になるのかな。ニューヨークから、サウスカルフォルニアに引っ越していった友人が、先日、ニューヨークシティマラソンを走りに戻ってきた。彼女とは、もう15年以上の付き合い。最初は犬繋がりで知り合い、その後、ほぼ同時期に走り始め、つまり、彼女とはワン友でありラン友である。 そんな関係だと、さぞかし、しょっちゅう一緒に出歩いたり、おしゃべりをしていた仲だろうと想像する人も多いかもしれない。 しかし、実際はそんなこともなく、ランニングもお互い都合が合えば一緒に